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コンデジと一眼レフの違い!ボケ味はF値だけじゃない!センサーサイズで決まる2つの理由

ニコン カメラ
こんにちわしまです。
今回はコンパクトデジタルカメラとデジタル一眼レフとの違いという事で書いていこうと思います。
「そんなの、値段が高い一眼レフの方がきれいに決まっている!」という意見もあるとは思うのですが、ちょっと待ってくださいよ。

違いなんていっぱいありますが今回は、美しい写真と思える最大のポイント『ボケ味』の違いです。

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うまいと言われる写真を撮るには

「うまい!」といわれる写真には構図や適正露出、仕上がり設定などたくさんありすぎてキリがありませんが一番わかりやすいのが『背景ボケ』ではないでしょうか。
背景ボケを使った写真が撮れるだけで十分にきれいな写真、美しい写真に見えるものです。

Aモード(キヤノンはAvモード)でF値をいじって撮影しますプログラムオートでもF値は変えられます。(プログラムシフト)
F値を下げれば被写界深度が浅く、F値を上げれば被写界深度は深くなります。

背景ボケを使った写真が撮れるか否か

DSC_0713
でもコンパクトカメラでF値を変えても「なんかボケ感が微妙~…」という風な中途半端な写真になったりしませんか?
なぜそのようなことが起こるのか。それはカメラの仕様の違いです。

これはテクニックではどうしようもありません。カメラ性能が物を言います。
※焦点距離を駆使すればテクニックでカバーもできなくはないですが。

背景ボケ味を生かすにはどうすればいいのか

  1. F値を下げる(開放していく)とボケ味が大きくなる
  2. 焦点距離を長くするほどボケ味が大きくなる
  3. 被写体に近づくほど背景ボケが大きくなる

このページを見てくださっている方はカメラに詳しい方だと思いますのでF値とイメージセンサーの解説は端折ります。
許容錯乱円とか被写界深度とか難しいことは抜きにして、上記の3点を覚えていただければあとは早いです。※背景ボケを小さくする(遠くまでシャープにする)には上記の反対の事をすればよいのです。

しかしF値には限界というものがあり、レンズの造りや仕様によってその値は様々。どこまででも下げられるものではない。

「何だ、じゃあ焦点距離を伸ばせば簡単に背景ボケができるじゃないか~」・・・ノンノン、そんなに甘くはないのです。
被写体の距離や各カメラのセンサーサイズ(撮像素子)が変われば背景のボケ具合も変わってくるというからまたややこしい。

参考:被写界深度とは
参考:許容錯乱円とは

イメージセンサーサイズで見るボケ具合

ニコン イメージセンサー
コンパクトカメラは安価でコンパクトな故に小さいセンサーサイズを搭載していることが多いのです。
センサーサイズが小さくなればどのようにボケ具合に影響するのか。

  • センサーサイズが小さくなれば大きいセンサーサイズと同じ画角にするため、焦点距離が短くなってしまう
  • 焦点距離が短くなれば遠くまでシャープになる(被写界深度が深い)

センサーサイズが小さくなると焦点距離も短くなり背景ボケしにくくなります。

簡単に言えばセンサーサイズが小さいためセンサーをレンズに近づけなければ像が結合しない。
必然的に短い焦点距離になってしまうので背景ボケが作りにくいということになります。

ただ、その分F値を下げる(開放していく)事が出来たのなら、大きいセンサーサイズのカメラと同等の背景ボケを得ることができます。
そこで大きいセンサーサイズと同等のボケ具合にするには、小さくなった比率分だけF値も反比例させる必要が出てきます。

『センサーサイズが1/2の大きさになればF値も0.5をかければ大きいセンサーサイズと同等のボケになる』という事。

大きいセンサーサイズのカメラはF値を下げなくても背景ボケが作りやすい。

ボケの度合いはF値に反比例する

最終的にボケ味を決めるのはF値になります。

  • F値=焦点距離÷レンズ口径

F値を大きくすれば遠くまでシャープになり、F値を小さくすれば背景ボケが大きくなるという事はもうご存知ですよね。

被写界深度1
画像引用元:Akira的ピントの話

上がF値開放、下が絞りをかけた状態。F値が小さいと許容錯乱円が小さくなり被写界深度が浅くなりピントの許容部分が狭い、したがって背景ボケが大きくなるのです。
逆にF値を大きくすると許容錯乱円も大きくなり前後にピントの幅が広くなります。

センサーサイズの小さいカメラは、よりF値を下げなければ背景ボケが作りにくい。
同じF値ならセンサーサイズが大きいカメラの方が元々の焦点距離が長い分大きく背景ボケするという事ですね。

焦点距離が長いと背景がボケやすい

なぜ焦点距離が長いと背景ボケしやすいのか。画像を見てもらうと一目瞭然かと思われます。

被写界深度2
焦点距離を伸ばすと許容錯乱円が小さくなり、結果的に前後のボケ範囲が広くなるというイメージ画像。
コンパクトカメラのように元々の焦点距離が短くなるとボケ感が小さくなり、逆にズームなどで焦点距離を伸ばすと被写界深度は浅くなり背景ボケが大きくなるのです。
ですが、像の大きさも比例して大きくなってしまうので小さく映す際は被写体から離れなければいけません。

センサーサイズと35mmフルサイズとの比率(目安)

センサーサイズ
画像引用元:イメージセンサー撮像素子

センサーサイズが小さくなれば35mmフルサイズと同じ画角にするにはどれだけF値を小さくすればいいのか、どれだけ焦点距離を広角にすればいいのか一般的に比率が決まっています。

  • 35mmフルサイズ     1倍
  • APS-H       約1.3倍
  • APS-C       約1.5倍
  • フォーサーズ    約2倍
  • 1型         約2.7倍
  • 1/1.7        約4.6 倍
  • 1/2.3        約5.8倍
  • 1/3         約7倍

簡単に考えればセンサーサイズが小さくなれば焦点距離とF値を比率分だけ値を倍増すればいいという事。
今回は一般的な一眼レフで使っている『APS-C』とコンデジで使用している『1/2.3型』のイメージセンサーサイズで比較してみます。

APS-Cと1/2.3型のセンサーサイズ

APS-C

35からAPS-C
この比率が35mmフルサイズとAPS-C(一般的な一眼レフ)のセンサーサイズの違い。同じ焦点距離ならこのようなトリミングでセンサーには映るのです。(画像はイメージ)
APS-Cのカメラが焦点距離80mmとなっていても実際は1.5倍の120mm相当の焦点距離(画角)になります。(フルサイズの画角にするには焦点距離53mmにする必要がある)

1/2.3型

35から2.3
1/2.3型というとごく一般的なコンパクトデジタルカメラのセンサーサイズです。スマホやiPhoneのカメラはさらに小さいのです。
5.6倍なので80mm→448mm(相当)までトリミングした感じになるので、14mmの焦点距離を使えばフルサイズと同じ画角に戻ります。
コンデジでいう”5.6倍ズーム”した状態です。

センサー自体をレンズに近づけなければいけない

2.3 kirinuki
いつもかつもこんな拡大で撮るわけにはいきませんよね。画像はイメージですがここまでズームにしてようやく背景ボケが得られるという事。

コンデジで35mmフルサイズ機ほどのボディサイズは取れないのでイメージセンサー(撮像素子)をレンズに近づけて焦点距離を短くして画角を相殺しているのです。
ゆえに背景ボケも少なくなるというわけなのです。なんとなくでも理解できましたでしょうか?
(コンパクトカメラは1/2.3型を使用していることが多く、センサーサイズが大きくなるにつれて価格も跳ね上がっていきます。)

ここまで書いてピンと来る方はもう素晴らしいですが、大半の方は「なんのこっちゃ」と思われるでしょう。そこでコンパクトカメラがなぜボケないかという理由を簡単にまとめました。

コンパクトカメラがきれいにボケない理由

  1. センサーサイズが小さい故、焦点距離が比例して短くなるため
  2. レンズ口径が小さいのでF値も小さくならない

理由を述べるとしたら焦点距離が短くなるので、その分被写界深度が深くなり遠くまでシャープな画像になる。
被写界深度を浅くするにはF値を下げて開放していきたいが、レンズ径も小さくF値に限界がある。

それを大きいセンサーサイズのカメラと同様に背景ボケを作るにはどうしたらいいのか。

コンデジで背景ボケを作るやり方

  • センサーサイズが小さくなった比率ぶんF値を反比例させる。(開放して値を小さくしていく)
  • 同じく、それだけ焦点距離を伸ばして望遠側で被写体を撮る
  • 対象物により近づいて背景を遠ざけて撮る
1.F値を下げる

F値を下げるといっても5.6倍に反比例するのでF4で撮ったとしたならF0.7でフルサイズ相当のボケ味…とかいう計算になるので事実上不可能。

2.焦点距離を伸ばす

ズームをすればその分、焦点距離も伸び被写界深度も浅くなり背景ボケが期待できます。ただ、この場合は像が大きくなるので「後ろに下がって対象物を同じ大きさで撮る」とボケ感は小さくなります。(レンズには焦点距離を伸ばしてもF値が下がらない大口径レンズがあり、比例してボケが大きくなる)

3.対象物により近づいて背景を遠ざけて撮る

2と重複しますが、マクロモードで撮ると背景がボケている感じになるのはわかりますか?カメラの最短撮影距離以上は近づけませんが近づけば近づくほど、背景を離せば離すほどボケ具合が大きくなります。
撮影者が対象物から離れてしまうと背景ボケが弱くなります。

一眼レフじゃなくてもボケ写真が撮れる

DSC_0019
こちらはスマホで撮った写真。センサーサイズが極端に小さいのになぜ背景がボケているのか。
それはマクロモードで極端に対象物に近づいて撮影したため
上記の③番の理由です。こうすることでコンデジやスマホでも背景ボケを生かした写真が撮れるという一例です。
少し知識があればこういう写真も撮れますが、マニア以外考えている人は少ないかなと思います。

まとめ

DSC_0818
“ボケを生かしてうまいといわれる写真を撮ろう!”という事で長々と見ていただきありがとうございます。

なぜ一眼レフがきれいなボケ写真が撮れてコンデジやスマホじゃ厳しいのか、それはイメージセンサーサイズの大きさからくる機械的な問題でテクニックではカバーしきれないのです。

大きいセンサーサイズのメリット
  1. 焦点距離を稼げる
  2. レンズ口径が大きい分、小さいF値にできる

スポーツカー(一眼レフ)と軽自動車(コンデジ)でレースをするとどちらが速い?さらに35mmフルサイズの一眼レフはフェラーリやランボルギーニといったところでしょうか。

例えが悪いですが『あと一押しが足りない微妙な写真』というのは僕らのテクニックが悪いわけではないのです。最後はカメラ性能です。

イメージセンサーが大きければその分F値を下げなくても、焦点距離をやたら伸ばさなくても、良いレンズを使わなくても背景ボケが簡単に出来るという理由がお分かりいただけましたでしょうか。

F値1.8の超明るいコンパクトカメラ

ニコン
記事参考:『Nikon COOLPIX P340』性能レビュー|Himazinez

2015年3月現在、コンデジに限りF値が一番低いのはF1.8。各メーカーの上位モデルがそれに当たります。P340のセンサーサイズは1/1.7型で一般的なコンデジより少し大きい。

僕はAモード(絞り優先モード)が付いていればどんなカメラでもプロみたいな背景ボケが作れると勘違いしていました。F値って何?というレベル。

イメージセンサーが大きいモデルや極端にレンズ性能がいい(F値が低い)カメラを使わない限り背景ボケを生かした写真は撮りづらい
ということがわかりました。
センサーサイズによって変わるボケ具合のお話でした。

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