バイクの汎用オイルキャッチタンク【VTR250】取り付け方と効果 ブローバイのドロドロ対策に
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VTR250(整備・カスタム), バイク, 商品購入系 レビュー&インプレ, 日記
前回の記事でKTM内圧コントロールバルブを取り付けて、乳化したブローバイが大量にこびりついていたとお話しました。
さすがにメンテも大変だし、ホースが詰まるとバイク的にもよく無さそう。
という事で汎用のオイルキャッチタンク取り付けることにしました。
オイルキャッチタンク取り付けと効果
アマゾンとかで売ってある汎用品を買ってみました。
分解式で、オイルで汚れても洗浄可能。
パイプ2本だけかなと思ったら、中が結構凝った造りになっているので面白いです。
- 内径12㎜ホース 1m
- 8-22㎜ホースバンド 2個
- 防振パット
取り付けに関してはいろいろ試行錯誤しなくてはいけません。
ストレーナー付きだとオイルと空気を完全に分けられそうですが、目が細かくて逆に空気の通りが悪くなってます。
粒状のものが固められています。
かなり頑丈なのですが、でもこれが劣化してボロボロ取れてしまうとエンジンに吸いそう怖い。
結論から言うとこの金色のストレーナーは外しました。(理由を下記記載)
金色のストレーナーを外した部分。
オイルと空気を完全に分けられなくなりますが、バイクレベルではそもそもそこまで必要ない?
僕的には乳化したエンジンオイルの白いヘドロをちょっとでも吸わなくなってくれたらいいかな的な考えなのでそこまで気にしていません。
右の穴からブローバイガスが流れてきます。
バリが残っている可能性あり
こういうカスがエンジン内部に吸い込まれていくと、もちろん壊れますのでまずは掃除から始めます。
この商品はほとんどなくてすごく品質は良かったです。
意外と大きいのでバイクには向いて無いかも
VTRって意外とエンジンとフレーム周りのクリアランスが無くて狭いです。
60Φの筒のオイルキャッチタンク。
フレーム内に取り付けることは不可能に近いです。
という事で買う際はいろいろ試行錯誤しなくてはいけません。
オイルキャッチタンク取り付け
クランクケース内圧コントロールバルブの記事でも紹介しましたが、ブローバイホースから一旦オイルキャッチタンクに繋いで、エアクリーナーに戻します。
この赤丸の時点で水蒸気が溜まっているので、放置するとブローバイも乳化して白いヘドロがこびりついちゃいます。
車に取り付けるならスペースが沢山あるのでいいですが、バイクはフレームに取り付けるぐらいしかない。
防振パット(免振ゴム)を敷いてタイラップで巻き付けます。
SSやフルカウルバイクだとこれができないので試行錯誤せざるを得ません。
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車体右側に取り付け
ホースの取り回しや、色々邪魔になったりしない位置を探るとここになりました。
バンパーが無いと外にドカンと飛び出る形になります。
オイルキャッチタンクの後に内圧コントロールバルブ(減圧バルブ)を付けてみました。
特に不具合は無いですが、効果も薄いです。
クランクケース出てすぐのところに設置するほうがいい?めちゃくちゃ詰まるけど?
車体右側に持ってくるとエンジンから出てくるブローバイホースの向きが90度が折れるのでジョイント必須です。
あとキャッチタンクまで距離があるので、ブローバイの乳化したヘドロを取りにくい可能性が出てきます。(ホースにこびりつく。)
車体左側に取り付け
ブローバイホースから割と近めにオイルキャッチタンクを設置。ホースも折れにくい。
が・・・やっぱりバイクにはでかいなぁ。
ナイトロンのリアサス別タンクの取り回しがやっぱり左がちょうどいいので、ちょっとごちゃごちゃしすぎました。。。
ホースは目立ちにくいのでビジュアルも損ねにくい。
オイルキャッチタンクや減圧バルブを付けてみて・・・
ここが肝心なところ。
ストレーナーを付けていると逆に内圧が上がる可能性
上で説明したようにこのストレーナーはオイル交じりのブローバイガスをろ過してきれいな状態でエアクリーナーに戻せる効果が期待できそうです。
一方で空気の流れがとても悪くなります。
汚いけど手を添えて息を吹きかけてもあまり空気が出てきません。
ブローバイが出ていくときにも同じで、ここで加圧されたのか、加速は悪いし、エンジンが止まる(ガス欠みたいな感じで徐々に)し、何だろうって思って外しました。
ワンウェイバルブを外すとエアクリ側からも入ってくることになるので、逆ポンピングロス、排圧出来ずにエンジン側に負荷がかかっていたのだと思われます。
小排気量車ではブローバイの出ていく圧力がそもそも弱いから?
外すと快調。
減圧バルブの有無でどう変わる?
減圧バルブ、または内圧コントロールバルブという一方方向の空気の流れにすると、クランクケース内のポンピングロスの低減に効果があると言われています。
実際これを付けているとアクセルオンオフのギクシャク感や低速の粘りなどが改善されます。
本当はオイルキャッチタンクより前に着けるのがセオリーなんでしょうが、結局乳化したオイルまみれになって汚れが詰まると本末転倒です。
ストレーナーを外して、逆に減圧バルブを取り付けるとかなり改善しました。
逆にこの減圧バルブを外すとトルク感も若干弱いし、加速が重ったるく感じます。
やっぱり体感的な効果も含めて、あるに越したことはなさそう。
オイルの堆積物は溜まる?
正直、全然溜まりません。オイルで湿っているぐらいです。
しかし本来の目的、減圧バルブへのヘドロが溜まるという事は全く無くなって、ワンウェイバルブの作動や効果も十分に発揮されています。
以前は低速小旋回ではトルクが無くてガラガラガラと言ったエンジン音がしていたのですが、それが無くなってスムーズにターンできるようになりました。
どこの部分での効果なのか、その特定は困難ですが、トータル的に見てこれは成功か?と思いました。
ただ、ノーマル車両のままであれば必要ないパーツです。
結露や転倒でのオイルが吹いたりする環境であれば付けていた方がいいですよね。
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