【ダム巡りの魅力】初心者でも楽しめるダムの見どころ!何を見たらいいか迷ったら大きさを感じろ
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最終更新日:2015/10/20
ダムめぐり~ダムカード集め, 比較・検証系(雑学系)
『ダム巡り』その名の通り各地のダムを回るわけなのですが、実際「何が楽しいの?」って思われる方も多いはず。
細かい数学的な事や土木的はことは抜きにして『ダムカード集めの面白さと個人的な楽しみ方』を紹介します。
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ダムのどこを見たらいいの?
ダムの構造?施工方法?国家プロジェクト?結論から言うと“そんな難しいことはどうでもいい”という事。
結局、感じる魅力ってのはその人それぞれなので一概には言えないのですが、でもそれじゃぁわざわざ記事を書いた意味がない。
そこで僕がいつもダム巡りをするときに注目しているポイントについて書いていきますね。
ダムの大きさに注目する
一番わかりやすく感動できるポイントとしては『ダムの大きさ』を感じること。
やっぱり大きいダムは迫力があって見ていて感動します。
その中で、もっと細かく分けると堤高・堤頂長・堤体積・総貯水量などダムの大きさを比べる部分があります。
【堤高】
堤高(ていたか・ていこう)とはダムの高さを表します。
一番下から堤頂の一番上まで(タワーや手すりの部分は含めない)の高さの事を言い、堤高に比例してダムが大型化していきます。
これが大きいと見た目に迫力が出るので僕は一番重要視しています。
【堤頂長さ】
堤頂長(ていちょうちょう)とは堤頂部分の長さを表し、堤高と併せてダムの見た目を決めるポイントの一つ。
ダムの堤頂部分が長いと安定感が出る反面、迫力が劣ってしまう傾向にあります。
【堤体積】
堤体積とは簡単に言えばダム本体がどれだけの質量を持っているかということ。
これはあまり気にしなくていいですが、基本的にロックフィルダムでは大きくなり、アーチダムで小さくなりますが一概には言えません。
【総貯水量】
総貯水量はダムが蓄える事の出来る水の量を表し、広大なダム湖はとても感動してしまいます。
ただ、これはダムの大きさとは直接関係がないので地図を見て楽しむ方向です。
クレストゲートの放流タイプを知る
クレストゲートとは一番上の異常気象時に開放する大型のゲート部分でダムの顔ともいえます。
全く同じダムはほとんどないのでダムに行った際はゲート部分に注目して見てください。
【自然調節方式】
別名、自由越流方式やゲートレスともいう。その名の通り越流部分から自動的に水があふれ出るタイプで、管理が簡単になりコスト的にも合理化できるのです。
デザインの自由度が高くダム堤体と一体感があり、比較的大柄に見える特徴があります。
【ローラーゲート方式】
左右に“ローラーを取り付けたゲート”を上下させて放水を調整するタイプ。
特徴は堤頂部分に大きく突き出たタワー(門柱)がポイントで、遠目からでも一目瞭然。
大型のダムはその分ゲートの数も多く、放水の微調整ができる点がメリット。
【ラジアルゲート方式】
一見ローラーゲートと似ていますがラジアルゲートはワイヤーで引っ張って円弧状に回転して放水するタイプ。
高圧ラジアルや引っ張りラジアルなどいろいろありますが、ギミック的、構造上的には一番かっこいい気がします。
【バルブ系】
その他にマイナーではありますがジェットホローバルブやハウエルバンガーバルブなど、バルブ系の放水タイプがあります。
大型のダムについていることが多いギミックですね。
バルブ位置は中段~下段に設置してあることが多いのでクレストゲートとはまた意味合いが変わってきます。
その他の楽しみ方
ダムの構造だけを熱く語るのもいいですが、そうじゃなく楽しみ方は個人個人で違います。
ここからはマニアックになりますが、僕のダム巡りでの心がけていることを少しピックアップしてみたいと思います。
堤頂部分の広さ、造りを見る
ダムの一番上、”堤頂部分”の造りも面白いものがあります。
堤頂部分は自動車で通過できるのが一般的ですが小さいダムだと立ち入り禁止にすらなっているダムもあります。
手すりも古いダムだとただのコンクリートですが、新しいダムだとオシャレなデザインチックなものも多いのです。
ダム湖の大きさを楽しむ
山奥のダムになるほど山の傾斜がきつく、川も曲がりくねっているので神秘的。
ダムの湖の大きさは直接目で見れるものではないのが残念なところ。
地図を見て「すごいなぁ」と呟いたならもういっぱしのダムマニアでしょう。
ダムカードをもらいに行く
平成19年(定かではない)から全国の国土交通省と水資源機構が管理してダムでダムカードという物の配布が始まりました。
これは各ダムの“ダム管理事務所”にて1人一枚、無料でもらえる記念カードで、これを集めるためにみんな必死になって回っています。そしてマニア化していきます。
ダムまでの道中を楽しむ
実はこれが一番楽しいかもしれません。
ダムを目指してドライブやバイクツーリングを行うことも多いはず。
その際「この川を上った先がダムだ」とか「山が険しくなってきたなぁ」とか独り言を言ったりしてしまいます。
山の陰からダムが現れてきたときに「うわ、でっか!」と叫んだ方、絶対いますよね!
そういうワクワク感を楽しめるのもダム巡りの醍醐味かと思います。
ダムの魅力
さてダムの基礎知識はこれぐらいにして、じゃぁダムの魅力って何なのという話。
ダムには治水や河川維持、発電などいろんなスキルを持っていますが僕にはそんな難しいことよくわかりません。
僕がいつも感じているのは自然の温かみと人工構造物の無骨さの共存です。
大自然に無機質なダム
何ちゃらの共存とかカッコいいこと言いましたが、自然の緑とダムのアンバランス差が好きなのです。
山の中に突如、コンクリート巨大建造物が現れるってとにかくすごい。
それが大型であればあるほど感動度は比例していきます。
自然に対して人工物が水を堰き止めていると考えるだけですごくないですか?
巨大なダムを人の手で造る
今でこそ施工技術は大幅に進化していますが、1930年~1950年代などの古いダムでは建設機械がそこまで発達していないこともあり相当苦労されたそう。
【黒部ダムの過酷な現場|YouTube】
黒部ダムは日本一大きいダムでも有名ですが、その当時の建設現場と来たら想像を絶するものです。資材だって歩いて持って行くとか今では考えられません。
今でこそ観光名所になっていますが1950年代にそもそもダム建設が確立していない中で、多くの人員が手作業で失敗を繰り返しながら作ったダムです。
【巨大ダム建設 フーバーダム |YouTube】
アメリカの超巨大ダム、フーバーダムは1930年代に、黒部ダム同様に失敗を繰り返しながら作られたといわれています。
これだけ大きいダムを作るのにたった5年で完成させたことにも驚きです。
こんな話を聞くだけで目が輝いてしまう僕はもしかしたらダム好きなのでしょうね。
世界の巨大ダム
形的にはバイオントダムが一番好きかな。
さすがに世界の超巨大ダムは日本のダムとは比べ物になりませんね…
※ヌレークダムは世界一の堤高を稼いでいますが、ロックフィルなのであまり迫力は感じられないかも?
まとめ
ダムの魅力と見どころなどをお話してきましたが、ダム巡りってちょっと面白そうじゃないですか?
僕は高校時代に土木の勉強(コンクリート施工)でダムの事を知っていましたが、そこまでガチで巡るということはしませんでした。
そして最近ダムカードを集めるようになって「次も次も!」という風に興味がわいてきたものです。
重力ダムが一番アツい
ダムの構造は数種類ありますが、僕が一番好きなのは重力ダムです。
重力ダム(グラビティーダム)とはその堤体の重さで水を堰き止めている一番オーソドックスなタイプで一番強度が強いタイプ。
コンクリート構造物のシンプルな形がとても落ち着いていてカッコいいのです。
まぁ四国にはほとんどが重力ダムでアーチダムをめったに見られないのでそういう偏見にはなってしまいますが、やっぱりアーチダムにはない重厚感はすごいと思います。
ちょっとでもダムに興味が出て行ってみようかなと思ったら是非是非ダムカードをもらいに出かけてみてくださいね。
ということでダムの魅力と見どころのお話でした!
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