動画編集用にモニターヘッドホン購入【Superlux(スーパーラックス)HD668B】開放型と密閉型のメリットは?オーディオテクニカATH-T200との違いレビュー
YouTubeにアップする動画の編集でAdobeプレミアを使い始めて数か月、ちょっとヘッドホンにもこだわってみようかなと思い新調しました。
買ったヘッドホンのジャンル的には『開放型のモニターヘッドホン』です。
モニターヘッドホンとは高音から低音までバランスよくフラットに出力することに特化したヘッドホンです。
以前紹介したBluetoothイヤホンの販売店(GEARBEST)さんの方に「動画編集で使う用のモニターヘッドホンを探しているのですが、おすすめはありますでしょうか?」とわがままな質問をしたところ、3種類ご提示してくださいました。
→(Amazon)Superlux HD668B(モニターヘッドホン)
→(Amazon)Bluedio T3 Plus(ブルートゥースヘッドホン)
→(GEARBEST)Original Xiaomi Headphones Relaxed Version
この3種類の中で僕が選んだのはSuperlux(スーパーラックス)のHD668Bというヘッドホンです。
各部の特徴と、僕が今まで使っていたオーディオテクニカのヘッドホンとの比較をしていきたいと思います。
Superlux HD668B各部の紹介

まず初めに言っておきますが、めちゃめちゃ安いヘッドホンです。高級志向な人にはお勧めできません(笑)
細い鉄フレームにスポンジパッドの組み合わせ。鉄なのでしなりがある上に強度は申し分なし。
頭の形に合わせてパッドが上にずれる感じです。

妻にお願いして着けてもらいました。
いろんな人に試したわけではないので分かりませんが、大抵の人はこれでフィットしそうです。
広げた時に戻そうとする反発力があるのでずれることもなし。
※フレーム自体は直接頭には当たっていません。
ヘッドホンの形状

カタログでは“セミオープン”という事でいくつかの通気口が設けられています。
音が漏れる反面、音がこもりにくかったり開放感のあるクリーンサウンドが特徴。
逆にクローズドタイプは低音の張りが良かったり外部の音が入ってこなかったり(漏れない)と音楽視聴向け。

ヘッドホンのコネクタが左耳側に1本付いています。ここにイヤホンジャックを取り付けます。
写真では付属の“外れ防止のクリップ”をつけたところです。
付属ケーブルは1m、3mの二本。
ケーブル自体はショボいので気になる人は社外品に交換してもよいでしょう。
それができるのが良い点かな。
ドライバーとダイヤフラムの径

ドライバーユニットの大きさ(ダイヤフラム)が50㎜と、他のと比べても結構大きい部類に入ります。
ダイヤフラムとはいわゆる薄い振動板のことです。
ヘッドホンはドライバー径が大きいと、比例して音質が良くなる傾向になります。

ちなみにオーディオテクニカのATH-T200とドライバー部分を比べてみました。
- ATH-T200・・・・40㎜
- HD-668B・・・・50㎜
音質は下で詳しく書きますが、大きいとやっぱりいいですね。明瞭感が全然違います。
HD668Bの音質
今まで使ってきたオーディオテクニカ製のものと、スーパーラックスのヘッドホンのスペックを簡単にまとめました。
| スーパーラックス HD688B | オーディオテクニカ ATH-T200 |
|
|---|---|---|
| 形状 | セミオープンダイナミック | 密閉ダイナミック |
| ドライバー口径 | 50㎜ | 40㎜ |
| 再生周波数 | 10~30,000Hz | 20~22,000Hz |
| 感度 | 98dB/mW | 100dB/mW |
| インピーダンス | 56Ω | 40Ω |
| 所感 | 低音から高音までハイレンジに出せます。ドライバー径が大きい。 出力(音量)が小さくなってしまうのが弱点。 | 音の幅は狭いのですが、音質は良好。ポータブルオーディオでも音質低下は少なめ。若干こもり気味。 |
性能的には両者似たようなものですが、音質は全く異なります。
※ちなみに、人間が聞くことのできる範囲は20~20,000Hzと言われています。
フラットな音質のヘッドホン
僕の使用環境は動画作成がメインです。
動画の中でBGMや効果音などの音量差や音質などを結構変更することが多いです。
という事で全体的に味付けのないフラットな音質が欲しかったわけなのです。
結論から言うと音の粒がはっきりしていてクリアーな音質です。

実際に聴き比べしないとわからないので言葉で説明するのが難しいですが、オーディオテクニカのATH-T200は中間~高音域で若干こもった感じ。
その反面、重低音とまではいかないにしろ、密閉型なので低音域の迫力はあります。
一方HD-668Bはヘッドホンで聴いているというよりは『実際の演奏を聴いている』ような感じの中間域が聴きとりやすいリアル志向。
コード進行の違いやリフのワンポイントがわかるほどにクリーンサウンドです。「え、ここってこんな音があったんだ!?」って感じ。(耳コピーがやりやすい)
密閉型とオープン型の違い
一番の違いは外に音が漏れるか漏れないか。この違いは大きいです。
エッチな動画を観ていて絶対に聞かれたくないときは密閉タイプ。開放感や壮大感、圧迫感が嫌な時はオープンタイプ。
オープンタイプは絶対にどうしても音が漏れるので、公共の場所では注意してください。
あと、迫力の違い。
低音が出やすいのが密閉型、高音が透き通っているのが開放型。
ただ、ヘッドホンの違いで全く音質が変わるので選ぶ基準程度に考えていた方が無難でしょう。
まとめ

Superlux(スーパーラックス)のセミオープンヘッドホンHD668Bの紹介でした。
正直値段が値段なので高級感はないので注意。
→(Amazon)スーパーラックスHD668B
→(楽天)Superlux HD668B 商品一覧
→(GEARBEST)Superlux HD668B(モニターヘッドホン)
※ショップごとに値段が全然違いすぎる…
【良いところ】
- 音一つ一つがはっきり聞こえるように感じる
- 聴き疲れしにくい
- フラットな音質
- 頭にフィットする
【悪いところ】
- 音量が小さく聞こえる
(インピーダンスが大きい) - 良くも悪くもフラット
- プラスチッキーで“見た目ショボい”
- 重低音や迫力はない
まとめますとこのHD668Bはクリーンな音質で聴きとりやすく音質がフラットであること。長時間聴いていても疲れない、そんな教科書通りな仕上がりの音質です。
重低音やドンシャリなどの迫力はクローズドタイプ(密閉型)に分がありますが、これも十分に低音部分が出るのでセミオープンのいいとこどりという感じでしょうか。(音域の幅が広い。)
という事でモニターヘッドホンレビューでした。
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