ジムカーナでうまくいかない『分かっているけどできない』考えて練習することの意味
ジムカーナ練習をしていてうまく行かないなと思った時、先輩ライダーの方々から色々アドバイスをいただくことも多いと思います。
ただ、ここでこうやって曲がるとかあれをこうしたほうがいいと言われても全くできないことはないですか?
恐らくそれは経験不足からくる理解力の低さが原因だと思われます。
言われることは分かるんだけどできない、そんなお悩みを少し考察していきたいと思います。
分かっているけどできない理由
例えば8の字でタイムを上げようと必死になっていると、「目線ができてない」「もっと腰を入れなきゃダメ」「もっとバンクしたほうがいいよ」
なんて言われた経験はないでしょうか?
愛される人はいっぱいいろんな人から沢山のアドバイスをもらえるので羨ましいのですが、それが逆効果にもなっている可能性も否定できません。
分かっているけどなぜかタイムが縮まらない、昇格できない。
そんな時ちょっと落ち着いて考えてみてもらいたいことが何点かあります。
何個も一度にやろうとしてしまう
一番の理由としては頭の引き出しが少ないのにもかかわらず、いっぱいいろんなことをやろうとしてしまう事にあると思います。
パソコンで言うメインメモリ(テーブルの大きさ)が小さいのに沢山の仕事を一気に開いてしまう。⇒フリーズor動作が遅い。
中級者が初心者を教える際によくやってしまいがちな状況ですが、良かれと思ってたくさん指摘して、あれもこれもやったほうがいいとマシンガンのようにアドバイス。
(できる人は自分の成果を喋りたいんですよね。)
- 目線
- ライン取り
- バンク角
- アクセルを捻る量
- ブレーキング
- クラッチワーク
- 荷重移動
- 路面の状況
- フォーム
- 力の入れ具合、抜き具合
人間って同時に1つか2つの事を考えるのが限界だと思います。
上記を全部考えながら走るなんてまず無理だと思いませんか?
結果的に初心者は何も得ることができず、成長も期待できません。
ここでは1日1個、反復練習で確実に覚えていく方がベターです。(ベストではない。)
すぐ速くなろうと思わない
『ローマは一日にして成らず』
大帝国ローマも700年の歳月を要した。
要所だけ掻い摘んでもダメ、上達するにはそれなりの時間が必要。
大会までに!今年中に〇〇クラスへ!って急ぐ気持ちは分かりますが、すぐにレベルが上がるわけではないので焦るだけ無駄。
僕の場合を軽く紹介。
- 1年目はフルロック回転を覚えた(トライB)
- 2年目はフォームを覚えた(クラス変わらず)
- 3年目は荷重移動の基礎を知った(トライB、ジャッジC2)
- 4年目は体幹トレーニングで体を鍛え中(クラス変わらず)
「すぐ結果を出してやろう」と思った僕の結果⇒途中までは速くなるけどそこからずっと足踏み。
↑2017年6月
ドカ座りで頭だけ捻ってカーブを曲がっている感じ。
背中は沿ってハンドルも握りしめています。バンクは深いけどタイヤに荷重がかけにくい走り方です。
なのでこの前年、翌年は結構転倒していました。
そして付けているパーツが悪いんだと、カスタムに言い訳して逃げていきました。そして自分のベストすら出なくなりました。
最悪怪我を招くので慌てて良いことはないです。
数年低迷して、もう一度ノーマルから、基礎から考え直すことを決意。
そして力を抜くことや曲がり方の基礎を覚えてフォームが変わってきました。
同じ速度でもタイヤのグリップ力を上げられる走らせ方がありそうです。
という感じで僕は周りからタイムだのフルロックだのカスタムだの言われ続けて最初から応用をかじっちゃった感じ。
そしてすぐに頭打ちになって、今になって後戻りしている感じです。
途中までは一気に伸びましたがそこからの成長が全く無いです。
自分で考えて無意識レベルへ
“分かっているのにできない”という状況は、分かっていないからです。
分かっていないからできないんです。
理解して行動、そしてそれを頭で考えて体に覚えさせる。これができてようやく成長の一歩が踏み出せると僕は思っています。
ここでいう『考える』とは走行中に考え(=意識)ながら走る意味ではない。
日ごろから「こうしたらどうなるのかな?」「もしかしたらこうすればうまくいくのでは?」という風に興味を持って積極的にやってみるということ。
失敗してもいいからいっぱい考えて実践してみる。
そして自分が無意識にできるようになれば次のステップに上がれます。
※考え“ながら”走っているようではタイムが縮まらないので、良くも悪くも結果が出てしまいます。
人の意見は半分流す
僕が最後に言いたいのは、人の意見を真に受けるなという事。
今回こうしてブログを書いてますが、この内容も半分スルーしてください。
というのも、アドバイスや指摘や方向性なんて人それぞれ違います。
体格も違えばレベルも違う、車種も癖も違う。
そんな状況で相手に教えたところで相手のレベルに合うかと言えばそうとは限らないからです。
半分聞き流すことであとの半分は自分で考える事にもつながります。
カスタムパーツでも同じ。
ギア比は下げる、フォークオイルは番手を上げる、リアサスはこれ、ステップやハンドルはこれがいいというセオリーはあるけど相手のレベルや乗り方に合わせてチョイスすべきなので、逆に乗りにくくなって足かせにしてしまう可能性もあり。
“分かっているけどできない”という理由は、交換した社外パーツの意味や目的を考えないまま、何が原因なのか悩む要素が増えただけになってしまうから。
そのためまずはノーマルで乗ったほうがいいという事もその一つなんですよね。
関連ページ:上達にはまずノーマルバイクで慣れる|Mysimasima
まとめ
ジムカーナでうまく曲がれない、タイムが伸びない、バンクができないという悩みを抱えているのであればまずは一つ一つ確実に覚えていってほしいです。
そして大会で表彰台へ上がれるように反復練習でスキルを身に着けていってください。
いろんな人の意見は間違ったことは言ってないと思うのですが、それが自分自身に合うとは限らないので全部真に受けようとせず、ムカついたら聞き流したらいいと思います。
レベルは自然と上がってきて、今度はタイムをコンマ一秒縮めるためにどうするかと悩んできます。
そのぐらいになるとようやく覚えることも少なくなってくるのですが、練習を始めた初心者のうちはやることが多すぎて脳みそがパンクすると思います。
まずは体験してみてどうすればよくなるのだろうと考えて、試してみることから始まります。
人から言われたことは忘れますが、自分で体験したことは忘れません。大事なのはそこです。
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