*

バイク ハイスロットルのメリット、デメリット!ジムカーナで使ってみたインプレ

VTR ハイスロ 
こんにちわ、紫摩(しま)です。

オートバイ、アクセル全開時の手首の角度を浅くできるハイスロットル。

全体的にスロットルを捻る量が減るので、ちょっと捻るだけで加速が良くなる(感じ方)ので、競技をはじめ、カスタムで皆さんよくやられてるかと思います。
ただメリットばかりではなく、デメリットもいくつか考えられます。

そこで今回はジムカーナの競技でVTRにハイスロットルを入れてみた結果、どのように変わったのかレビューしてみますので今後の参考にしてみてください。

SPONSORED LINK

ハイスロ メリット/デメリット

(Amazon)HKハイスロキット
(楽天)ハイスロ 商品一覧

単純に”ハイスロ”と言ってもひねり角度は様々で、10%程度から30%以上はあろうかというものまで。

VTRは①純正スロットル、②純正+ゴムシート付、③よくある社外タイプのアルミハイスロの3種類で比較してみます。

Amazonとか楽天で売っているような汎用品のハイスロがこれです。
高いものから安いものまで。
僕が買ったのはちょっと高い奴で、スロットル部分もアルミなので樹脂製より強度もある上に捻った時の滑りもいいというもの。

メリット①手首が楽になる

比較的どれにも言えると思うのですが(全部試したことないので“思う”と表現)、純正に比べてかなり捻り角が浅くなります。
例えば全開で90度回っていたのが50~60度ぐらいにまで変わります。

  • VTR純正・・・約30Φ
  • 社外ハイスロ・・・約42Φ

全開を多用することが多いのであれば手首のひねり量が少ないほうが楽になります。
特にサーキットなんかは全開時間が長いので、ハイスロはメリットになり得ます。

メリット②加速が良くなる

これはパワーが上がるという意味ではなく、純正と同じ捻り角でもより多くのワイヤーを引っ張ることができるのでその分加速が良くなるという意味です。
ローパワーなバイクだと低速からのダッシュが弱いので、低排気量車であればあるほど恩恵が大きいかと思われます。

これはアクセルのオンとオフのメリハリを付けやすいという事にもつながり、割と楽にきびきび走らせやすくなるのは間違いないです。

メリット③全開にしやすい

全開域の加速が怖くて躊躇してしまう人、僕なんかがそうなのですが、無意識だと全開にしていないという事がたまにあります。
それがハイスロだとフルスロットルまでのタイミングが早いので、半強制的に加速させることができます。

デメリット①ひねりが重くなる

ここからいくつかデメリットを。
一番分かりやすいもので言えば、捻った時に重く感じる事。自転車でこいだ時にスピードは出るけど重くなるのと同じ原理。

社外アルミハイスロは30Φ→42Φなので、各部のグリスアップで滑らかにしても「え?これ何か引っかかってる?」というぐらいに重いです。

固いので同じ開度で有ればスロットルが安定するとも言えますが、固いので力が入って疲れます。
ツーリングには向きません。

デメリット②細かいアクセルワークが難しい

メリットで挙げた少し捻るだけで加速が良くなる、という所の反対で、細かいミリ単位のアクセルワークが難しくなります。

特にジムカーナで言えば『回転』という360度ターン。
進入時の全閉から推進力が弱まってアクセルを開けはじめる部分で、結構違いが分かると思います。
ワイヤーが余分に引っ張られてグッと加速して車体が安定しない等。

そこから立ち上がりのアクセル開度20%~50%の部分もそう。
大排気量のバイクは低速の扱いがかなり難しくなるのではないでしょうか?

デメリット③ハンドルに力を入れてしまう

これが一番気になるデメリットかもしれません。

バイクはハンドルに力を入れないのが鉄則。
しかしハイスロにするとひねりが固いので必然的に握力をかけてしまい、それがセルフステアなどを邪魔しがちになります。
特に旋回向きを変えると同時にアクセルを開け始めるところでワンテンポ遅れがちになってしまいます。

あまり気づく人は少ない?のかもしれませんが、やっぱり手に力を入れてしまうのは大きいデメリットです。

デメリット④手首が痛くなる

なんかデメリットばかりですね。

ジムカーナを激しく走ってアクセルをがっつり開けて、という走りが要求されるVTR。
その時に右手首への負担がやっぱり積み重なってきます。痛いです。

あまり無理して開けて閉じてを繰り返すと、大袈裟かもしれませんがハイスロットルで手首を怪我しかねません。

純正スロットル+ゴムシートスロットル

VTR ハイスロ ゴムシート
僕が初めの方になんちゃってハイスロとしてやっていたのがこれ。
硬質ゴムシートを貼り付けて、簡易的にスロットル径を大きくしたものです。
出来ればアルミ板なんかをこの上に貼ると潰れずなおよしです。

メリット:コントロール性は純正+αが一番いい

今思えば、これが一番コントロール性が良かったかもしれません。
純正プラスアルファ、何事もやりすぎは厳禁です。

アクセルをラフに開けてもギクシャクしないし、何といっても純正スロットルは軽いのが一番のメリット。
それを活かしてターン中にでもハンドルにしがみつかずにアクセルも開けられます。やはり純正はよく考えられてます。

できるなら、スロットルだけ替えられる10%程度のハイスロがベターという事になるのでしょう。

デメリット:手首のひねりが多くてタンクに手が当たる

純正スロットルのデメリットとして、やはり手首の返しがきつくなるという事。
肘を下げるようなフォームになってしまい、低いハンドルであればタンクに当たったりすることも考えられます

そうなると逆にいい走りもできないので、低いハンドル、セパハン車両などは適度にハイスロにすることはやっぱり必要なのかなと思います。

※ハイパワー車であれば乗りにくくなるので意図的にロースロにする方も多いです。

可変スロットルはどうなの?

VTR ハイスロ ロースロ 可変スロットル
人によっては開け始めはそのままで全開付近だけハイスロにする“可変スロットル”にする人もいるかと思います。

これが一番理にかなっているかな?とも思ったのですが、結局全開付近は重いままだし、ロースロにすると言っても2、3ミリ削ったところでそこまで激変しない。
30Φ~42Φになだらかに、とはいきません。

逆に純正スロットルを活かせばいいじゃないか、と考えてもスイッチボックスの関係上、そこまで大きくするのにも限界があります。

結論:純正か、純正⊹αの開度のハイスロが無難。

全開を使うのが多い走りでもアクセルが重くてハンドルにしがみつくようではだめだし、逆に軽すぎても今度は手首の返しが多くてそれでもライディングに影響を及ぼします。
色々試して、自分に合ったものを選んでみてください。

(Amazon)HKハイスロキット
(楽天)ハイスロ 商品一覧

SPONSORED LINK

関連記事

VFR800F 

初大型でVFR800Fを選んだ理由とスペックじゃわからないスゴイところ!

こんにちわ、紫摩(しま)です。 前回のブログではZX-25Rを下取りに出したとお話ししまし

記事を読む

VTR ハンドル 純正

VTRはハンドルが遠くてポジションが悪い!ハリケーンハンドル交換とセットバックスペーサー取り付け

こんにちわ紫摩(しま)です。 VTRの乗車姿勢ってどうですか?おそらくFIのモデルはハンド

記事を読む

ゲイルスピード ラジアルマスター ハイスロ

【ACTIVEゲイルスピードラジアルマスター】VTRのブレーキ交換!性能とコントロール性は?横置きとの比較

こんにちわ、紫摩(しま)です。 VTRをジムカーナ使用に作っていていろいろ試行錯誤していた

記事を読む

no image

どっちが悪いの?車とバイクの交通マナーに対する感覚の違いとは

今日のブログは交通マナーについてです。 自分は交通社会の仲間入りさせていただいてまだ8年たらず

記事を読む

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ヘルメット内装調整DIY「こめかみが痛い!」スポンジで対処

こんにちわ、紫摩(しま)です。 適正サイズのヘルメットを被っていても何故か頭が痛いとか、し

記事を読む

ブレーキ エア抜き 

バイクのブレーキエア抜きが1時間かけても終わらない時に試した方法!シリンジやポンプを使おう

こんにちわ、紫摩です。 ブレーキマスターを外したりホースを替えたこともあると思います。

記事を読む

CB1300SB 大型バイク

大型バイク初心者が、CB1300SBを試乗した結果がこちら!

こんにちわ、紫摩(しま)です。 大型バイク免許を取って初めて乗ったバイクがこれ。 今回は

記事を読む

SSB CBR125R バンパー エンジンガード

CBR125R用SSBバンパー取り付けレビュー&カウルカット!エンジンガードで転倒の傷防止、ついでにリアスライダーもオススメ

こんにちわ、紫摩です。 CBR125Rをジムカーナ仕様にしていくためにいろいろとカスタム中でご

記事を読む

ナンバー リフレクター 反射板 後付け

バイクの後部反射板(リフレクター)が無いと整備不良!フェンダーレスにはナンバーに付けるタイプがおすすめ

こんばんわ、しまです。 小ネタ集ということで、バイクの後部反射板、いわゆるリフレクターの紹

記事を読む

KTM 減圧 内圧コントロールバルブ

減圧バルブの詰まり=白いヘドロ状はオイルの乳化 メンテナンスは定期的に 

前回紹介したKTM内圧コントロールバルブの記事でインプレは紹介しましたが、今日は簡単にメンテナン

記事を読む

スポンサードリンク

コメントを残す

スポンサードリンク

VFR800F
VFR800Fクランクケースカバー交換やり方!転倒した際に絶対ここが割れるので注意しよう!

こんにちは、紫摩です。 クランクケースカバーの交換ブログです

コミネブーツ バイク 靴
誰でもなれる?二輪指導員の資格取得の裏話 某白バイコスプレYouTuberが二輪車安全運転推進委員会の指導員になったそうです

こんにちは紫摩です。 バイク乗りの方が人に対して運転技術を伝授し

コミネブーツ バイク 靴
【教習指導員も使ってる】KOMINE(コミネ)バイクブーツレビュー バックジッパーブーツK202

こんにちは紫摩です。 ある程度安全運転に興味が出てきた人が注

警音器使用
【クラクションを鳴らされた時は?】教習者にイライラ!警音器の正しい使い方を指導員が解説

教習所で先生をすることになった紫摩です。いつもありがとうございます

ぱくたそ
【右直事故】悪いのはどっち?バイク乗りの○○が原因だった…教習指導員になって思う事

こんにちは、紫摩です。 転職して自動車学校で安全運転を教えている

バイク 安全競技 練習
最後の安全競技大会!ついに3位表彰台だったので各セクションのコツなどを紹介

こんにちは、紫摩です。 かくかくしかじかで、最後の安全競技大

中負荷時 ハイパープロ
【HYPERPRO】フォークスプリングのおすすめセッティングと失敗例 VFR800Fで検証

ハイパープロのサスペンションの考察、次はフロント側、フォークスプリ

VFR800F
【朗報】体格に合わないバイクの正しい乗車姿勢を解決する方法!ポジション調整で乗りやすくなる

こんにちは、紫摩です。VFR800Fのカスタムブログを書いている者

VFR800F ブレーキ ホース交換
【ABSバイクのステンメッシュホース交換方法】必要な道具と作業の注意点…VFR800Fアップハン化に伴う延長加工

こんにちは、紫摩です。 今回はVFR800Fのアップハンドル化に

VFR800F クラッチホース
VFR800Fのステンメッシュクラッチホース!交換後➜半クラのタッチがめっちゃ良い!ステンレスメッシュの注意点

こんにちは、紫摩です。 VFR800Fのカスタム記事を書いて

→もっと見る

  • 最新記事をメールで通知。

PAGE TOP ↑