【夜景撮影がうまくなる方法】綺麗に撮れない原因はカメラの設定かも!三脚の使い方と撮り方のコツ
公開日:
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最終更新日:2015/07/15
カメラ、写真をメインの記事 , 撮影テクニック
デジカメ撮影の中でも特にレベルの高いシーン、それが『夜景撮影』です。
「暗い中で光も弱いので手ブレしちゃってうまく撮れない・・・」
うまく撮れない原因はおそらくカメラのブレと光量不足ではないでしょうか?
大丈夫です、ちょっとしたコツでうまく撮れるので是非小技を覚えて帰ってくださいね。
夜景撮影が難しい理由
まず冒頭でもお話した「夜景撮影が難しい」という理由を説明していきます。
まず第一に挙げられるのが手ブレしてしまうという事でしょう。
手ブレしてしまうのは“シャッタースピードが遅い”のが原因。
それもそのはず。“環境光が弱い”ために長時間シャッターを開けていないといけないのです。
その間にちょっとでもカメラが動くとブレになってしまいます。
※電球などの直接光が飛んでくるのは入射光で、昼間や部屋の中など全体の明るさの事を環境光といいます。
こと夜景撮影はライトアップの光に頼るしかないので非常に環境光が弱いということになります。
もちろん撮影する時は光を十分に取りこまないと暗すぎる写真になってしまいます。
- カメラの設定
- 三脚の使い方
- 撮影時の注意点
「カメラの設定」では夜景撮影に適したモード、ISO感度などなど。
「三脚の使い方」ではブレない据え方とちょっとした小技を。
「撮影時の注意点」では実際にシャッターを切る際に気を付けたいことと撮り方を、この3点に絞って解説していきます。
夜景撮影方法①『カメラの設定』
夜景撮影に適した撮影方法があるのです。
シーンモードの「夜景モード」でも撮れるには撮れるのですが、カメラが勝手にISO感度を6400等、思いっきり上げてしまい画質が荒くなります。
綺麗に撮れるコツはAモード
- 絞り優先オート(Aモード)にする
- 絞りはF4程度
- ISO感度は一番小さい数字に
- レリーズモードはセルフタイマーで
まず夜景撮影でもAモードがとりあえず使いやすいです。
次に挙げる『絞り値』を任意で変えたいためです。
開放絞り値は使わない
暗い場所だからとF値を下げて開放にしたいのは分かりますが、開放F値って画質が悪くなるのは知ってますか?
詳しく話すと長いのですが、解放F値から2、3段絞った値がそのレンズの一番おいしい部分というのはどのレンズでもそうなので、若干絞り気味で撮影しましょう。
特に夜景は遠くまでシャープに撮りたい、というのもあってF4~F8くらいがいいのではないでしょうか?
ISO感度は最小値にする
このISO感度の上げすぎはノイズが増えるというのはもうメジャーな話。
特に夜景撮影はバックの空が黒い為にノイズが非常に目立ちます。
夜景撮影に限って言えば画質優先であれば、ISO感度は最低値にしたいところ。
「ISOを上げないと手ブレがひどいんだよね」っていう方は次に紹介するようなミニ三脚でいいので必ず用意してください。
夜景撮影方法②『三脚の使い方』
三脚のセッティングってあまり気にしたことがない方も多いとは思いますが、一番の敵「ブレ」をなくすためのコツはあるのです。
※基本的に三脚を使う時には手ブレ補正機能はOFFにしてくださいね。(手ブレしていないのに不必要な補正をさせない為)
脚は手前2本、前方に1本で安定
三脚の脚の向け方は後ろ(撮影者側)に2本、前方に1本がメジャースタイル。
※測量や自動車のジャッキアップで使うウマでもなんでもそう。
手前側は撮影者がいるので邪魔にならないように後ろ2本&一眼レフならレンズが前に出ているので“前1本の脚で安定させる”という意味でもこの置き方がいいです。
ただ、撮影場所によってはそれができない(あえてしない)ことも多いのであくまでも「基本の据え方」と覚えてください。
三脚の中心部分を下に押し付ける
デジカメ+ミニ三脚だと、物が軽すぎる上に重心が高くフラフラしてしまいます。
そこで簡単にブレを軽減させるコツを教えます。
三脚の中央部分(どこでもいい)をつまんで真下に押し下げるようにします。
この意味は重心をできるだけ下に持ってくるということなのです。
大きい三脚にもおもりを吊るすというアイテムもあるくらい、真下に荷重をかけるというのがいかに大切かわかります。
これを小さい三脚でも応用したのが『三脚の中心を手で下に押さえつける』というやり方を僕はおすすめします。
・・・みんなやっているか知りませんが。
足をさらに外側に出す
これが実は一番大事かもしれません。
三脚の脚部分を3つとも“外側にグッと広げる”という小技です。
※広げるといってもミニ三脚なら数ミリ動く程度の話。
脚を広げることによって戻ろうと反発する力を活かして三脚自体を安定させようという事なのです。
足場の条件によってはできない場合もありますが、『下に押し下げる』と『脚を広げる』というのをセットで覚えておいてくださいね。
夜景撮影方法③『撮影時の注意点』
さて、「設定も三脚の設置も完了したぜ!」という事で、最後は撮影時の注意点を見ていきたいと思います。
セルフタイマーを使う理由は手ブレを防ぐ
夜景撮影では、とにかく手ブレなどのブレに気を付けることが一番大切。
シャッターボタンを押す時が一番ぶれます。物理的に考えれば当たり前ですよね。
しかも軽いカメラであればあるほどシャッターボタンを押す時にブレが大きくなります。(重いカメラだとずっしり安定する)
どんなに気を遣ってもシャッタースピードが遅ければ(長時間露光)ブレが目立ってしまうのは仕方ないこと。
そこで何秒でもいいので『セルフタイマー』をいちいち使うようにしてください。
シャッターを切る瞬間にブレさせない、一つの工夫であります。
長秒時ノイズ低減はONにする
シャッタースピードを長く取っているとどうしてもノイズが多く出てしまいます。
特に黒い背景の場合は粒々が目立ってしまうので画質的にもよろしくない。
高感度時ISOのノイズ発生ほど目立ちませんが、やはり消せるノイズはできるだけ消したいですよね。
カメラの中には長秒時ノイズ低減という項目があります。
これは撮影時にカメラの中でノイズが出ないよう処理をするというもの。
設定(MENU)に行ってもらうと『長秒時ノイズ低減』という項目があるのでONにしてください。
※シャッタースピードと同じ時間だけ処理に時間がかかるので、撮影時間が長くなるというデメリットが生じます。
まとめ
今回はミラーレス一眼レフ、Nikon1 J5を使っての撮影でした。
夜景撮影にはカメラは関係ない、夜景撮影なりの撮り方があるのです。
手ブレを抑える三脚の使用は当然として、三脚の据え方も脚を広げたり下に押し付けたりと安定を考えるだけで全然違ってきます。
フルオート撮影ではなんだか光が弱く点にしか見えなくても、シャッタースピードを長く取ると田舎の街並みでも綺麗な夜景が撮れるのです。
少し慣れてきたら、ホワイトバランスも変えてフィルター代わりにして撮るとまた違った雰囲気の写真になります。
これは『電球モード』にして青っぽく写しています。
夜景がシャープで繊細なイメージになるのでそういうのを狙う場合は電球モードがオススメです。
これは露出オーバーと言って光が明るすぎた失敗例です。
でも僕は夜景撮影に限ってはこの露出オーバーが意外と好きなのです。
人間の見た目ではわからないまぶしい感じ、輝かしい感じはカメラにしか表現できません。
暗く点に写るよりは、ブワっと明るく写したほうが画になりますので参考にしてください。
ということで、夜景撮影のコツと撮り方の紹介でした!
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