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動物撮影でピントが合わない!その原因はカメラのAF設定かも?フォーカスモードの選び方と使い方

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こんにちわ、しまです。
今回はカメラの設定、フォーカスモードについてのお話です。

動かないものを撮る際はばっちりできていても動くものを撮る際はどうしてもブレちゃう。
そんな時に役立つちょっとしたコツを紹介したいと思います。

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写真のピントが合わない

ピントとは本来、あるポイントから前後に紙一枚の範囲しか合わないのですが、カメラの場合は許容錯乱円なども影響して前後にある程度はピントが合っているように見えるのです。

この範囲がいわゆる『被写界深度』です。

関連記事:コンデジと一眼レフの違い!ボケ味はセンサーサイズで決まる2つの理由|mysimasima

主題がブレてしまうってどういうこと?

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“ピントが合っていない”とは写真で伝えたい主題にピントが合わずボケている状態の事を差し、ピンボケやピントずれと言います。
※主題、もしくは副題にはピントが合っている場合はピントずれとは言いません。

それと似ている言葉で『被写体ブレ』という言葉がありますが、こちらは被写体の動きにシャッタースピードが追い付かずにぶれている写真の事を言います。

  • 純粋なピントのずれ
  • 被写体ブレ
  • 手ブレ
  • 被写界深度が浅すぎてずれる
どれも伝えたいものが明確に写っていない状態なのです

※ブレを生かした撮影もありますので「止めたいのにぶれた状態」の場合を指します。

オートフォーカスを活用する

オートフォーカス
シャッタースピードも関係してきますが今回はオートフォーカス(AF)についてまとめてみました。

動かないものはオートフォーカス(AF)のスピードや精度はほとんどどんなカメラでも違いは少なく、極端に言えばマニュアルフォーカス(MF)でじっくりシビアに合わせることもできます

しかし動きの素早い動物やスポーツ撮影、レース撮影などはマニュアルで合わせる暇もありません。
こういう場合はカメラのオートフォーカス(AF)の性能が顕著に表れてしまうのです。

フォーカスモードの設定

先ほどオートフォーカスの性能が…と言いましたが、少しは改善できたりもするのです。それがフォーカスモード(AFモード)といわれる設定です。
これは検出方式によっても異なります。(位相差検出方式orコントラスト検出方式)

コンデジや一眼レフのライブビュー状態で使われているコントラスト検出方式の方から見ていきましょう。
※以下、オートフォーカスを『AF』とも表記しています。

シングルAFサーボ(AF-S)

シングルAFサーボ
キヤノンではワンショットAF。
シャッターボタンを半押ししてピントを決めた後「そのまま押し続けている間はピントを固定する」というAF設定。別名フォーカスロック。

関連記事:ブロガー必見!【ピント合わせのコツ】注目させる写真の撮り方|mysimasima

商品写真や風景写真などの動かない被写体向けの設定
フォーカスエリア1点(シングルポイントAF)との相性も良く狙ったポイントに確実にピントを合わせたい場合はコレ!

しかしランダムに動いている物に対しては非常に相性が悪く、対象物にピントを合わせてシャッターを切る頃にはもうピントがずれてしまっているというマイナスポイントがあります。

常時AFサーボ(AF-F)

常時AFサーボ
キヤノンではAIサーボAF。
対してこちらはシャッターボタンを半押ししなくても指定したフォーカスポイントにカメラが自動的にピントを合わせ続けてくれるモードです。
フォーカスポイントから被写体が動いて画面から外れると再度ピントを合わせ直してくれます。

動くもの用のAF設定。僕の使っているD5300という一眼レフもライブビューモードで使用できますが、コントラストAFの性能が悪くピントを合わす速度が遅いのでほとんど意味のない機能と化しています。

コンティニュアスAFサーボ(AF-C)

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常時AFサーボの進化したモードがコンティニュアスAFサーボ。
一眼レフなどで使用されている位相差検出方式で使えるこのコンティニュアスAFサーボは一見、常時AFサーボと似ていますがこれは『シャッターボタンを半押ししている間だけピントを合わせ続けてくれる』というAFモード

これによって撮影直前までピントを微調整して合わせてくれるので動きものに強いほか、半押しを解除するかAEロックボタンを押すとピントがその位置で固定されるという仕組み。(シャッターボタンを押すとAFが作動してしまう)

位相差検出による素早いピント合わせとフォーカスポイントでピントを合わせ続けてくれるという一眼レフならではのAFモードです。

コンティニュアスAFサーボ
写真はNikon1 J5のミラーレスカメラ。
基本的に一眼レフで採用されているコンティニュアスAFサーボですが、最近のミラーレスやコンデジでも使えるカメラも多いのでMyカメラを確認してみてください。

フォーカスエリア設定

上記はフォーカスモードでしたがフォーカスエリア(AFエリアモード)の説明をしていきたいと思ます。

フォーカスエリアとは、ピントをどの部分でどのように合わせるかを指定できるというモード選択なのです。
これもコントラスト検出方式と位相差検出方式とでは異なり、カメラにもよっても特徴が変わりますがほぼ同じと思ってよいのでニコンD5300で紹介していきます。

コントラスト検出AFの場合

レンズを前後させてコントラストの大きい部分を探りながらピントを合わす方式でやや時間がかかるが精度は良い。

  • ノーマルエリアAF
  • ワイドエリアAF
  • 顔認識AF
  • ターゲット追尾AF

ノーマルエリアAF

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これは一番メジャーなフォーカスエリアでまず最初にこれを覚えておいて間違いはありません。

キヤノンでは中央1点ともいうのがこのモードで、基本的に中央部分でのピント合わせのため動かない物、静物撮影で使います
一番使いやすいモードで上記のAF-Sと同時に使用することが多いのですが、ピント合わせがシビアなので動くものには不利になります。

フォーカスポイントはカメラのカーソルでの位置決めは可能。

ワイドエリアAF

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風景など広範囲を撮影する場合に便利なAFモード
フォーカスエリアは広範囲を選ぶので細くて小さい物や境界ギリギリなどのピント合わせには不利になりますが、少し離れた撮影~遠距距離にとバランスよくいろんな場面に使えます。

顔認識AF

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これは読んで字の如く、人の顔を検出してピントを合わせるというモード。

試してみたところ「メガネをかけた人」には若干認識が弱くなる傾向がありますが、問題ないレベル。
逆にサルや動物には反応せず人間の顔データに合わせて忠実に反応してくれるという感じ。
人が移動したらフォーカスポイントも追従してくれるので、撮影直前の微妙なピントのずれも緩和してくれます。

ターゲット追尾AF

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フォーカスポイントにピントを合わせた後「OKボタン」を押すとその対象物が動いてもある程度追従してくれるというフォーカスモード
動くものの撮影や動画には便利ですが、シャッターを切るためにシャッターボタンを押すと「フォーカスポイトを固定する+ピントを合わせなおす」という事が発生してしまいせっかく追尾してピントを合わせた意味がなくなります。

親指AFを活用する

親指AF
せっかくピントを合わせたのにシャッターボタンを押すとまたピントがずれちゃう…

そういう場合は親指AF※』の設定をすることでターゲット追尾AFの効果を得ながら、ピント合わせのタイムラグがなく瞬時に撮影することはできます。
※親指AFとは:AE/AFロックボタンにオートフォーカス(AF)機能を割り当てることでシャッターボタンの半押しでのピント合わせを解除できるというもの。

位相差検出方式AFの場合

レンズからの光(像)を分岐させて『距離と方向』のずれを認識して瞬間的に合焦させる方式。

  • シングルポイントAF
  • ダイナミックAF
  • 3D-トラッキング
  • オートエリアAF

シングルポイントAF

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キヤノンでは合うポット1点AF
コントラスト検出方式と同じくすべてのフォーカスポイントから1点選んでピントを合わせるモードでシングルAFサーボ(AF-S)と合わせて使うのが基本。

ダイナミックAF

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コンティニュアスAF(またはAF-A)で補足中に一時的に対象物がAF外れても周り何点で補助を行うかというもの。
動き物の撮影に力を発揮するNikon独自のフォーカスモードで、ニコンD5300では9点、21点、39点が選べてそれぞれに効果的な場面が異なります。

動きの読める場合の9点

飛行機
鉄道撮影やレース、運動会、飛行機など動きが予測できて撮影者がある程度シングルポイントで追える場合において有効な点数。
9点というのは中央1点をメインに周りの8点で補助するもので、AF精度が高いのがいいところ。

ランダム動きに合わせた21点

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スポーツ撮影など動きがランダムで予測ができない場合に有効なのが21点です。
カメラで追いかけていた物が不意に挙動が変わりフォーカスポイントから外れたりしても広めに補助してくれるので成功率が上がります。
動物撮影のゆっくりした対象物なら十分に撮れます。

動きの速いものの撮影に39点

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ニコンD5300ではすべてのフォーカスポイント(位相差検出部分)で補助できる39点。
動きの速いものを追いかける場合に有効とありますが、実際に使ってみたもののカメラを振るスピードが速く、意外と難しく何度もやり直してようやくとれた一枚。

このラットは常に走り回っているのでランダム性が強い上に小さくなかなかピントが合わないのです。

ダイナミックAFは基本的には中央でのフォーカスポイント(ポイントは移動できる)で撮影者が追いかけることができる前提での補助的なモード
「周りは補助」と割り切ってフォーカスポイントで狙っていく場合に有効になります。

3D-トラッキング

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ライブビュー「ターゲット追尾AF」の進化版。
これは狙ったポイントでシャッターボタンを半押しにすると、その位置を認識してカメラが対象物の動きを予測してフォーカスポイントを合わせ続けるというモード。
さすがに極端に速い動きには着いていけませんが、ゆっくりとしたものや単調な動きの物ならある程度は追いかけてくれます。

ターゲット追尾AFとの違いは、いちいち決定ボタンを押さなくてもシャッターボタン半押ししている間だけ追尾、シャッターボタンを押し込むと撮影というレスポンスの良さがポイント。
更にこれのいいところはコントラストで判断しているのではなく、位相差検出の距離+方向の情報から対象物が次どちらに動くであろうという予測までしてくれるという所にあります。

ダイナミックAFとの違い

ダイナミックAFは自分がフォーカスポイントで追いかけていき、ポイントから外れても周りで補助するという使い方。
反対にこの3Dトラッキングは自分で追いかけながらもフォーカスポイントも自動で動いてくれるので不規則な対象物への追従性は高いものと思われます。

デメリットは、フォーカスポイントをカメラ任せに判断させるのでポイントが刻一刻と変わり続けて狙った場所に合ってくれない事が多いです。

構図が決まっていてどうしてもカメラを動かせない場合や手持ちではランダムな動きについていけず最終手段で使うというやり方がいいように思われます。

まとめ

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カメラのオートフォーカスに焦点を当てて見てきましたがいかがでしたか?
『撮影の腕』がものを言う部分だけあってモードですべてが解決するわけではありませんが、モード選択によってある程度は失敗を回避することもできそうです。

撮影シーンによって使い分けをまとめてみました。
※メーカーや機種によって表示などが変わりますのでご注意。

風景撮影
  • シングルAFサーボ+ワイドエリアAF
小物撮影
  • シングルAFサーボ+ノーマルエリアAF
  • シングルAFサーボ+マニュアルフォーカス
ポートレート
  • シングルAFサーボ+ノーマルエリアAF
  • コンティニュアスAFサーボ+シングルポイントAF
  • コンティニュアスAFサーボ+3D-トラッキング
動物撮影/スポーツ撮影
  • コンティニュアスAFサーボ+ダイナミックAF21点
  • コンティニュアスAFサーボ+3D-トラッキング
サーキット撮影
  • コンティニュアスAFサーボ+ダイナミックAF9点

一例ですが動きものにはコンティニュアスAFサーボ(AF-C)を使うとすごく便利!
カメラのオートフォーカスの違いで結構撮影のしやすさが変わってきますのでいろいろ試してみてくださいね。

長くなりましたが、オートフォーカス(AF)のモード設定のお話でした。

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