【CBR400RR(NC29)レストア】其1:初見。オーバーホールで復活させる!(ブレーキ、キャブ)
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最終更新日:2017/09/18
CBR400RR(整備・カスタム), ジムカーナ関係, バイク CBR400RR, キャブのオーバーホール, ジムカーナ車両, ブレーキのオーバーホール, レストア, 修理
ある日、知り合いからCBR400RR買う人いない?と聞かれて「居ないなぁ、周りにあたってみるよ」と言っていたのですが、さすがに古いバイクを買う人なんてすぐにはおらず。
最終型とはいえ1994年式でもうだいぶ旧車に近いレベル。
ただ、僕はその“レーサーレプリカ”というバイクにもともと乗りたかったというのもあり、欲しくなったので買ってあげることにしました。
しかし、5年放置したバイクはさすがにそのままでは乗れず、至るところ修理することになりました。
転がるようになるまでのストーリーを書いていきます。
画像引用元:ウェビック
CBR400RRを直す!だが前途多難
CBR400RRとは日本の“バブル”が生んだ贅沢マシンの一つで、初代は1988年(NC23)。僕が買ったのは最終モデルの1994年式のNC29。
当時レーサーレプリカブームもあり人気爆発のバイクだったそう。
- 4気筒カムギアトレーン
- ガルアーム
- LCGアルミバックボーンフレーム
- 格納式タンデムステップ・・・
- 軽量な車体
ライバル車両でRVFもありますね。
5年以上ほこりをかぶったままの状態のバイク
屋内保管とはいえ5年以上放置されていたので見事にホコリまみれ。
バイクカバーをかけていればもっとマシだったのかもしれない。
土に還りつつあるところを救ったわけだ。
前から見てみる。なかなかハードな状態だww
ここから走れるようにするには結構骨が折れそうだ。
ぐるりと見ていくと社外品に交換されている部分がちょこちょこある。
- BEET フルチタンマフラー
- ブレンボキャリパー
- プラグコード
- ステンメッシュブレーキホース
動かせるようにとりあえずいろいろバラしていくことにした。
修理箇所、ダメなところチェック
タンクも外しており、やはりホコリまみれでゴミみたいになっている。
外装は仕方がないが、タンク内部の錆が気になるところ。
覗いてみると年式、放置具合のわりに結構きれいだった。
あまりにも錆がひどいと花咲かGを使わざるを得ないが、これだとそのままで大丈夫でしょ!
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【フロント周り】
- フォーク(インナーチューブ)の点錆がひどい
- フォークオイル漏れ
- フォークが前期型になっている(減衰調整なし)
- 配線がむちゃくちゃ
- グリップにカビが生えている
【リア周り】
- タイヤがツンツルテン
- ホイールがチェーンオイルまみれ
- リアサスが錆び錆びで当然抜けている
- 写真のホワイトバランスが狂って古さを助長している
純正部品を注文してレストアを始めることにした。
キャブのオーバーホール
まず取り掛かったのがキャブレーターのオーバーホール。
放置車両はキャブがほぼ確実に詰まっているのが定説だからこれも不安だった。
しかし運がいいことに前オーナーがガソリンを全て抜いていたので、キャブ内部の詰まりは皆無。
VTRの時はかなり汚れがひどかったが、これはまだましなので何とか行けそう。
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キャブの洗浄は今まではクレ製を使っていたのだが、微妙だったのでこの住鉱のキャブクリーナーを使用。
詰まりは無いが念のためジェット類を漬け込んでみると、やはり多少なりとも腐食はしていた。
部品が欠品でほとんど出ない
当初から言われていたのが「新品部品が出ない」という事。
特にゴムホースはすぐに生産終了してしまい、汎用品で代用するかそのまま再利用するかしかない。
古い車両のため純正部品も欠品が多く、最近のバイクのようには完全に戻らないかもしれないのがレプリカの修理の難点であり、直す楽しさでもあるのだ。
部品点数が多いとかなり大変
VTR250のVツインはキャブが2つ、直列4気筒はキャブが4つ。
作業が倍になるだけでとても大変なことに気づき始めた。
でもせっかく買ったし戻れない…
さぁ車体に取り付け…で、今度はインシュレーターのホースバンドのネジを締める超長いプラスドライバー(300mm以上)が必要だった。
ここでもまた作業ストップ。
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バイクに慣れている人なら、ばらして組付けで1~2時間ほどでやってしまうとの事。
僕はばらして洗浄で丸1日がかりで、組付に2日もかかってしまった。
そんなこんなでキャブのオーバーホールも無時終了。
この見出しだけでかなりの文字数を使ったがこの先大丈夫か?
制動関係のオーバーホール
キャリパーは何故かブレンボに換わっていた。
「これは儲けもの♪」と思いつつも、実際これのオーバーホールはかなりお金が高くついた。
キャリパーシール交換
純正のニッシンブレーキならまだ安いのだが、シール類もブレンボ専用品なのでちょっとお高い。
ピストンが対向4ポッドなので片側4つ、それが左右で合計8つ分買わないといけない。
ここらあたりダブルディスクの痛い所だ。
真っ黒だったキャリパーもフルードで溶かし、オレンジクリーン等で水洗いしてかなりきれいになった!
とりあえず洗浄までで、取り付けは後程。
マスターシリンダーオーバーホール
フロントマスターはニッシンの別タンク式のマスターがついていた。
特に違和感はなかったのですが、放置車両だしどうしようか迷っていた。
ブレーキマスターの中が錆び錆び…
・・・うん!間違いなく交換した方がよさそうだw
ピストンリペアキット
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ちなみにピストンサイズは裏側に刻印されているので要確認。(隣の“20”は関係ない。)
もちろんリアブレーキマスターシリンダーもオーバーホール。
こちらは純正部品を購入した。
ブレーキ系は一部フルードが固まって結晶化していたのでオーバーホールは必須だった。
つづく・・・
まとめ
はい、いかがだったでしょうか。
レストア記事は長くなりそうなので第一章:各種オーバーホールはここで終了です。
- 初見
- キャブのオーバーホール
- ブレーキのオーバーホール
慣れないため最初がかなりてこずってしまいました。
次はベアリング系の交換やアップハン化、スプロケ・チェーン交換などの交換系です。
関連ページ:その2 アップハン化とチェーンコンバート編
関連ページ:その3 エンジン不調?キャブの同調と組付け編
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