バイクのフォークアライメントやり方:アクスルシャフトで正確に調整
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バイク
こんにちわ、しまです。
今回はバイクのアライメント適正化のお話をします。
参考にしたのはこちらの動画です。
フォークは突き出し量で合わすのではなく、アクスルシャフト側で合わすというもの。
本当なのか?突き出し量は意味ないの?サスペンションの違いでどう変わるのか。走行中では常に変化しているから合わす必要ないなど。
気になるところを要約していきたいと思います。
フォークアライメントのやり方
まずサクッとやり方だけ説明したあと、その理由を説明していきます。
詳しくは貼り付け動画を見てください。
※片方に歯科スプリングが入っていないSFF-BPなどはこの限りではありません。
1.ホイールを外して片側のフォークを緩める
ここで重要なのが両方一度に緩めるのではなく、片方を緩めるという点。
これはトップブリッジと
2.緩めた方をずらしながらアクスルシャフトを入れる
ここでアクスルシャフトを入れるとなかなか入れにくい車両があります。
純正はガタがあるものなので、たいていはスッと入りますが、バイクをトランポ積みで固定したり衝撃などで結構狂うものです。
緩めていた方のフォークをずらしながらちょうどいいところで固定します。
適正化してどうよくなるの?
あとでも記述しますが色々メリットがあります。
- ブレーキパッドの引きずり低減
- ハンドリング改善
- コーナリングの安定
主に走行での改善があり、ハンドリングやブレーキングなどの走行中の不快な症状も改善しました。
アクスルシャフトとトップブリッジ、アンダーブラケットとのの平行出し、フォークとの直角をちゃんと出して組み付けるのは常識です。
バイクのフォークは突き出し量では合わさない
突き出し量とは、ハンドルが固定されている土台(トップブリッジ)からどれだけフロントフォークが突き出ているかを言う用語で、これがいっぱい出ているとキャスター角が少なくなりフォークが立って、トレール量も減少、すなわちハンドルが切れ込んでいく仕様になります。
またその逆で突き出し量を0に近づけていくとトレール量が増えて曲がりが穏やかに、直進安定性が増えていくという傾向になります。
余談が長くなりました。
この突き出し量を左右で合わせてセットするのが基本だと思ったあなた、間違ってますよ。
理由は、構造部品には公差があるから
公差とは、誤解を恐れず簡単に言うと製品には誤差があるよ、というもの。
JIS企画に基づいて製品の許容誤差というものが決まっているそうで、ここからは工業系のプロに任せるとして。。。
その誤差0.01mmだとしてもいくつも重なると0.1mmぐらいになって行きます。
バイクのフロントフォークが左右で完璧に同一製品というわけではないということ。
トップブリッジの突き出し量で合わせると、タイヤ・ホイールを繋いでいるアクスルシャフトという部分にねじれが発生するとのことです。
アクスルシャフトにねじれが発生すると何がいけないの?
アクスルシャフトの取付部が捻れて起こる弊害としてよく言われるのがハンドリングが悪くなる、コーナリング中に跳ねの収まりが悪くなるなどといった走行に支障をきたすということ。
なぜかというと突き出し量で合わせてアクスルシャフト側がずれてセットすると、左右のプリロードが変わります。
タイヤを接地させた状態で左右のバネの縮み量が変わることに起因します。
それと同時にブレーキの引きずりが起こりやすくなります。
ブレーキの引きずりとはフロントタイヤを浮かせた状態でホイールを回すとシャリシャリとすぐ止まってしまう状態。
アクスルシャフトが捻れてキャリパーの取り付けがコンマ数ミリズレてしまうとパッドの当たり面も変わってきます。
自分が今まで乗ってきた経験を踏まえると対向4ポッドキャリパーが特に引きずりを起こしやすい気がします。
ピンスライドタイプはあまり起こらないです。
まとめ
僕も拡散しています。
実際走ってみたところかなりハンドリングがスムーズになったのとブレーキング時の変な振動みたいなものが減った気がします。
ちょっとしたことで足回りの適正化ができるなら、やらない手はないですね。
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