タッチアップペンでタンクの塗装剥がれが完全に元に戻るか実験!
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DIY
こんにちわ、紫摩(しま)です。
ZX-25Rを納車してすぐ、ハンドル交換をしたのですがもうそのブログはご覧になりましたか?
その時に、実は作業中に工具がタンクに落ちてきて、見事塗装が剥げてしまいました。
放置するのもアレなので、タッチアップペンを買って塗ってみました。
タッチアップペンで塗装剥がれは直るか?
ハンドルまわりの作業中に工具が落ちてきてタンクを傷つけた人も少なくないはず。
傷だけならいいけど、凹みや塗装がパキッと剥がれたら結構ショックですよね。
こんな感じでぱっと見でもわかるような色剥がれ…。痛い。
補修したいですが、板金塗装だとタンクを丸ごと外して塗装してステッカーを張ってクリアーを塗って…。
いろいろ大事になり、金額も高くなる。
そこで僕は昔、板金塗装の仕事をやっていた経験を活かして、タッチアップペンで手軽にかつ目立たなくやってみようとチャレンジしました。
結論から先に言うと、これが仕上がりです。
どうです?これがタッチアップです。
ここまでできるならやってみたくないですか?
きれいに塗る前の前準備
タッチアップ補修の場合は下地処理は必要ありません。
きれいに塗るコツはまずは塗料を柔らかくすることから始めます。
ペンを振るとカチカチと鳴ります。
中のボールが塗料を混ぜて、きれいに塗れるようになります。
ただそれだけではかすれたり塗料が乗らなかったり、うまくいかないことが多いです。
こういうふうにかすれちゃうとガサガサになってきれいに補修できません。
そもそもマーカーじゃないのでスライドさせて塗るのは間違いです。
ペン先を押してドバっと出るくらいでちょうどいいです。
この状態で塗料のついたペン先を軽くトントンという感じで色を乗せていきます。
しかしこれがうまくいかない状態もあります。
実は温度が関係していて冷えているとうまくいきません。
そこで、湯せんをすることで塗料はサラサラに近くなります。
ただ、ガンガンに熱くする必要はないです。すぐ柔らかくなります。
火であぶったり沸騰したお湯に長時間浸すなどは危険なのでやめてください。
タッチアップのメインの使用用途ってこれですよね。
「THE塗りました」って感じの凸凹仕上げになるから、基本的には目立たないところ専用。
こういう米粒みたいな色剥がれをちょんちょんと直すのがセオリーです。
(タンクキャップの端が色剥がれてました)
タッチアップペイントの正しい塗り方は、数回に分けで盛っていくこと。
その理由は、塗料は色と溶剤でできているから、です。
一回塗りでは溶剤が揮発して飛んでいくと、色だけが残り、凹みます。
乾燥したらまたトントンと色を盛っていくと、写真のように凹凸ができるほどになります。
この状態で終わらせないのがMySimasimaです。
乾いたら耐水ペーパーで削る(水研ぎ)
タッチアップをそのままでもいいのですが、タンクは鏡面に仕上げたいので凸凹を削って平らにします。
使う耐水ペーパー(やすり)は3つ。数字が少ないほど粗いです。
これを水研ぎといいます。
「傷をつけるの!?」と心配される方、大丈夫です。
ここに紹介しているものはかなり細かい仕上げ用の紙やすりなので、磨けばきれいに傷は消えます。
今回は当て板(硬質スポンジ)もセットで付いてきました。
傷をつけて艶が元に戻るの?って信じられない方はどうぞ下まで読んでください。
水研ぎするとこういう状態になります。
ブロックやコルクなどの角材に紙やすり(#1000)を巻き、少し水をつけて軽く削っていきます。
その傷を#2000で消し、最終仕上げで#3000の紙やすりをかけます。
当然、タッチアップを削るのと同時に、周辺のクリア塗装まで一緒に削ることになるので、集中的にやり過ぎると周辺の色が剥げますので注意。
削ったところを磨く工程
先ほど耐水ペーパーで削った傷は、コンパウンドとバフで磨いていくとつやが出ます。
手磨きだと日が暮れてしまうので、機械を使って効率よく行いましょう。
僕は手軽に電動工具に電動ドリル用のポリッシャーバフを着けました。
電源を引っ張り出さなくていいし、エアポリッシャーのようにホースやエアも必要なし。
- 粗めコンパウンド+ウールバフ
- 中細目コンパウンド+スポンジバフ
- 極細目コンパウンド+スポンジバフ
という感じでどんどん細かくしていきます。
仕事でも使っていましたが、このG3コンパウンドはマジでオススメ。中目と言って結構粗いので、仕上げではなく、ゴリゴリ磨く用です。
耐水ペーパー#1500〜#2000の傷が消えます。
そしてその仕上げはこちら、3Mのハード1、ハード2コンパウンド。
仕上がりがとにかくキレイ。で黒ボディにも使えます。
迷ったら3M商品です。
磨くとこんな感じになります。
さっきまで白く艶が引けていたのがウソのようでしょう?
ちょっと白っぽく見えるのがタッチアップで塗った塗装のところになります。
タッチアップは完全な塗装補修にはならない
実際見た色と、こうして写真で見た色や感じは違うので参考までに。
磨いて艶は出たし段差もなくなって遠目からだと本当にわかりませんが、近くで見るとやっぱり色が違う。
タッチアップは基本的に取り敢えずの部分補修です。
鉄板やバンパーの素地が見えてなければオッケーというもので、板金塗装とは違います。
このタッチアップペイントで色を合わせたり完全な補修を望むのは、そもそもナンセンスです。
ただ、ここまでツルっと仕上げられたら見た目は気になりません。
まとめ
こうしてみると色も違って気泡も入って、凹凸もできるけど、色がはがれて鉄板がむき出しの状態よりは断然いい。
タンクなど、ツルっとしていた方がいい部分はこうして削って磨くとタッチアップしたのかどうかは一見して分からなくなります。
【動画はこちら】
うまくできるかどうかは、状況のもよりますが、このやり方は普通にできますのでお試しください。
やりすぎ注意ですが…。
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