小物撮影でLEDライト比較!100Wと40W明るさの違いと綺麗に撮るためのメリットとデメリットとは
公開日:
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最終更新日:2018/12/11
カメラ、写真をメインの記事 , カメラの機材, 撮影テクニック, 比較・検証系(雑学系), DIY
こんにちわ、しまです。
みなさん小物撮影のライトアップってどうされてますか?
以前の記事で撮影にはライト(照明)がいかに大事かということは説明しましたが“ライトの明るさの違い”については書いておりませんでした。
参考記事:照明を使って写真をきれいに撮りたい!小物撮影用LEDをレビュー
まず照明のことを理解しておく必要がありますので参考記事を読んでみてくださいね。
今回新たにLED球を買い換えたのでその違いについてメリット/デメリットを検証していきたいと思います。
東芝 昼白色LED 100W球のレビュー
今回買ったLED球は昼白色の100W球です。(1520ルーメン)
正確には100Wではなく『白熱球100W相当の明るさ』ということです。※以下〇〇相当の明るさを省く
電気屋さんで売っている中では一番明るいタイプのものになります。
→(Amazon)100W相当 LED電球(E26型)商品一覧
→(楽天)100W相当 LED電球(E26型)
光が広範囲に広がるタイプのLED
左が現在まで使っていた40WのLED。電球と違ってLEDは指向性が強く直線的に照射してしまうという性質があります。
100Wの方は広角タイプで光の照射に広がりがあるという事で撮影に向いていそうな感じがします。
以前使用していた電球は40Wで明るさ自体にも不満があったので今回新調したわけなのです。
どちらもバランスのいい昼白色の色味をチョイスです。
その昼白色って何?という疑問があると思いますので説明しましょう。
昼白色と昼光色の違い
写真の左(スマホでは上)が昼白色イメージ。
写真の右(〃下)が昼光色イメージ。
どちらもイメージ画像ですが色味が違いますよね?そう、電球の色味(ケルビン)が違うのです。
ケルビンとは色温度の事で、数字が高くなると青色に近づき低くなると黄色に近づきます。
昼白色の色温度は約5000K
いわゆる見た目の白色に近く太陽光の光に近いとされています。
僕はもっぱらこの昼白色を好んで使用しています。普段の見た目に近いというのが良い。
昼光色の色温度は約6500K
6500Kというと白色からちょっと青白みがかった色でスノーホワイトや蒼白といったイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
写真撮影ではこの『白』という光が被写体に対して大きく影響してしまうのです。
参考記事:撮影ブースは簡単に自作できる!背景紙やライトを使って売れる商品写真に。
LED球の明るさ(ワット数)の違いでどう変わるのか
同じ位置からの撮影でLED球だけ交換して撮影してみました。
条件としては下の通りになっています。
- フルオート(フラッシュ禁止)での撮影
- 絞り値やISOはカメラに判断させる
この二点に注目してみていきたいと思います。
光源の明るさによって絞り値が変わる
左(スマホ上)が40Wで右(〃下)が100W。
「被写体の明るさが変わっていないじゃん」と思われるでしょう。
カメラが自動で絞りを変えて明るさ調整をしたので仕上がりはほとんど変わらないのです。(シャッタースピードは1/50秒で同じ)
40Wの方がf3.5、100Wの方がf5です。
絞りを開けなくても十分な光が取り込めるということになります。
逆を言えば「暗いライトでは絞りを開けなくてはならない。(カメラにも限界がある)」ということです。
ちなみにこちらは何もライトアップしていない場合。1/60秒のf4です。
あれ?シャッタースピードもライトアップした時より速いし、絞りも全開放じゃない?ライトアップしていないのにどういう事?
カテゴリー違いになるので長くは書けませんが、カメラがどこの明るさに合わせるかという測光の影響で設定が変わっています。
なので机の明るさや背景がライトアップ時と比べて全く変わっているでしょ?
モードによってシャッタースピードが変わる
同じく左が40W、右が100W。
それぞれ1/15秒と1/13秒で明るさもあまり変わりませんね。
三脚を使った小物撮影でシャッタースピードの違いなんてほとんど影響しないのです。
カメラを手にもって撮影した時に手ぶれしやすいか、しにくいかというが挙げられます。
光源の明るさによって被写体の映り方が変わる
これが重要ポイント。単純に光が強くなると色鮮やかに写ります。
色味(ケルビン)の違いも影響はしてきますが、基本的に明るいとコントラストも多少高くなります。
その反面、やはり電球の仕様が変わったとはいえ影もくっきり強くなってしまうというデメリットも出てきますね。
くっきりするとだめなのか?といえば、ダメではないのですがこの濃く黒い部分が非常に邪魔。
被写体(商品画像)を生かしたいのであればこの影を弱くする必要があります。
※狙ってこの影を使ったダークな構図、作品というのも当然ありますので使い分けが必要です。
“光を柔らかくする”と被写体が引き立つ
意味が分からない。多くの方がそう思うでしょう。
それが不思議と被写体が引き立つテクニックといいますか、目の錯覚といいますか…まぁ百聞は一見に如かずなので見てもらいましょう。
左がそのままの光、右が光を柔らかくした場合。(どちらも100WのLED)
影の違いが一目瞭然ですね。
人間の目の物理とかは置いといて、右(光を柔らかくした方)の方が小物だけが浮き出て見えませんか?
反対に左ではシャープな影が小物を邪魔してしまいごちゃごちゃうるさい感じがします。(例外でこういう風に撮る場合もある)
それとお気づきの方は素晴らしい、“小物自体の影”も若干薄くなっています。(葉っぱの緑やしわの部分やいろいろ)
やっぱり明るい方が鮮やか
参考までに40W(左)と100W(右)の柔らかい光同士で撮り比べしてみました。
設定は1/8秒 f5.6(右f5.9)とほぼ同じですが明るさと色味も違ってきます。
僕はくすんだ左よりは右の明るい方がきれいだと思っていますが皆さんはどうでしょうか?
しかしこれはどのようにして撮っているのか、続きを見ていきましょう。
簡易的ディフューザーのすすめ
ディフューザーとは”拡散させる者”という意味です。カメラ業界でいえば照明の光を拡散させるために使うアイテム。
本来はライトの前にボードを立てるのですが、僕みたいに買い物袋でも代用はできます。
この白い袋がいい仕事をしてくれるのです。鋭い光を柔らかく、かつ広角に光を広げる効果もあります。※若干光量が下がるので暗いライトでは弱い場合もあります。
写真撮影でステップアップしようと思っている方はぜひ騙されたと思ってやってみてください。
※絶対に白熱球ではやらないでください!溶けます。
カメラでの調整も必要だがレフ板も必要
照明とディフューザーだけではきれいにならない場合も多いかと思います。
そういう場合はホワイトバランスやシャッタースピード、絞り、露出補正など明るさを変えてみるのもいいかもしれません。
さらにレフ板という反射板を当てることにより美しくできます。
反射光の利用です。これを活用すればBOXで撮ったような仕上がりに近くなります。(この写真はBOXを使っていません。)
関連記事:自作レフ板で写真クオリティを上げる!DIYでの作り方と使い方。
関連記事の方では簡易レフ板の作り方と使い方を載せています。
LED照明についてまとめ
はい、どうでしょうか?今回の結論やメリットデメリットをまとめますと以下のようになります。
- LED球40Wクラスと100Wクラスでは仕上がりにそんなに差は出ない
- ただしライトは明るい方が鮮やかに写り、見栄えが良くなる
- 撮影での使用では、100Wは40Wの上位互換
- 昼白色の方が太陽光に近い色で視覚的になじみやすい
という検証結果になりました。
とりあえずでそろえるなら安い40Wで十分なレベル。こだわって撮りたい場合は100Wがおすすめ。
仕上がり具合にはあまり違いが出ない結果になりました。(後の加工でどうにかなる)
→(Amazon)東芝 100W LED商品一覧
→(楽天)LEDライト100W 商品一覧
“明るい”という事はいろいろメリットがあります。
ディフューザーで光を拡散させたときに暗いライトだと光量が足りなくなる場合や、ライト自体を離して当てたいときなんかは100Wライトが有利かな。
人物撮影になると話が変わってきますので、今回は小物撮影でのライトのレビューでした!
またこれからもカメラの話についていろいろ書いていきたいと思います。
参考になりましたら、ぜひシェアの方をよろしくお願いします。
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Comment
パナソニックの LED 電球プレミア(60W) を使えば対象物の発色をキレイに写せますよ。
コメントありがとうございます。
それは貴重な意見ありがとうございます!
今度電気屋さんに見に行ってみます^o^