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【初心者整備】バイクオイル交換方法!廃油処理はビニールじゃなく専用ボックスでやるべき

公開日: : 最終更新日:2015/02/23 CBR125R(画像・整備・カスタム), バイク, 比較・検証系(雑学系), DIY

オイル交換 
こんにちわ、DIY好きのしまです。
バイクのオイル交換、日常点検項目ではないですが自分でもできる整備の一つ。
オイルのチェックは日頃からやってらっしゃると思いますが、自分でオイル交換するのはちょっと面倒ですよね。

どのような手順でやっていけばいいのか、動画も併せて素人が失敗しながらやってみましたので参考にしてみてください。

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バイクオイル交換手順

上から抜くパターンと下から抜くパターンがありますが、今回はドレンボルトから抜く方法でやっています。
オイル交換の手順、流れを大まかに説明しますね。

オイルを抜く作業
  • エンジンをかけオイルを少し温める
  • ドレンボルトを緩める
  • トレー(または廃油処理BOX)を下に置いてドレンボルトを外す
  • オイルを抜く
  • ドレンボルトのワッシャーを換えて締める※

※締め付けは厳禁

オイルを入れる作業
  • 油量を量ってオイルを注ぐ※
  • オイル量をチェック
  • エンジンを数秒~1分程回してなじませる。
  • オイル量を最終チェック

※ オイルジョッキで規定量を量ります。(1Lくらいならしなくてもよい)

オイル交換に使う準備物

オイル交換グッズ
下記の動画でも説明しておりますがオイル交換に使う準備物を大まかに説明していきます。

  • 17mmソケット+ラチェット
  • 交換用オイル
  • ジョウゴ
  • ドレンボルトパッキン
  • 天ぷら油処理剤
  • ウエスやキッチンペーパー
  • ゴム手袋

17mmソケットとラチェット

20150206155231(1)
CBR125Rのドレンボルトのサイズは17mm。
おそらくほとんどの車もバイクもこのサイズになっているかと思われますが、古い車両や外車などはこの限りではない場合があります。

今回柄の長いタイプのラチェットを使用しましたが、外す時はよくても締めるときはやめた方が良いです。
力を入れなくても締めすぎてしまう可能性がありエンジンブロック側を傷めてしまうため。
※アンダーカウルがある車両はエクステンションが必要になります。

交換用オイル

ウルトラG2
ホンダ純正オイル、ウルトラG2 10w-40。
いろんなメーカーからいろんなオイルが出ていますが、ホンダ純正という安心感もありこれをチョイス。

バイクは4輪と違い、シリンダー、クラッチ、ミッションなどすべてをエンジンオイルで潤滑している車種が多い。
そのうえ高回転を使い熱量も多くなる過酷な環境下での耐久性も求められます。
4輪用をバイクに使うのはよくないという理由はそのためなのですね。

参考:ホンダ ウルトラオイル

ドレンパッキン

ドレンパッキン
ドレンパッキンはいわゆるワッシャーのことで、つぶれて密着するという仕組み。
毎回交換する必要はないですが2~3回に一回換える程度でよいかと思われます。

実際に今回交換用に買ったのですがつぶれ切った様子はなく、再利用でいけました。
ワッシャーサイズは12mm。
つぶれて意味があるので材質は銅かアルミが良いです。ステンや鉄などはドレンワッシャーには適していません。

オイルを抜く作業と注意点

ドレンボルトの位置
ではいよいよ古いオイルを抜く作業に入っていきます。
緩める段階ではまだオイルは出てきませんのでオイル受けは必要ありません。

アンダーカウルがついている車両は、場合によって外装を外さないといけない事もあるかと思います。
CBR125Rに限って言えば外さなくても問題ありません。
しかしその際にメガネレンチでは届かないのでラチェット+エクステンションが必要になってきます。

注意点その1:ボルトを緩める方向に注意

通常ならボルトを外す方向は反時計回りでわかりやすいのですが、こういう場合方向が混乱してしまいますよね。
車体の右側で作業する場合には「引く方向に回す」と緩みます。
反対に締めてしまうとエンジン側のネジ山を簡単につぶしてしまいますので注意してください。

オイル受けを敷いてボルトを外す

ドレン外す2(1)
ボルトを完全に外してしまうとオイルが流れてきますのでオイル受けを下に敷いて古いオイルを抜きます。
僕はどんくさいので手にオイルがかかってしまいました。
それが嫌な人は使い捨てゴム手袋をすれば万事解決でしょう。

オイル受けは専用の処理ボックスの活用を強くオススメします。
僕のようなやり方では後処理に困りますので。

→(楽天)オイル処理ボックス 商品一覧
→(Amazon)オイル処理箱 商品一覧

 注意点その2:走行直後の場合はやけどに注意

走行後のオイルは非常に熱くなっていることが多いのです。
特に夏場では油温が80度(ガンガン走れば100度近くにもなる)以上にもなりますし周辺でいえばマフラーが近くを通っているのでこれは確実にやけどします!
冷めすぎていてもサラッと流れてこないので、数分待ってエンジンが触れる程度になればOK。

天ぷら油処理剤はNG

てんぷら油処理剤
動画内でも紹介していますが、ダイソーで買った『てんぷら油処理剤』。
これを使って″エンジンオイルが固まるのか”試してみました。

結果は全然固まらない!です。
オイルの成分が違うのか、そもそも油の温度が低すぎるのか…(たぶんこれが原因)
どちらにしてもエンジンオイル交換の際には使えませんでした。

オイルを入れる作業と注意点

ドレンボルト外す1(1)
オイルを完全に抜き終わりましたらあとは新品オイルを入れるだけになります。
僕は車体を垂直にしたり傾けたりして落ちてこなくなった後ドレンボルトを締めました。
オイルが余っている人は新品オイルを少々入れてフラッシングオイルとして使うという手もあります。

注意点その3:ドレンボルトは締めすぎない

ドレンボルトは鉄、エンジンはアルミ。どちらが強いかはもうわかりますね。

ボルトを締めすぎると簡単に(大げさですが)ネジ山をねじ切ってしまうこともあるそうなのです。
できれば規定トルクで締め付けるか柄の短いタイプのラチェットで締めるようにします。

オイルの入れ方

オイル交換 オイル ジョウゴ
あとはオイルを入れるだけなのですが、オイル注入口が小さく意外に難しかったりします。
そこでバイク用品店やホームセンターなどで売っている″蛇腹”を使うか、なければ100均のジョウゴでもよいでしょう。

足の長いタイプじゃないと画像や動画のようにうまく使えないので、そういう場合は応急処置として広告で簡易ジョウゴを作るという荒業も使えなくはないです。
実際に今回はジョウゴが仕事をしてくれなかったので広告で行いましたがなんら問題はなかったです。

注意点その4:オイルは多すぎても少なすぎても×

今回のCBR125Rは規定量が1Lとキリが良く、一缶で終わりました。
ですがオイルフィルター(エレメント)装着車や大型バイクなど、2L~3L入れる場合や中途半端な量を入れる場合は必ずオイルジョッキで量りながら入れてください。

  • 少なすぎる場合:エンジンの潤滑・冷却が行えずカムシャフトなどの損傷や焼き付き、最悪エンジンブローなど。
  • 多すぎる場合:燃焼室までオイルが侵入してカーボン付着や排ガスが黒くなって車体が汚れる。
    さらにクランクでエンジンオイルをかき混ぜてしまい燃費の悪化やパワーロスなどいいことがありません。

エンジンをかけて循環させてオイル量のチェック

20150206165833(2)
メーカー指定の規定量のエンジンオイルを入れ終わったらエンジンをかけて循環させます。
走行中はミッション周り、カムシャフト周りなど全体に循環されています。
ただオイルを入れただけではエンジンブロックの底に溜まるだけなので量が正しく量れません。

オイルキャップ
だいたいアイドリングを数十秒~1分程度でよいので、そのあともう一度オイルレベルゲージにてオイル量をチェックしていきます。
※規定量より多い、少ないがわからない場合は先にレベルゲージにて確認してからエンジンをかけてください。

規定量入っているようならオイル交換完了でございます。

まとめ

オイル交換 溝
オイル交換を自分でやる、これといって難しいことはなくバイク程度ならジャッキも必要ないし場所も取りません。
愛車なのであれば自分で面倒を見てあげるのもよいかもしれませんね。

大事なポイントを押さえておけば初心者にも簡単に出来そうです。
YouTubeに動画を載せていますのでみてください。

参考動画

注意点
  • ドレンボルトは締めすぎない。
  • オイル処理は専用ボックスにて。
  • オイル量を間違えないようにする。
  • ドレンワッシャーは2、3回に一回交換。

特にドレンボルトの締めすぎには注意してください。
オイルパンがついていないのでねじ切ってしまうとエンジンブロックごと交換になってしまいます。
工具は短い柄のタイプで締めすぎなければ特に問題はないように思います。

CBR125Rはオイルフィルターが付いていないのでオイル量1Lで全容量は1.3Lです。

オイル交換作業場所

一応広い場所があればどこでもできそうです。
車体下のスペースが狭い車種はバイクスタンドなどで上げるか、写真のように溝の上にバイクを持ってくればできなくもないです。動画には説明がありませんが、下に段ボールや新聞紙を敷いた方がよろしいかと思われます。

僕はサーキットも峠も走らない通勤ライダーなので、ホンダ車にはホンダ純正のウルトラオイルが精神的に安心感があります。
今回は部分合成油のG2(10W-40)を入れましたが、100%合成油のG3も入れてみようかなとちょっと気になっています。

簡単ですがバイクのオイル交換作業でした。ありがとうございました!

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Comment

  1. kitami より:

    突然失礼します。
    ついに私もCBR125R納車しました!^^
    かっこいいですね!
    500km付近になってきたのでオイル交換を考えているのですが、
    アンダーカウルを外さずにすることって可能なんでしょうか?
    ブログいつも楽しみに見ています^^
    これからも更新お願いします!

    • 紫摩 より:

      コメントありがとうございます。
      いつも見ていただけているのですね!
      しかもCBR125R仲間が増えて嬉しいです。

      僕もアンダーカウルを外したほうが作業が速いと思い試みましたが、カウルを外す方が手間がかかりましたのでやめました。

      もちろんアンダーカウルは外さなくてもオイル交換できますよ。長めのエクステのラチェットを用意してくださいね。
      でもオイルを抜いた後にアンダーカウルの中がオイルで汚れてしまいますので、若干のコツが必要になってきます。

      次はCBR125Rにツーリング用のバッグを買ったのでレビューと、いつかはマフラーも欲しいしカスタムやソロツーリングの記事なども挙げていく予定です。
      またよろしくお願いしますね。^^

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