オリンパスE-M10Mark3はMark2よりも高画質だった!設定項目の比較と使いやすさの違いとは!
公開日:
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最終更新日:2018/01/05
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先日レビューしたオリンパスのミラーレス一眼、OM-D E-M10 Mark3についてもう少し違った視点で見ていきたいと思います。
関連ページ:オリンパスEM10Mark3レビュー|mysimasimaブログ
今回はMark2との使いやすさ比較と画質比較ということで、さっそく店頭に飛んで行って違いを探ってみました。
Mark3になっていいところもあれば悪いところもありますよね。
これからEM10Mark3を買おうかなと思っている方に少し参考になれば幸いです。
E-M10 Mark2とMark3との違い

画像引用元:OLYMPUS
大人気のE-M10Mark2と、簡略化されたことについて酷評のE-M10Mark3。
皆様大好きなスペックや商品仕様で見るのと、実際買って使った後とではかなり印象が違いました。
→(楽天)E-M10 Mark2
→(Amazon)E-M10 Mark2
特に画質の面ではびっくり。
僕なりに感じたメリットな部分と使いにくくなったようなデメリットな部分を分けて見ていきます。
ちなみに僕のカメラの主な用途は…
- ブログ・YouTube取材用
- 思い出記録残し
ということで、写真展などに出すような使い方ではないのであしからず。
【悪くなった点】
- 価格が高い
- 動画撮影時の静止画が撮れなくなった
- 静音シャッターモードが限定された
- 『フォトストーリーモード』の廃止
- 各ボタンのカスタム設定ができなくなった
- アートエフェクトの設定数が減った
まずは気になるMark3のウィークポイントから。
設定項目が減ったことについて

まずは環境設定について。
カメラって慣れていくうちに「こういう風に撮りたい」と、いろんな設定(WBや露出やシャープネスetc.)を変更してオリジナルな作風に仕上げて楽しみますよね。
Mark2では全29種類の項目をファンクションボタンと十字ボタンに振り分けることができましたが、Mark3になって計10項目まで簡略化されたとのこと。
ファンクションボタンで設定できる項目は以下の通り。
- AF位置変更※
- 拡大※
- タッチパネルロック※
- デジタルテレコン※
- ピーキング※
- MF切り替え※
- 露出補正
- ワンタッチWB
- AEL/AFL
- プレビュー
シーンモード(SCN)は白丸(○)の4項目のみ。
フルオートは※(コメマーク)の6項目のみ。
グレーの項目はすでに割り振られているので、あえてこちらのファンクションボタンに登録する意味はない。
ということで、実用的なのはMF切り替えとデジタルテレコン(Mark2では一部で使用不可)の二つくらいでしょうか。
動画中の静止画撮影ができない
5軸手振れ補正がすごすぎて僕は動画撮影を結構使うのですが、動画撮影中はキャプチャーが撮れないのです。
メーカーソフト等でビデオから切り出しをすればいいんでしょうが、現地でここぞという時に静止画を残せないのはちょっと残念です。
僕が感じたデメリットな部分はこの2点くらいでしたね。
【良くなった点】
- 直感的に分かりやすくなった
- ショートカットボタンの採用
- 明らかな画質の向上
- 『ライブコントロール』が全てのモードで可能
- 各部ダイヤル形状の見直し
- フルHDでスローモーション動画
直感的に操作しやすいとは

外見や仕様はあまり変わっていないのですが、一番の違いといえば“作業効率が良くなった”こと。
例えばシーンモード。
Mark2ではメニューボタンを押すと小さいアイコンがずらっと並んで出てきますが、Mark3では6つにカテゴリー分けされていて、そこから撮りたい方向を選ぶだけ、と仕事がかなり早い。

こちらは「夕焼け」モード。
シーンモードは最良の設定をはじき出してくれるので取材がとても効率よく進められます。
使いやすさで言えばニコンのD5300よりも簡単で使いやすいです…
無駄な設定項目を削除?
憶測ですが僕が思ったのは“あっても使いもしない無駄な設定”を増やすのではなく、『よく使うであろう設定に絞ってわかりやすく最適化』したのがMark3のコンセプトのような感じがしました。
よく考えてみてください。
たくさん設定項目を引っ提げてスペック重視で攻める上位機種ならともかく、このE-M10シリーズは所詮エントリーモデル。
初級クラスのユーザーがとっつきにくくては話になりません。
メーカー側も最上位機種(E-M1シリーズ)との位置づけの差別化を図ったというのもあるのでしょう。
画質の向上(TruePic VIII)

ただ、いくら使いやすくなったといっても肝心の画質が悪くては本末転倒。
ところがどっこい。今回画像処理エンジンがワンランク新しくなったというのもあってどう変わるのか気にはなっていましたが、比較サイトで見てみると驚愕の結果になりました。
【E-M10Mark2】

こちらはネットからの参考画像。
パッと見でもE-M10Mark2は各部に諸収差(色収差、単色収差など)が目立っていました。
黒いラインの部分の淵が良くわかるかな。薄い水色ラインが滲み出ている感じでボヤっとしています。ニコン1 J5の方がまだまし?
【E-M10Mark3】

E-M10Mark3は上位クラスのカメラとほぼ同レベルの解像感とダイナミックレンジでびっくりしました!
関連サイトの方で見比べたらわかりますが、『同センサーサイズの中でなら』と思っていたところ、エントリークラスのAPS-Cには負けてないですね。
コンデジの画質とは比べ物になりません(笑)
持ち運びしやすいCanonのG5XやG7X Mark3、新しいG1XMark3などが欲しかったのですが、四隅の色収差がヒドイのでちょっと残念。
関連サイト:DP REVIEW

それは置いといて、画像処理能力がMark2より確実に向上しているので適当な撮り方でも全然使えますね。
カメラ任せって意外といい画が撮れるんですね。
逆を言えばシャープで解像感がいいということはちょっとトゲトゲしい仕上がりになってしまうので好みがわかれるところ。

キット物の望遠レンズ40-150mmでフルオートで撮った写真。
草がちょっとシャープすぎて好みじゃないですが、アートエフェクトでボヤっとしたフィルムチックな仕上がりもできるので問題はなし。
結局なところMark2とMark3ではどちらが買いなのか

まとめです。
今回E-M10Mark2とMark3の違いを見てきました。
いろいろ書きましたが早い話が『どちらが買いなのか』というところですよね。
- 同じ金額なら断然E-M10Mark3。
- Mark2の値段が下がった現在なら好きなほうを。
- カメラを楽しみたい、こだわりたいならE-M5、E-M1を。
- 鬼解像を求めるならAPS-C(センサーサイズ)以上を。
マイクロフォーサーズのいいところは全体をコンパクトに作れるという点。
いろんなところに持ち運んで気兼ねなく撮れる。
スマホやコンデジみたいな感じで使えるけど画質は悪くなく、レンズ次第で上位モデル~一眼レフのような使い方ができるのがOM-D E-M10Mark3というレビューになりました。
黙って写真載せたら上位機種なのかエントリークラスなのか多分気づかないと思われます(笑)
→(楽天)E-M10 Mark3 商品一覧
→(Amazon)E-M10 Mark3
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