高性能ビデオカメラ、ソニーAX700レビュー!AF性能がすごいので初心者にオススメ
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最終更新日:2019/08/02
カメラ、写真をメインの記事 , カメラの機材, 商品購入系 レビュー&インプレ, 比較・検証系(雑学系) AX700, CX430V, ソニーハンディカム, ビデオカメラ
YouTubeの動画撮影用に今まで使っていたハンディカム(CX430V)がとにかく使いやすかったのですが、やっぱり画質や使いやすさを求めてハイエンドなビデオカメラが必要になってきました。
そこで購入したのが家庭用ビデオカメラのフラッグシップ、ハンディカム『FDR-AX700』です。
結論から言うと、僕のようなカメラ初心者でもかなり使いやすく感じました。
それだけサポート性能に優れたカメラを紹介します。
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AX700ボタン配置や基本設計など
気になるボタン配置などの外見を見ていきましょう。まずは右側面から。
大型のズームレバー(シーソー)とマイクジャック、3個のマニュアルボタンが見えます。
AX100からの進化として、パッと見で一番目立つのはこの大型化された右手のグリップ部分ではないでしょうか。
画像引用元:SONY
画像はAX100の背面画像。
ハンディカムらしいコンパクトなデザインですが、965g(電池含む)の重さでこの形はちょっと持ちにくい。
一方AX700は1080gと若干重たくなったものの、大きく張り出したグリップ部分が握りやすさを向上させています。
後で詳しく説明しますが、これでかなり右手のホールド感が増すことになっています。
そして録画ボタンの横についているジョグダイヤル(選択/決定ボタン)が追加されることでかなり作業性も良くなっている気がします。
反対にバンド部分に収納していたUSBケーブルが廃止されています。
フルオートとマニュアルの切り替えはレバー一つでできます。わかりやすい。
初心者のうちはほとんどオートで事足ります。(逆にあまり設定変更できない…いや、“する必要がない”といった方が正しいか?)
その下にAX100にもついていたNDフィルターも搭載。
明るすぎるところでの光量カットができます。
今の時代、こういう光量カットの機能もデジタルで表現できるのがすごく便利になりました。
設定変更&マニュアルボタンがめっちゃついている
このカメラはハイエンドモデル同様、設定変更ボタンがたくさんついていて、撮影しながらの変更が簡単に行えます。
下部にマニュアルダイヤル、メインメニューボタン、露出を決めるボタン(絞り、ISO、シャッタースピード)など。
主に動画作品を作る際、録り方にこだわりたい人にも対応。
※マニュアルモード時のみ使用可能なボタン。
モニターを開くとショートカットボタン(ASSIGN“アサイン”ボタン)が見えます。ここでは好きな機能をショートカットとして割り振ることができます。
※カメラ的には全部で6つのショートカットボタンを配置。
僕はAF設定やステータスチェックなどすぐに切り替えたい設定を割り振っています。
やっぱりここらあたりは一眼レフと同じで、メニューを探っていかなくても作業できるところが良いところです。
AF性能がかなりハイスペック
このAX700の一番のポイントと言えばオートフォーカスの精度が格段に上がっているという事が言えます。
『像面位相差AF』ということで一眼レフで主流の速いピント合わせがビデオカメラでも採用されました。
よくあるコントラスAFの精度と位相差AFの速度を兼ね備えたハイブリッド的に使えます。
色々なピント調整の設定
【AF被写体追従設定】
- 追従範囲(奥行き)・・・狭い~広いで5段階
前後でたくさん被写体がある場合は広く、動きの小さい物には狭くして、被写体をどこまで拾うか設定できる。
例えばスポーツや動物撮影は奥行きを広くして、街頭インタビューなど変にピントを拾わないように狭くする。 - AF乗り移り感度・・・敏感~粘るで5段階
被写体がフォーカスエリアを外れた時にすぐ他の被写体に移るか、特定の被写体をまだ追いかけたい場合は粘るという使い方。
ジムカーナ撮影では被写体が一つなので粘るにしておきたいところ。サッカーなどの球技系は敏感の方がいい。
【AF駆動速度】
- 低速~高速で7段階
これは単純にピントを高速で合わすか、ゆっくり合わしていくかの違い。
例えばサクサク合わせたいスポーツ撮りと、幻想的なドラマ撮影と使い分けができそうです。
【フォーカスエリア】
- ワイド・・・モニター全体
- ゾーン…3段階9マス
- 中央・・・中央付近
- フレキシブルスポット・・・ごく小さな1点を指定
ワイドとゾーンの範囲の時だけ位相差AFでの追従が使えます。
中央とフレキシブルスポットは、今まで一眼レフで使っているフォーカスポイントに似ていて動かないもの向け。
下手にマニュアルモードでかっこつけるよりもきれいな動画が撮れてしまいます(笑)
ハンディカム『FDR-AX700』『HD-CX430V』
いつも使っているCX430Vと大きさや仕様の比較でどれくらいの違いがあるのか見ていきたいと思います。
スペックは以下の通り。
大きさやスペックは違いすぎるので比べられませんが、一応参考程度に比較してみてください。
グリップ部分の進化、フィット感が重さを感じさせない
このAX700はどちらかと言えばそんなに軽いビデオカメラではありません。エントリークラスの一番レフくらい重たいです。
でも持った感じはそこまで重たいという感じではないのです。
恐らく右手グリップ部分の大型化によって、グリップ性能やホールド感がいいからだと思われます。
ホールド感がいいという事は歩き撮りなどの手持ち撮影でもブレが出にくいなどの利点のほかに、長時間撮影でも疲れにくいという点でかなりメリットです。
しっかり持てるのでいろんな方向へ振り回せるので撮影の幅が広がります。
左手を添えてやれば(軽すぎないのもあって)ピタッと映像(ブレ)を止める事が簡単にできます。
AX100ユーザーの乗り換えはあまり意味がないという記事も見ますが、スペックより取り回しや操作性が大きく変わってきそうです。
小型ビデオカメラCX430Vはの持ち具合は?
逆にCX430Vは小さくて手のひらに隠れます。
これはこれで軽くてコンパクトなのですが、その反面大きくブレて空間手振れが余計に補正してしまい、映像が常に動いて撮れてしまいます。
メニューがかなりハイクラス
今までのハンディカムとは一味も二味も違う、かなり操作性や作業性を考慮したメニュー画面になっています。AX100はメニューをだいぶ潜っていく必要がありました。
これは階層が非常に浅く、すぐ設定を変えていけます。
しかも見てわかる通り、今撮っている画像を見比べながら調整できるので、これはほんとサポート力が強いので初心者でも安心できますね。
そして個人的にソニーで嫌いだった『OKすると最初に戻る』という事がなくなり、一つ前に戻るだけなので仕事効率が格段に良くなっています。
※それが嫌で、CX430Vではフルオート以外使っていません。
このAX700の作業性を知ってしまうともう以前のモデルに戻れません。
店頭で触る機会がありましたら、このメニューの使いやすさをポイントとして体験してみて下さい。
ハンディカムAX700まとめ
高いカメラなので多少はよくなっていてほしいと思っていましたが、ここまで違いが出るなんて予想外です。
一眼レフできれいに動画が撮れたらなぁ、と思っていた時代から今では普通にハンディカムが家庭用としてそこまで出してきているあたり進化したなと思いました。
【AX700紹介動画|mysimasima】
AF性能がとにかくすごいのは当たり前として、設定変更や使いやすさなど玄人から素人まで撮ることのストレスを無くしたビデオカメラという印象です。
むしろ僕のような初心者でも使いやすいという感じたので、やっぱり高いカメラはすごいなと思いました。
今回は新たな機材投入という事でAX700の紹介でした。これは確実にAX100との差別化もできそうです。
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