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バイクのフォークダストシール交換方法!ヒビがあれば要注意。必要なジャッキと作業手順をCBR125Rで詳しく紹介

公開日: : 最終更新日:2016/05/07 CBR125R(画像・整備・カスタム), バイク, DIY , ,

フロントフォーク ダストシール交換 CBR125R
こんにちわ、紫摩(しま)です。
CBR125R整備という事で、今回はフロントフォークのダストシール(ダストカバー)の交換方法の紹介です。

ホンダに出してもいいのですが、愛車のバイクぐらいは自分でやってみようというわけで手順の記録です。

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フロントフォークの外し方

バイクのダストシールは硬質なゴム製。時間が経てばひび割れてくるので定期的に交換しなければいけません
今回は12880kmでの交換になりました。

まずフロントフォークを車体から取り外します。

【必要な物】
  • モーターサイクルジャッキ
  • リアスタンド
  • 12mmソケット
  • 14mm 〃
  • 19mm 〃

まず各ボルトを緩める

フロントフォーク ダストシール交換 アクスルシャフトボルト
ジャッキアップして不安定な状態で取り外しなどのトルクをかけると倒れたり危険なので、予めアクスルシャフトのボルトなどのボルト類を一旦緩めておきます。
※完全に外さなくても軽く緩めるだけでも十分。

アクスルシャフトのボルトナットのサイズは右が14mm、左が19mmです。

フロントフォーク 交換 CBR125R 
ただし!アッパーブラケット及びアンダーブラケットを留めている12mmのボルトは緩めすぎてしまうと車体が落ちてくるので、ここを緩めるときは特に注意してください。

モーターサイクルジャッキ、スタンドのかけ方

モーターサイクルジャッキ バイク用 アストロプロダクツ
今回の作業ではフロントフォークを外さなければいけないので、必然的にフロントタイヤを浮かせる必要があります。
CBR125Rはクランクケース下にあててジャッキアップします。

僕が使っているのはアストロプロダクツのモーターサイクルジャッキ(MZJ01)です。

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モーターサイクルジャッキ バイク用 アストロプロダクツ
右側はここ。
土台の高さは一番下を使います。

モーターサイクルジャッキ バイク用 アストロプロダクツ
左側は高さを一番上にしてギリギリ届く感じ。
CBR125Rはクランクケースの端にかけるので“L字型”の土台じゃないと無理。
なのでやっぱりアストロプロダクツのジャッキ一択ですな。。。
※ジャッキを少し回転させてちょうどいい位置を探します。

マフラーを外さなければいけない

モーターサイクルジャッキ バイク用 アストロプロダクツ
ジャッキを上げていくと、車体が持ち上がる前に触媒の部分にガッツリ当たってしまいます。
僕の場合はWR’Sマフラーに換えているのでなおさら。

マフラーの外し方は関連ページからどうぞ。
関連ページ:CBR125Rのマフラー交換と外し方|mysimasima

モーターサイクルジャッキ バイク用 アストロプロダクツ
アストロのジャッキ用“ハイリフトアダプター”を使えば問題は無いのですが、僕は一緒に買ってなかったので仕方なくマフラーを外しました。(・・・めんどくさい)

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  • ノーマル:110~420mm
  • ハイリフト(ショート):210~500mm
    ハイリフト(ロング):240~530mm

純正マフラーでもやっぱりギリギリで干渉してしまうので、アダプターを使うかマフラーを外して作業するかどちらかはお任せします。

リアスタンド アストロプロダクツ バイク用
垂直にジャッキアップしないと転倒の危険があります。
安全を考えるなら、バイク用リアスタンド(メンテナンススタンド)もかけておいたほうがいいかと思われます。
これもアストロプロダクツ製品です。

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各部品を外す

CBR125R キャリパー外し フロントフォーク ダストシール交換
ジャッキアップができましたら、各パーツをフロントフォークから外します。

  1. キャリパー
  2. ホイール
  3. フェンダー
  4. ハンドル

キャリパーはブレーキホースを痛めないようにフレーム等に吊るしておきます。(タイラップでも紐でも何でもいい)

フロントフォーク ダストシール交換 CBR125R 
フロントタイヤを外した後、最後にフェンダーを外します。
フェンダーは8mmボルト×6です。

フォークの突き出し量をメモしておく

フロントフォーク 突き出し量 ダストシール交換
ストッパーリングを外してハンドルを外すとおおかたは終了。

交換後は突き出し量を合わせなければいけないので、ノギスできっちり長さを測っておきます。
ここはミリ単位での調整が必要になります。

ノギスがない方はマスキングテープやマジック等であらかたの目安くらいは記録しておいてください。

ダストシール(ダストカバー)交換作業

CBR125R フロントフォーク ダストシール 交換
ここからは実際に交換していきます。
写真のようなひび割れをほおっておくと水分や塵などがフォークの隙間に入って内部のオイルシールを痛める原因になるんですよね…すぐではないですが。

【ダストシール交換の目安】

だいたい10,000~20,000kmごとか、2年くらいで交換とは言われています。
…が、ひび割れの有無で判断してもいいでしょう。

CBR125Rのインナーチューブ径は31mm(31Φ、31パイとも言う)なので、31パイ用のダストシールであれば何でも付きます。

→(Amazon)31パイ用ダストシール 商品一覧
→(楽天)31パイ用 ダストシール 商品一覧

※安すぎるダストシールはなぜかわからないがすぐ傷んでひび割れするので注意が必要です。

ダストシール交換 バイク CBR125R
あとはダストシールを外すだけ・・・
と思ったらこれがめっちゃ固いのです。

マイナスドライバーでこじる人もいますが、クリップ外し等の工具の方がやりやすかったのでオススメです。
フォーク側を傷付けないように一周ぐるっと上げていきます。

CBR125R フロントフォーク ダストシール 交換
この中にもシールが入っているのですが、こちらはオイルシールと言ってフォークオイルが漏れないようにしている物。
こちらはオイル漏れが起こってからでいいので、今回は触りません。(専用工具も必要になる)

ダストシールはかなり固く入っている

CBR125R フロントフォーク ダストシール 交換
後ははめ込むだけ。
でもこれもまたものすごく固いので、結構本気で握ってもちょっとずつしか入りません。

挫折して微妙なままで行こうか悩みましたが、それじゃダストシールの意味がないと思い、やっぱり粘ることに。

プライヤーを使えば意外と簡単

CBR125R フロントフォーク ダストシール 外し方 交換
あまりオススメではありませんが、傷を付けないように注意しながらプライヤーで圧入していきます。
くれぐれも無理は禁物です(インナーチューブに傷を絶対入れないように)

工具さえあればそこまで難しい整備ではないのでやってみてはいかがでしょうか

まとめ

CBR125R フロントフォーク ダストシール 交換
注意点はインナーチューブに傷を入れないことと、ジャッキの安定性でしょうか。
突き出し量のメモも忘れずに。

手順さえ間違えなければ問題ない作業です。

ただ、きちんとした工具を使わないとボルトを舐めてしまったりします。

ボルト なめる 高トルク
これはブレーキキャリパーの固定部分。
グラグラで精度が悪いナットを使うと、写真のようにボルトの頭を傷めてしまうので注意。

高トルクを必要とする部分には12角じゃなく6角ソケットを使ってください。

フロントフォーク ダストシール交換 CBR125R 
自分の愛車であれば出来ることは自分でやる
というのもまた勉強になっていいかと思います。

安全面にもかかわってくるので、不慣れな方はお店に出すというのでも全くもって正解。
僕の場合はゆっくりダラダラやっても2時間弱で出来ました。

CBR125Rのフロントフォークダストシールの交換でした!

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