【社外セパハンの選び方と注意点】CBR400RRに取り付けレビュー!メーターに当たる場合の対処とポジションのインプレ
今回の商品レビューは社外セパレートハンドルです。
カフェスタイルにしたい、ポジションを色々変えたいなどありますが注意点と交換した後の使い勝手を色々とレビューします。
僕が買ったものはネット検索したらよく出てくる汎用アルミ削り出しの物です。
CBR400RRに取り付けしたのでそれをメインに書いていきます。
社外セパレートハンドルの種類
純正ハンドルと交換で使用します。(倒立フォーク用は径が50㎜など大きい)
社外品で売られている物は主に3種類あります。
- ロータイプ
- ハイタイプ
- コンドルタイプ
ロータイプのセパレートハンドル
基本的な形状でハンドル角度(絞り角度)は調整できますが、“垂れ角”は調整できません。
若干の角度は付いているので、純正よりは緩くなります。
※垂れ角とはハンドルを真正面から見て水平からどれだけ下へ角度がついているかというもの。(水平は0°)
垂れ角調整 | × |
ハンドル角度調整 | ○ |
ハンドル長さ調整 | ○ |
注意点 | 角度固定のため、 干渉しても調整できない |
可動部分が少ないので軽くて強度が強く、一番安いタイプ。
(楽天) 41mm 41パイ アルミ セパレートハンドル
(Amazon)ロータイプ垂れ角度固定(41パイ)
スーパースポーツなどのハンドルは基本的に垂れ角が大きいです。
走行中の腕への負担を減らすことが目的ですが、脇が締まるために細かい操作は辛くなります。
そういう状況やライダーに合わせて垂れ角を無段階で調整できます。
垂れ角調整 | ○ |
ハンドル角度調整 | ○ |
ハンドル長さ調整 | × |
注意点 | ハンドル自体が前方へオフセットする |
角度調整のためのアジャスター?連結部分がついているために、ハンドル長さ(有効長)を調整することができません。
(楽天)41mm 41パイ セパレートハンドル 角度調整付
(Amazon)ロータイプ 垂れ角調整付き(41パイ)
ハイタイプのセパレートハンドル
ハイタイプはその名の通り取り付け位置が高(ハイ)くなっています。
純正で低すぎてポジションがきつい場合に若干これで上げられます。
垂れ角調整もできるのですが、ロータイプと比べて回転軸がオフセットしているため若干効果は薄くなります。
垂れ角調整 | ○ |
ハンドル角度調整 | ○ |
ハンドル長さ調整 | × |
注意点 | カウルやトップブリッジに干渉有り |
ハンドルが上がった分、ブレーキホースやストップランプの配線がアジャスター部分に当たるので注意。
※カウル付きバイクの場合ハンドルが上がった分カウルやスクリーンに当たるので調整範囲は狭くなります。
(楽天)φ41 41mm 41パイ セパレートハンドル 角度調節式
(Amazon)ハイタイプ 垂れ角調整付き(41パイ)
コンドルハンドル型
形が特徴的なハンドルの代表として、ハリケーンのコンドルハンドル。コンドルの翼をイメージした形ですね。
垂れ角調整とハンドル絞り角は調整できますが、基本的に上方向、横方向へ高く広く持って行きたい場合に。
アメリカンなどのクルーザーにはこういうハンドルが似合いますね。
垂れ角調整 | ○ |
ハンドル角度調整 | ○ |
ハンドル長さ調整 | × |
注意点 | 取り付け干渉部分が増える |
主にデザイン重視のカスタムバイク、スカチューン、カフェレーサーチックなカスタムにどうぞ。
※カウル付きバイクの場合ハンドルを切った時にスクリーンやカウル自体に当たるようになりますので用加工です。
(楽天)CBR250R(12年 MC41)セパレートハンドル(ハリケーン)
(Amazon)ハリケーンセパハン コンドルタイプ
CBR400RR(NC29)に社外セパレートハンドルつけてみた!
さて、今回のメインである社外品のセパハン取り付け。
写真は純正です。
ここからどう変わるか、どう調整できるのか見ていきたいと思います。
結論から言いますと、社外品は取り付けできましたが、要加工となりました。
取り付け時の要加工、干渉部分、注意点
物はアップタイプのセパレートハンドル。
なぜここで“要加工”と書いているかというと、そのままの状態ではいろんなところに干渉して全く調整できなかったのです。
トップブリッジ(フォークとフォークを留めている一番てっぺんのプレート)のクランプ部分にヘキサゴンボルトが飛び出ています。
写真のような感じでこのボルトより下側で取り付けるか、ボルトを避けるために鬼のような垂れ角(非現実的)にしないと無理。
ここに干渉してしまうので車種によってはトップブリッジを交換する必要が出てきます。
CBR400RRのトップブリッジはクランプのボルトが飛び出ているので、CB400SF(NC31)用のトップブリッジに交換しました。
左側は結局ダメだったので右側のバージョンS用に換えています。
クランプのボルトが出ていないので当たる部分がなくなり、ハンドルの角度調整が思い通りにできます。
逆にハンドルポジションが遠くなるので、あまりここまで真一文字にすることはないのですが一番上まで上げても大丈夫なようにしています。(CBR400RR)
ニンジャやCBR250R(NC41)などはトップブリッジ上にハンドルが来るので、交換時にこの心配はないですが。。。
ハンドルをフルロックまで切った時にいろいろな部分に当たる
次に社外セパハンの特徴として、前方へオフセットしてしまうところでブレーキラインがメーターに干渉してしまいました。
これはスーパースポーツの場合特に注意しなければいけません。(ちなみに写真は左へのフルロック時。)
一旦バンジョーボルトをほんの少し緩めてホースを下に向けることで解決。
※バンジョー緩めすぎるとブレーキフルードが漏れてきます…
次にスーパースポーツの場合、アッパーカウルにハンドルが当たらないかチェックします。
アップタイプのセパハンを取り付けた場合、おのずとスクリーン付近に干渉してしまいます。
CBR400RRは耳の部分がすごく長くてなおかつ低いので、大幅にカットする必要が出てきました。
それじゃミラーがつかないので、これは競技専用バージョン。(公道仕様はアップにできず純正ハンドル高さ)
ブレーキホース、配線が届かない
ブレーキホース、クラッチワイヤー、各種配線。
アップハンドルにするなら当然いろいろと無理が出てくるので、各ワイヤー類交換の必要性が出てきます。
クラッチワイヤーとアクセルワイヤーは取り回しを変えれば何とかフルロック時にも作動できるようにはなります。
ブレーキホースは換えました。
700㎜、750㎜にしたのですが、ちょっと長くてホース自体がいろいろ干渉しています…
純正より100㎜も長ければ十分届きますね。
前側に寄るという事でスーパースポーツなどではメーター類に干渉しないかチェックします。
おおよそ大丈夫なのですが、やっぱりバンジョーボルト部分が一番危ういですね。(ネイキッドなら問題なし。)
社外セパハンにしてみてのレビュー
そもそも僕がセパハン交換した理由というのが、純正のハンドルだとフルロック時にタンクとハンドルの間に手が挟まり、アクセルを開けるどころか怪我の恐れがあったため。
昔の時代のバイクはみんなこうなのか?
そこで絞り角度だけでも調整できたらなと思い、交換に踏み切りました。
やっぱり交換してみて最高です!手が挟まりません(笑)フルロックしてもアクセルを捻られるのでUターンが楽勝です。
車検時に全幅変更になる可能性
- 純正:約190mm
- 社外:約240mm
良くも悪くも幅が広がるので、車検時に幅の変更をしなければいけません。
あと左右のハンドルの幅が広がるとこれも配線やホース類が届かなくなるケースが出てきます。
ハンドルが遠くなる
社外品のセパレートハンドルは角度調整のジョイント分、前方向にハンドルが遠くなってしまいます。
構造上仕方がないのですが、よりポジションが悪くなる場合もありますので注意です。
ツーリング程度なら問題ないのですが、ジムカーナなどの競技では操作性の善し悪しが顕著に表れてしまいます。
フルロック時にタンクに挟まらない程度に絞ったほうが運転しやすかったです。
あと垂れ角は0度に合わせています。
そこまでポジションにこだわる状況、やはりサーキットやジムカーナでコンマ一秒を競ったりタンクに挟まるからポジションをどうにかしないとマズイと考える場合にオススメです。
今回は41パイ(正立フォーク41㎜)の場合のみで紹介しましたが、倒立フォーク用(50㎜など)いろいろ径はあるので調べてみてもいいかもしれません。
(楽天)セパレートハンドル 商品一覧
(Amazon)セパレートハンドル 商品一覧
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