CBR125Rに7年乗った感想『手放さない理由』GSX-R125とスペック比較
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CBR125R(画像・整備・カスタム), バイク, 日記, 比較・検証系(雑学系)
このサイトのメインバイクでもある“CBR125R”をもうかれこれ7年乗ってきましたので、ひとまず長期インプレという事で良いところをまとめてみました。
ライバル車としてGSX-R125やCBR250R(MC41)と比べて買いなのかどうか、僕なりに紹介します。
ポイントは唯一無二のスタイリングと乗って飽きないかどうか、です。
他メーカー125ccスポーツバイク比較
CBR125R | GSX-125R | YZF-R125(2021) | |
---|---|---|---|
車体 ㎜ (全長×全幅×全高) | 1985×710×1135 | 2000×700×1070 | 1990×755×1140 |
ホイールベース | 1310㎜ | 1300㎜ | 1325㎜ |
シート高 | 793㎜ | 785㎜ | 820㎜ |
装備重量 | 136kg | 134kg | 142kg |
ボアストローク | 58.0㎜×47.2㎜ | 62.0㎜×41.2㎜ | 52㎜×58.6㎜ |
最高出力 | 9.8kW(13PS) /10,000rpm | 11kW(15PS) /10,000rpm | 11kW(15PS) /9,000rpm |
最大トルク | 10N・m(1.0kgf・m) /8,000rpm | 11N・m(1.1kgf・m) /8,000rpm | 11.5N・m(1.16kgf・m) /8,000rpm |
タイヤ | 100/80-17 130/70-17 | 90/80-17 130/70-17 | 100/80-17 140/70-17 |
キャスター角 トレール量 | 25° 90㎜ | 25.30° 93.3㎜ | 25° 89㎜ |
燃費 | 国土交通省届出値 定地燃費値 52.5km/L WMTCモード値 47.8km/L | 国土交通省届出値 48.2km/L WMTCモード値 45.1km/L |
マイナーなカテゴリーの125ccフルカウルスポーツバイク。
スクーターやミニバイクと比べると流通している数は少なく、2020年12月現在での現行販売車両はスズキGSX-R125のみ。(中古車は別)
比べて見ると、馬力や車重、シート高など若干違いますが、車格はほぼ同じ。
しかし、それぞれ試乗してみると、エンジンフィーリングや乗り味は全く別物と感じました。
オールマイティなCBR125R
誤解を恐れずいうと、CBRは尖った性能はないけど、何でもできるマシンです。
もちろん高速道路は乗れないし、13馬力並み。当然遅いです。
でもスポーツ指向に偏ったり、街乗りに偏ったりせず、ほんと中間ぐらいな味付けになっています。
ジムカーナのような低速ターンからサーキット走行まで、最高速もぬふわkm/hまで出ます。
それでいて街中も燃費52km/L出るくらい実用的。オールマイティです。
それをどう捉えるかは人それぞれですが、安全運転レベルでかつ楽しみたい方にはドはまりだと思います。
極太フレームが他にないデザイン
僕がこのバイクを選んだ最大の理由がこの機能美なデザインにあります。
CBR125Rの特徴は90年代のレーサーレプリカブームのバイクを思い出させるような極太ツインスパーフレームが特徴です。
もう今こんなごついフレームの小型バイクって無いですよね。
軽い車体に高剛性。
山を走ったり小旋回でのタイヤ接地感、寝かしこみのリニア感があるのもこのフレームのおかげかもしれません。
画像引用元:スズキ二輪車
GSX-R125をはじめ、最近の小排気量バイクはパイプフレーム、またはトラスフレームが多いです。
その細いパイプを隠すようにプラスチックパネルで覆うようなデザインが特徴的。これもめっちゃカッコいいですけども。
逆に言えば、昔ながらの機械的デザイン、機能美というものが薄れている気がします。
CBRは隠すのではなく、フレームをわざと見せるような小ぶりカウルデザイン。ナイスですね。
アルミではなく鉄製なのでコストと強度を両立させています。
カウルもいろんなパネルが3D的に組み合わさっています。
ウイングっぽいサイドのラインと言い、このブラックアウトされたライト内、プロジェクターライト風のポジション部分など、フロントマスクもカッコいい。
走行性能はとりあえず置いといて、このデザインが何とも125っぽくなくてカッコいい。
YZF-R125もごっついメインフレームで125ccには見えないからカッコいいですよね。
昨今の250以下バイクのフレームは、コストや合理性、軽さ、色々踏まえてトラスフレームが主流になっています。
(全体の重量バランスとかエンジンの取り付け方の進歩は現行モデルの方が優れていそうですが…)
画像引用元:みんカラ Qちゃむ
こちらは知り合いのYZF-R125の2015年モデル。原付二種には見えない。
一緒に原付二種スーパースポーツ系バイク縛りでああだこうだ言いながらジムカーナをしていたころが懐かしい。
やっぱりツインスパーフレームバイクはカッコいいですね。
壊れにくい、不調も出にくい
このあたりは125ccと言えど、さすがホンダ。
僕のバイクは今まで大きい不調は一切ないです。エンジンオイルやタイヤ交換などの大事なメンテ以外はほぼ何もやって無いです。
バッテリー(純正はGSユアサ、YTZ 6V)も6年無交換、プラグも5年無交換、エンジン不調や異音、ミッション周りのトラブルも全く無しです。すごい。
(楽天)CBR125R用バッテリー YTZ6V 商品一覧
(Amazon)YTZ6V バッテリー
聞いた話では、他メーカーバイクはシフトの入りがおかしかったりエンジンがかからなかったり何らかの不調が出るらしいですが…
その分他にお金を回せるし、収入の少ない学生や若者ライダー、女性ライダーにもおすすめですね。
あと下手に電子制御がついていないので、サービスマニュアルを見れば簡単な作業ぐらいは自分で出来ます。
タイヤは妥協せざるを得ない?
CBR125Rが履いているタイヤは100/80-17と130/70-17という小型バイク用。
しかしこれがあまり種類がないのです。
バイアスタイヤの中で選ぶことになり、ハイグリップタイヤのダンロップTT900GPがメインになります。
IRC RX01-Rや03Rもいいのですが、フロントが110サイズのみなのでバイク屋さんでの交換は断られます。
CBR125Rの中古車市場の相場はどうか?
維持費もかからないのにこれを手放した人はちょっともったいないことをしたと思いますね。
もう廃盤になったし中古車市場も値が下がってないので、これから先はどうなるのかな?
JC50後期モデルは2021年1月現在で、ボロボロでも25万円を下回るものがほぼ無いですね。
手放す人が少ないのか、出回っている物は程度の良い車両が多い。
元値がこみこみ40万からすれば全然下がってない。15万とかそこらへんかと思ってた…
やっぱりきれいに乗っているとまだまだ価値はありそうですね。
※ちなみにYZF-R125は玉も少なくてもっと高値です。
CBR125Rはライダーを育てるマシン
肝心の走行性能は、やっぱり排気量なりですが、深く見ていくとそれだけじゃないことに気づきました。
ごまかしが効かないので、ライダーがラフに扱うとすぐボロがでてしまいます。。
CB400SFやVTRのようないわゆる“優等生バイク”とは真逆の車両です。
低速トルクがなさ過ぎる
低速トルクが無いととても扱いにくいです。
バンクさせたり再加速などでアクセルオンでバイクにトラクションをかけるシーンで全くバイクが動いてくれないのです。
速度が落ちると再加速しにくいです。
グロムやスーパーカブ110の方がよっぽどきびきび動きます。
大型バイクのUターンが難しいってよく言うけど、このCBR125Rも相当難しい。
アクセルを躊躇してたら立ちごけします。
ギア比がおかしいからいろいろ試行錯誤
1速は発進専用。逆に2速は離れていて、それ以降はクロスして小気味よくシフトチェンジ出来ます。
CB400は速度が落ちてもギアを落とさずそのままでも行けたり、ひとつ上のギアで走ることもできます。
VTRも同じく適当に走ってもそれなりに走れます。
でもCBR125Rをはじめ小排気量バイクは速度や状況に合わせて適宜シフトを変えてやらないとスムーズに走れません。
左足は常にガチャガチャやっている感じです。
でもそれが操る楽しさでもあるのです。
パーツやセッティングデータがほぼ無し
マイナーバイクが故にパーツがほとんど流通してません。
これはYZF-R125に乗っている方なら分かると思います。(GSXは多い?)
タイヤもカスタムパーツもマフラーも何もかも制約が多い。
アフターパーツが日本に無ければタイから輸入したり流用できるものがないか探したり…
セッティングに頼ることができないので、最終的には自分で頑張るしかないのです。
ノーマル+αのライトチューンで、バイクを操る楽しさを感じやすいのもCBR125Rの良いところです。
まとめ
CBR125R、トルクやパワーが正義の人には面白くないし、ちょっとしんどいと思う。
でも実際は飛ばさなくても安全の範囲内でも乗っていて普通に楽しいのです。
電子制御で乗らされている感満載で超快適なバイクもいいけど、操る楽しさと言う意味ではちょっと違う。
恋愛と一緒ですね。
無いものねだりをしてしまうのが人間の性。
バイクは少しうまくいかないぐらいでちょうどいいのです。
なのでキャブ車や2サイクル車、ABS無し車、昔のポジション度外視の機能重視なスタイリングなど、扱いにくいが故のアツいものも捨てがたいです。
それを少し感じさせるのがこのCBR125Rや小型スポーツバイクのカテゴリーだと僕は思います。
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Comment
紫摩さん、こんにちは。紫摩さんのファンの一人です。この記事に関するコメントではないのですが、お問い合わせフォームから、うまく送れなかったので、ここで、コメントします。
最近のYoutubeのバイク教習動画で、日本語字幕と英語字幕を並立させていますが、srtという形式の字幕ファイルを作っておいて、動画をアップした後、その字幕ファイルをアップすると、視聴者が見たい言語の字幕を選択できるようになりますよ。
私のOSはWindowsですが、Windowsですと、Subtitle Edit(無料ソフト)とVideo Studio(字幕ファイルを書き出せる有料ビデオ編集ソフト)で、srt字幕を作成できます。
字幕ファイルを作成した後は、ご自分のチャンネルで「動画を管理」をクリックし、字幕を付けたい動画をクリックし、左メニューの下の方にある「字幕」をクリックし、「言語を追加」をクリックして、字幕の言語を選択し、字幕欄の「追加」をクリックし、「ファイルをアップロード」をクリックして、PC上のファイルを選択します。
こういう作業が面倒なら、字幕は英語だけでもいいのではないかと思います。紫摩さんの声は、明瞭ですので、聞き取れないことは、ほとんどないと思いますので。
おはようございます!ありがとうございます。
な、なるほど、そういう技があるのですね!
SRT字幕?初めて知りました。
とある海外の方から翻訳をしてほしいとの要望があり、Google翻訳で変換してコピーペーストして文字で貼り付けて、とやっていました。
YouTubeで元から入っている自動翻訳機能を利用するという感じでしょうか?もともとのYouTubeの自動翻訳機能と何か違うのでしょうか?すみません、全く何も知らなくて…。
要所要所で済むので楽ですね。ちょっと調べてみます(*^_^*)ありがとうございます!