【トライジムカーナ2017】開幕戦レポート!つな選手に訊くコースの攻略法と気になるフリーセクション
公開日:
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最終更新日:2017/05/10
ジムカーナ関係, バイク, 日記 TRYGYMKHANA, シティライトボールパーク, ジムカーナ大会, 岡山
大見勝成選手と大見有希選手が主催する“トライジムカーナ”の2017年開幕戦が4月30日に行われましたのでレポートを書いていきたいと思います。
もちろん今回の大会の優勝者、昇格者などいろいろと紹介しますが、コースの特徴と攻略法も併せて載せていきます。
主催の大見選手(以下つなさん)に取材して教えていただきましたので、参加された方も改めて照らし合わせてみてください。
※個人的な主観も含まれておりますのでお許しくださいませ。
関連:トライジムカーナHP
2017年第1戦!コースの特徴と詳細
岡山大会の会場はシティライトボールパークという広い敷地を使って走ります。車のオークション会場?
写真での見た目にはわかりませんが、ここは傾斜が付いているので初めての人や苦手としている人は苦戦を強いられることも多いかと思われます。
MC・計測陣も気合が入っております!
こういうイベント感が僕は大好きです。
超開け開けコースがすごい
今回のコースの特徴は何と言っても緩いアールのコーナーが続く、アクセル開け開けのレイアウトが目に着きます。
つなさん曰く、
「いつもは特徴的な部分を作るのですが、今回はコースのネタが思いつかず基本的なコースになりました。
ただ、要所要所で細かいセクション(△パイロンの中の8の字やゴール前)を設けて少しテクニカルにしました。」
とコメントを頂きました。
2016年第3戦も割と緩いコーナーが多かったのですが、それに比べても今回は明らかに細かい部分が少ない気がします。
関連ページ:トライジムカーナ2016第3戦レポート|mysimasimaブログ
オフセットスラロームセクション
まずスタートしてすぐややこしいオフセットスラロームの連続。
しかも何回も同じところを通るので意外と難しい?
ここは全体の中でもミスコースの多い部分でした。
高速スラロームセクション
縮尺が違いますがここはフルスロットルで駆け抜けていく緩めのスラロームで、戻ってまた帰ったりする部分。
下り坂ということもあってハイパワー車はめちゃくちゃ速かったです!
しかもギャラリーが集まる目の前なのでかなり迫力がありました。
そして実はミスコースが多かった部分でもあります。
1回目は右から、2回目は左から。
いつもの流れでスラロームを走っているとついつい逆回りしてしまいます。
かくいう自分もここで逆から入ってしまうぎりぎりで慌てて減速してしまいました。↓
フリーセクション
狭路の左右に隙間が開けられていて、矢印通りに1回のみ通過する事。
逆走や2回以上通るのはミスコースとして判定されました。
オーバルセクション
ぐるっと回って中央でターン。また反転でぐるっと一周回って終わり。
サーキットまでは行かないまでも、狭いところばかりで練習している僕からしてみればかなりスピードが乗る楽しい部分の一つでした。
同じパイロンを2回以上通るセクションが多くて、上級者、初心者問わずミスコースが出てしまいました。(自分含む)
1ヒート目のリザルトを見ると999999秒という表示が多く、すなわち記録なしという結果にガッカリする人も多かったです。
コース攻略とポイント
パッと見ではアクセル開け開けの超高速コースのように見えますが、実際それだけではタイムが出せないそうです。
ここからは完全につなさんのコメントの代弁です(笑)
単純にアクセルを開けるだけでは遅い
今回のコースでは全体を通して緩いアールのコーナーの連続ですが、同時に切り返しも多かったことに気づかれたでしょうか。
という事はどういうことなのかと言いますと…
- アクセルをガンガン開ける選手でもそれだけだとタイムが縮まらない。
- 逆に、パッと見は速くないが切り返しが早くてタイムを削る選手も、今回はそこまでタイムが振るわなかった。
攻略ポイントとしてはしっかりアクセルを開けることができ、なおかつブレーキが得意な選手が速かった印象。
※ブレーキが得意とはブレーキ操作でしっかり曲げられる人のこと。
どうしても僕のような初心者は頑張ってアクセルを開けていくことだけに目が行ってしまいがちですが、そうじゃなくブレーキングで車速をうまく旋回につなげられることが特に重要なのでしょう。
基本中の基本で当たり前な事なのでしょうが、それ故に上級者とそうでない人のタイム比がしっかり出たように感じました。
画像リンク:2017年第1戦リザルト
注目はやはりフリーセクション
上でも軽く紹介しましたが、毎回1か所、特徴的な形で参加者を楽しませてくれる『つなオリジナルフリーセクション』。
今回もここが重要ポイントにもなってきました。
コース作成の時にパイロンの間隔が狭すぎるとミニバイクだけ有利になりますし、逆に広すぎると簡単になって面白くない。
そこで、曲がれるか曲がれないかの微妙な間隔を考えて作ったそうです。
中には傾斜路に悩んでルートを考える人もいればギリギリのターンを狙ってパイロンタッチをしてしまう選手も多かったですね。
各クラス入賞者&昇格者
それでは今大会入賞者とクラスの昇格者を紹介します。
※見やすさ優先で“選手”という文字を省いています。ご了承ください。
また、昇格者はそれぞれのクラス分けで色つけしています。
NL・ジュニアクラス
- 1st 長友一真(CRF50F)
- 2nd 長友千陽(CRF50F)
- 3rd 濱下有希(GROM)
なんと長友兄弟ワンツーフィニッシュでお兄ちゃんはついにDシードへ昇格。
濱下選手は鬼バンクで優勝確定かと思いきやミスコースが悔やまれました…
Nクラス
- 1st 林田章宏(GROM)
- 2nd 原田達弥(FZR250R)
- 3rd 沼田康光(CB400SB)
- 4th 田中悠貴(VTZ250)
- 5th 藤内剛史(初参加)(ZRX1100)
ハスクバーナカラーのグロムの林田選手が飛び級でCクラスへ。
表彰台を逃した田中選手と初参加の藤内選手も125%以内でDクラスへ昇格されました!
Dクラス
- 1st 木内敏雄(CBR6000F)
- 2nd 稲田裕子(バリオス)
- 3rd 小笠原淳史(CRF250M)
- 4th 伊勢谷耕司(TT250R)
- 5th 宮島章暢(CRM250R)
四国勢が表彰台。全員Cクラスへの昇格でこれからCクラスが盛り上がりそうな気がします。
4位の伊勢谷選手は115.5%であと少しのところで昇格ならず。
Cクラス
- 1st 福井章嗣(ZRX1100)
- 2nd 五十嵐一生(XR100M)
- 3rd 藤原尚幸(NSR250R)
- 4th 美甘大輔(DR-Z400SM)
- 5th 西出昌寛(VT250スパーダ)
3年ぶりの大会とおっしゃった福井選手は圧倒的タイムで一気にAクラスへ昇格されました。
4位 美甘選手と5位 西出選手も110%ちょうどで惜しくも昇格ならずです。
Bクラス
- 1st 榎 明(CBR1000RR)
- 2nd 岩田新弥(GSX-R1000)
- 3rd 山根恭一(GROM)
- 4th 川田雄介(NSR250R)
- 5th 森田陽樹(MSX125改)
混戦のBクラスを制したのはSBクラストップの榎選手。
逆に惜しかったのは山根選手でトップタイム比105.2%でぎりぎりBクラス残留となりました。
Aクラス
- 1st 渡邉敏正(CRF250)
- 2nd 瀬川純平(SM250R)
- 3rd 大見勝成(DR-Z400SM)
- 4th 井上裕介(XR100モタード)
- 5th 新久保哲也(XR100モタード)
MCの大見選手が「速い」としか言わなくなるようなそんな走りの渡邉選手でした。
「ここの会場に慣れているだけです(笑)」と、余裕を感じさせるコメントがカッコイイです。
総合順位
- 1st 橋本広昌(SM450R)
- 2nd 渡邉敏正(CRF250)
- 3rd 瀬川純平(SM250R)
- 4th 津賀卓哉(GROM)
- 5th 大見勝成(DR-Z400SM)
総合優勝はSクラス(年間ポイントランキングトップ5)の“トリプルRさん”こと橋本広昌選手でした。
MSGCや各練習会では安定して毎回トップタイムを出しているのですが、本人曰く、「Sクラスになってからここに上がれることは絶対ないと思っていた。」とおっしゃっていました。
ただ、2位の渡邉選手とは0.08秒差なのでほぼほぼ誤差レベルの接戦ですね。Aクラス以上が混戦状態で今回はかなりハイレベルな大会になった気がします。
そんな激戦区の中勝ち抜いた橋本選手、おめでとうございます!
まとめ
今大会はいかがだったでしょうか。全体的にハイスピードなコースレイアウトだったのでどれだけスピードを落とさず走れるか?と単純に考えていましたが、それだけじゃなく、しっかりアクセルを開けてかつ繊細なブレーキングで曲げていける人が勝てた大会でした。
簡単にではありますが教えていただいた攻略法をまとめてみましたのでまた参考にしてみてください。
そして今回初参加の方もいらっしゃいました。
Nクラスの藤内剛史選手(ZRX1100)と川野真梨子選手(VTR250)のお二方。緊張されたかとは思いますが、みごと完走されてこれからの活躍も期待したいところではあります。
という事でトライジムカーナ2017年の初戦、岡山大会のレポートでした!
次回は7月30日の香川県は坂出大会ですね!次も楽しみであります^_^
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