【バイクのタイヤ交換】女性でも簡単にできるコツと手順!タイヤチェンジャーを使わない手組みの方法、準備物の紹介
こんにちわ、紫摩(しま)です。
今回は『バイクのタイヤ交換』に焦点を絞って見てきたいと思います。タイヤチェンジャーを使わなくてもその場で簡単に交換する方法をツナ講習でおなじみの大見勝成選手に教えていただきました。
つなさんこと大見選手が知りたい方はトライジムカーナで会えますのでそちらもチェックしてみてください。
関連リンク:TRY GYMKHANAホーム
バイクのタイヤ交換準備物
やり方はどれも基本は同じなのですが手組みならではのコツが隠れています。まず初めに準備物の紹介から。
バイクのタイヤ交換ぐらいならジムカーナや走行会などの現地会場でも作業できるので、そんな大掛かりなものじゃなくても簡単な道具を車に積んでいけば十分です。
- ビードブレーカー
- タイヤレバー
- ビードワックス
- 木枠もしくは敷物
- ラッシングベルト
- 空気入れ
1:ビードブレーカー
ビードブレーカーとはタイヤのビード(ホイールに固定するタイヤの端っこ)を落とすための工具。
大きい物から小さいものまでいろいろありますが、余裕があれば大きいタイプが安定+力を入れやすいのでオススメ。
バイアスタイヤは硬いので結構力が必要になってきます。
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“余裕があれば”というのはごつい物だとそれなりに大きくて持ち運びでかさばってしまう。
そのため小さいものがいい場合もあります。
おすすめツール
アストロプロダクツ製(AP)のビードブレーカーが小さくておすすめ。
ラジアルタイヤなどの柔らかいタイヤならむしろこっちで十分との事。緊急用、応急用で持ち運ぶ場合に。
→(楽天)AP ビードブレーカー
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マルチタイヤチェンジャーは必要なし?
→(楽天)AP マルチ タイヤチェンジャー【工具 DIY】【アストロプロダクツ】
僕も以前これを買おうと思っていたのですが、なんせ高いし、今回のように手組みで簡単にできるなら必要ないかなと思いました。
持っている方はもっと楽にできそうです。
2:タイヤレバー
タイヤレバーはビードを起こしてホイールに組み込むための道具。
バイク用では先がへら状になっているので、組み込むときに引っかからないようになっています。
傷防止でリムプロテクターがセットのものがあればそれがいいかも。
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後は小さいショートタイプのタイヤレバーも一つあれば完璧!
タイヤレバーは最低3本は必要なので安い物でも大丈夫なので揃えておいてください。
おすすめツール
タイヤ販売店メカニックのオススメはスナップオン製のタイヤレバー。
先が細くなっているので上げた後の引き抜きがスムーズとの事。
検索してみたのですが楽天にもアマゾンンにも売っておらず結構レアかも。
画像引用元:SUN TOOLS
3:ビードクリーム
ビードクリーム(又はビードワックス)は、タイヤのビード部分に塗ってタイヤをスムーズに入れるための物。
これがない場合は応急で食器用洗剤などで代用する方もいますが、流れてしまい要領が悪いのでやっぱり固形タイプをオススメ。
タイヤ交換する頻度の多い人は1kg~3kgの物を使っていますが、年間通してあまり使わない場合は数百円の小さいものでOK。
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僕は40gの小さいものを買いましたが、使う頻度が少ない為に全然減りません。
長期保管もよくないので最初は少量タイプでも十分と思われます。
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4:木枠もしくはコーンの重し
タイヤ交換の際、バイク用ホイールはブレーキディスクやスプロケがついているので直接地面に当てるのは厳禁。
下にホームセンターで売っている木材を二つ用意して浮かせて作業できるようにします。
おすすめツール
さて、これにもおすすめのアイテムがあります。
これはカラーコーン、パイロンの重りです。
これを二つ組みにして下に置いて使います。ちょうどブレーキディスクの逃げができる感じ。
おすすめポイントはゴム製なので滑らない、サイズがちょうどいいなどなど。
ただ、17インチの場合小さいタイプを買ってしまうと意味がないので、縦×横がそれぞれ400mm弱は必要です。
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重りを「コーンベット」っていうのは初めて知りました。
空気入れ
後はタイヤを組んだ後にビードを上げるためには当然空気が必要。
出来ることなら大型のコンプレッサーがあればいうことは無いのですが、持ち運びやら予算やらで普通は用意できないですよね。
その時は自転車の空気入れでもいいし、シガーソケットタイプのミニコンプレッサーでもいいので空気入れを用意しておいてください。
電源を確保できる手段があるならシガータイプがオススメ。タイヤ交換以外にもレースでの空気圧管理で入れる際に便利なので。
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その他
- 虫回し
→(Amazon)虫回し商品一覧 - 交換用エアバルブ
→(Amazon)エアバルブ 商品一覧 - リムプロテクター
→(Amazon)リムプロテクター 商品一覧 - 膝当て
→(Amazon)ストレート 膝当て
タイヤ交換手順①(外す編)
さて前置きが長くなりましたがここからはバイクのタイヤ交換の手順を書いていきます。
ラジアルタイヤ、ピレリスーパーコルサを使っての実演風景です。
※動画を撮ったのですが音声が入っておらずやむなくキャプチャーになりました(笑)
エアを抜く
虫回しでエアバルブの中の虫ゴムを外します。
この時エアが勢いよく「ピャーー」っと出てきますので、中の虫ゴムを飛ばさないように反対の手(指)でつまみながら外してください。
ビードを落とす
ここからが本題。先ほど紹介したビードブレーカーを使ってビードを外していきます。
ラジアルタイヤなら比較的柔らかいので、1~2か所落とせたら後はすんなり手だけでも落ちると思います。
これを表と裏、両面行います。(これ重要)
バイアスタイヤは硬いのでじわじわやってください。
ビードブレーカーを使わない場合
なんと、ビードブレーカーを使わずにビードを落とす方法があるんです!
そのやり方を教えてくれました。
タイヤレバーの曲がっている方を上に向け下に開いておきます。
もう一つのタイヤレバーでちょっとずつビードを落とします。
内側の端に引っ掛けて、テコの要領でビードを押し込んでいく感じ。
リムやホイール自体に傷がつくので、ビードブレーカーを忘れたときなど緊急用で使える技です。
タイヤを外すコツは中央にビードを落とす
ホイールの中央にはくぼみがあります。
そのまま外そうとしても絶対に外れないような構造になっているので、確実にホイールの中央にビードを落とすことがポイントになってきます。
写真真ん中のエアバルブは裂けやすいのでレバー等で当てない事。
タイヤを外すコツ
先ほど説明したように反対側を膝で押さえつつ、対角をタイヤレバーで上げていきます。
この時、裏側のビードが戻っていることが多いので慣れないうちはその都度確認してください。
次に写真のように下側を外す際は何も押さえなくてOK。
綺麗なホイールの際はリムプロテクターを使用しないと傷まみれになりますので注意してください。
タイヤ交換手順②(組み付け編)
タイヤ交換のその2、後半は組み付けるコツを書いていきます。
ビードクリームを塗る
ビードクリーム、タイヤを組んだ後エアーでビードを上げる際にスムーズに滑るようにするため。
それとタイヤを組み時に滑りを良くして…要は組むときに引っかからないようにするためですね。
スポンジだとボロボロになってしまうため、歯ブラシを使って伸ばすのがオススメ。
タイヤによってホイールの内側に塗る人もいるらしいです。
しっかりビードクリームを塗っておくことが手際よい作業のポイントです。
タイヤを組み込むコツ
後はある程度手ではめ込み、残りをレバーを使ってはめ込む感じになります。
下側はうまくいけば手だけでもはめ込むことが可能。
膝で反対側を押さえてビードをしっかり落としておいて、あとはタイヤレバーで入れ込んでいくだけ。
うまくいくと非常にスムーズに入ります。
逆にすんなり入らない場合は何か原因がありますので無理してビードをちぎらないように。
タイダウンを使ってみる
タイヤを組んだ後、ビードがある程度上がってないと空気が漏れてしまいます。
そこでつなさんが教えてくれたのは“タイダウンベルト(ラッシングベルト)”を使って押さえるということ。
ラチェット部分が一番押さえられるので、これで空気漏れを防ぐことができます。
慣れていないときにこういう裏技を使うとスムーズにできるかもしれません。
空気を入れてビードを上げる
あとは空気を入れるだけ。
バルブ中の虫ゴムは入れていても外していてもどっちでもOK。
あえて画像のように足ふみタイプの簡易空気入れでチャレンジしてみました。
これがすごくて、小さいのに十分ビードが上がりました。
緊急でミニコンプレッサーなど持ってないときは、こういうものでも大丈夫です。疲れますが(笑)
まとめ
やり方は人それぞれで、今回のやり方がすべて正しいとは言えませんので参考までによろしくお願いします。
バイアスタイヤはもともとサイドが固いので組み込むときは結構苦労しますし疲れます。
緊急時、または大会前に急きょタイヤ交換をする際にも、こういうテクニックを覚えていればすぐできますね。試してみてください。
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