【トライジムカーナ2018第2戦レポート】オーバルの走り方コラム!新HSTでの初大会、昇格者&優勝者
こんにちわ、紫摩(しま)です。
2018年のトライジムカーナ(バイクジムカーナの地方オリジナル大会)第二戦のレポートです。
毎年、第二戦は香川県の『HST四国』で行われていますが、今回はいつもと違う会場での大会になりました。
といいますのもHST自体は同じでも同年3月にリニューアル(場所は隣に新設)したばかりで、路面や広さなどもいつもとは違った楽しみが味わえたのではないでしょうか。
今回も簡単ではありますが、レポートとしてお楽しみください。
※リザルトやコース図は見られますが、小さいのでPC推奨。
今大会概要とコースレイアウト
今回は総勢77名の参加者が集いました。
2016年の84名には及びませんが、毎度大盛況のトライジムカーナです。
関連ページ:トライジムカーナ2016第3戦レポート|mysimasima
- Bクラス・・・21名
- Nクラス・・・17名(レディース含む)
- Aクラス・・・16名
- Cクラス・・・12名
- Dクラス・・・6名
- Sクラス・・・6名
AクラスとBクラスが大混戦です。かなり接戦になりました。
そして個人的に嬉しいのがNクラスの参加者が増えたこと。
大会初参加の方もたくさんいらっしゃいました。
『お仕事』というのが大会での役割分担。進行補助は全体のサポート役に回ります。
今回のジムカーナコースとテーマ
広い会場で今までよりもスペースに余裕ができました。
今回は全体的にシンプルなコースで、初心者でも覚えやすい一方通行が多い良心的なレイアウトです。
競技初心者でも「気軽に楽しんでもらおう」という主催者の意向が感じられます。
その中でも特徴的な部分はやっぱりオーバル(または0の字)といわれる2連続同一方向へのターンが攻略のポイントになってきそうです。
オーバルの走り方
大会後にはいつも主催者の大見勝成選手から攻略法やテクニックを教えていただいてます。
そして今回のコーステーマは『我慢』でした。
最初の8の字オーバルセクション、走りにくくはなかったですか?
あそこでアクセルを刻んだらダメなのです。
ロックに当てたらそのまま次のセクションまでアクセルを開けないとタイムが出ないです。
と、主催者の大見選手。
次のセクションに備えて走る必要があるとの事。
Cクラス倉光選手(ZX-10R)とNLクラス坂本選手(KSR2)
オーバルはバイクの車格でも走らせ方が若干変わります。
軽量バイクは速度が乗る緩やかなライン、大型バイクは加速を活かしたタイトなライン。
いずれにしてもアクセルのパーシャルを維持して、開けたり閉じたりするのを我慢しなければ速くは走れないとの事。
最初の8の字オーバルセクションが終わったあたりで若干差が開いたような印象でした。
トライジムカーナレポート
いつもと違う部分が多い今回の大会。気になる部分を挙げてみます。
- 路面
- 施設の使い勝手
- 会場の形状、広さ
きれいすぎるアスファルト舗装の路面グリップ
まず一番の違いといえば、できたてホヤホヤの路面状況ではないでしょうか。
表面の凹凸が少なく、きれいすぎるが故に路面グリップが低いため転倒する選手が多かったです。
特に白線の上ではタイヤがすぐ流れます。
タイヤ空気圧を普段よりも低めに設定する選手が多かった印象です。
セッティングもそうですが、走り方もいろいろ工夫しなければいけないのです。
初参加の選手にライン取りを教えているシーン。
僕もこういう風に教えられるようになりたいものです。
ライダーズミーティング~
休憩室は旧HSTよりも若干広くなって、冷暖房完備の快適設備になっています。
大勢を収容できる会議室ではミーティングや休憩などは当たり前として、会場全体が見渡せる位置にある事から、かなり使い勝手がよく大変便利になりました。
トライジムカーナでは協賛スタッフはいません。選手皆さんそれぞれがお仕事を受け持って、マーシャル(審判)やMCや写真のような受付など一丸となって大会を作っていきます。
こういうところも文化祭的な気分で、コミュニケーションが深まって楽しいです。
ちなみにジムカーナ練習もやってます
ここの会場で毎月1回“MSGC”ジムカーナ練習会を開いています。詳しくは関連ページにて。
この快適環境で大会&練習を行っていますので、ぜひ広めてください。
各クラス表彰台&昇格者
それぞれクラスごとに3位までの選手と、最後に各クラスへの昇格者を載せています。
Nクラス
Nクラスは13名の参加者でその半数(6名)の方が大会初参加ということで、とても楽しみなクラスになりました。
そして表彰台に上がった3人全員が0.1秒を競い合う僅差となりました。
そして上位6名の方がDクラスへ昇格しました。
- 1位:野島 勝成 選手(CB400SF)
- 2位:藤田 陸 選手(DUKE390)
- 3位:越智 治 選手(GROM)
NLクラス
NLクラスからは初参加の鳥越選手が見事1位を獲りました。
なんとダブルディスクブレーキ仕様のVTRでかなり本気仕様でした。もちろんDクラスへ昇格!
そして良いことなのですが、レディースクラスのライダーがどんどん昇格して少なくなってしまったので表彰台の大チャンスです(笑)
これから女性ライダーの参加者もどんどんチャレンジして欲しいところです。
- 1位:鳥越 美海 選手(VTR250)
- 2位:坂本 愛香 選手(KSR2)
- 3位:末廣 彩 選手(KSR2)
Dクラス
このクラスは表彰台に上がれなかった3名がミスコースしてしまうという、なんとももったいない展開になってしまいました。
そんな中で優勝した長友千陽選手は、小回りを活かした走りでCクラスへ昇格されました。
2位の梶原選手は115.012%で昇格を逃しましたが、良い走りだっただけにかなり惜しかったです。
- 1位:長友 千陽 選手(CRF50)
- 2位:梶原 祥司 選手(VTR250)
- 3位:岡村 洋 選手(VTR250)
Cクラス
Cクラスは大型バイク乗りの方も多く、全体的にタイムが近かったです。
2位の倉光選手は難しいZX-10Rで、二大会目でいきなりB昇格。
1位の裕田選手はアドレス(通勤スクーター)で走って、回転も広いところもすごい速さでダントツのタイム。もちろんBクラス昇格です。
- 1位:裕田 尚紀 選手(アドレス110)
- 2位:倉光 良和 選手(ZX-10R)
- 3位:堀田 寛人 選手(Z1000)
Bクラス
21名の参加者でかなり激戦区だったBクラス。
1位の小谷選手と2位の小笠原選手はなんと4秒以上の差が付きました。
注目はCRF50に乗る小学生ライダーの長友一真選手。クラス6位(108.742%)と、もう上級クラス目前です。
僕紫摩もこのクラスでしたが、転倒でクラスタイムも出ませんでした。
Aクラス
バイクを手足のようにきれいに操るAクラス勢。軒並み101%台のタイムを叩き出す選手が多くて、みんなが注目していました。
そんな中、上位3名はかなり僅差でした。KPR(関西パイロン練習会)のメンバーである久谷選手、新久保選手がワンツーフィニッシュを飾りました。
五十嵐選手は骨折の怪我からそんなに日が経たずに大会に参加!両ヒートとも転倒というかなり痛々しい結果になってしまいました。
- 1位:久谷 忠与 選手(DR-Z400SM)
- 2位:新久保 哲也 選手(XR100M)
- 3位:山根 恭一 選手(GROM改)
SBクラス(700cc以上のビッグバイククラス)
このビッグバイククラスは扱う事が難しい大型バイクのみで特別に表彰したもの。上位15位まで年間SBポイントが付与されます。
榎選手、古藤選手、地下選手、となじみの速い選手ばかりです。
もちろんAクラスだけじゃなく、Bクラス、CクラスのSB選手にもポイントが付いておりますのでリザルトを確認してください。
- 1位:榎 明 選手(CBR1000RR)
- 2位:古藤 雅啓 選手(GSX-R750)
- 3位:地下 和宏 選手(VTR1000F)
まとめ、総合順位
トライジムカーナ2018年大会、夏の坂出大会はいかがだったでしょうか。
初めての会場に慣れず、転倒された方も多くて悔しい思いをされた選手も何人もいらっしゃいました。
そして総合優勝は、なんとなんと、Bクラスから小谷選手です。ダントツでした。
偶然なのですがKPR(関西パイロン練習会)の3名が表彰台という面白い結果になりました。
【総合優勝:小谷選手走行動画】
- 総合優勝:小谷 隆雄 選手(KSR110)
- 2位:久谷 忠与 選手(DR-Z400SM)
- 3位:新久保 哲也 選手(XR100M)
- 4位:橋本 広昌 選手(SM450R)
- 5位:山根 恭一 選手(GROM改)
昇格者
Dクラスへ
鳥越美海 選手
坂本愛香 選手
野島勝成 選手
藤田陸 選手
越智治 選手
岡崎修 選手
管翔一 選手
早川雅人 選手
Cクラスへ
長友千陽 選手
Bクラスへ
祐田尚紀 選手
倉光良和 選手
Aクラスへ
小谷隆雄 選手
小笠原雄一 選手
そんな感じで、トライジムカーナ夏の猛暑の大会は今年も大盛況で終わりました。
年々皆さんのレベルが上がってきて上位シード選手が増えてきたことと、N(ノービス)クラスの選手が増えてきてトップシードの卵にこれから期待大です。
仲間のトラブルも協力して助け合い
最後に。今回、マシントラブルでバイクのオイル漏れがありましたが、競技の相手とはいえやっぱり同じバイク仲間!
皆さん率先してコースの掃除の手伝いに駆けつけてくださいました。
めんどくさいとか大変とかそんなこと言う人は誰ひとりおらず、むしろ笑顔で楽しそうに協力し合っていたところ、なんか大事な助け合い精神みたいなものを教えてもらった気がします。
次回は2018年、11月4日です。(岡山の会場が使えない場合、こちらのHST四国で行います。)
関連リンク:TRY GYMKHANAホーム
※名前間違いがあれば訂正いたしますのでご指摘ください。
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