【ジムカーナ用レーシングブーツ選び】オススメはどれ?怪我防止と履きやすいタイプ、がっちりタイプの違い
公開日:
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最終更新日:2016/04/23
ジムカーナ関係, バイク, バイクウェア・バイクグッズの紹介 バイクシューズ, レーシングブーツ
こんにちわ、紫摩(しま)です。
MSGC主催のジムカーナ練習に参加させてもらって今回で3回目となりました。
バイクの準備はそこそこできたのですが、ライダー自身の準備物がまだまだでした。
というのもそれ相応のウェアが必要になってくるのです。
今回はレーシングブーツ考察という事で、ちょっと僕なりの見解を話していこうと思います。
ジムカーナは足(脚)の怪我が多い
ジムカーナというのはサーキットとは違って速度も遅いので軽装備なことが多いのですが、左右への倒し込みや切り返しが激しく転倒のリスクも高いものです。
僕が思うに、攻めた走りをすれば転倒しない人なんていないんじゃないかなという感じ。
そこで問題になってくるのが体へのダメージ、特に足(脚)の部分の損傷です。
※実際に僕がやらかした怪我を含めます。
転倒時に脚が車体に挟まれる
バイクにもよりますが、可倒式ステップの場合は転倒した時にバイクと地面の間に脚が挟まれる形になります。
スピードが出ていればそのまま滑走していきます。
速度が遅いので腕や肩など上半身は無傷でも、脚は絶対にやられます。
ふくらはぎ、くるぶし等の出っ張った部分が特に怪我しやすい印象です。
足首をひねる
次によくあるのが、足首の捻挫ですね。
一番に地面と接触しやすい部分で、足首が内側に曲がるパターンの捻挫が多い。
車体を放してそのまま滑るならまだしも、低速の場合は上から車体が落ちてくるような感じなので足首は結構やらかします。
レーシングブーツの必要性と選び方
この年になるとちょっとした怪我も長引いてしまい、痛い思いをしなくてはいけません。(老人か!)
足首の捻挫なんてなかなか治らず、歩くたびに違和感があるのでかなりストレスです。
僕はいつもエルフのシンテーゼ14を履いて走行しています。
ジャンル的にはライディングシューズで、一応くるぶし部分のガードは付いているタイプ。
関連ページ:シンテーゼ14レビュー|mysimasima
バックルとマジックテープで締められるものの、やっぱり足首の可動域を阻害させないような造りのため、転倒時に簡単にひねってしまう気がします。
重要なのは足首の固定
レーシングブーツ選びはかなり迷います。
ガチガチの物から操作性重視の物までいろいろありますが、僕が重要視するのは『足首の固定』ができるかどうか。
アンクルブレースというのかな?サイド部分に補強が入っているものは左右へのねじれに強く、足首が内側にねじれるのを防いでくれます。
逆にこれがあると前後方向以外の動きが制約されて、かなり操作性をスポイルさせてしまいそう。
履きやすいかどうか
いくら安全だからと言ってもスキーブーツみたいにガチガチで履きづらいものはちょっと敬遠してしまいます。
ジッパータイプとバックルタイプかその複合タイプの3パターン。
それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット | |
ジッパータイプ | ・大きく開く ・脱着が早い | ・調節ができない ・強度に不安 |
バックルタイプ | ・ガッチリ固定 ・微調節が可能 ・部品交換ができる | ・手間がかかる ・伸縮性がない |
マジックテープ | ・脱着が早い ・調整範囲が広い | ・固定が弱い ・すぐ傷む |
やっぱり履きやすさという点ではジッパータイプに軍配が上がりそうです。
一旦履いてしまえば脱ぐ必要なんてあまり無いかとは思いますが・・・
逆にバックルタイプは細かい調節ができるので脚に合わせてフィット感を変えられるのが強み。
紫摩が候補に挙げているレーシングブーツ
フォーマやSIDIやガエルネなど有名メーカーはいくつかありますが、ジムカーナに使う用でイワサキで物色したのは下記のブーツ。
XPD XP-3S
まずツーリングやジムカーナ、ミニサーキットなどでとにかく使っている人が多い人気のXPD XP-3Sです。
生地は結構薄くてゆとりがあって、履きやすいのが特徴。
固定方法はジッパーとマジックテープのみですが、マジックテープ(フラップ部分)には中央にゴムが付いているので結構自由がきく感じ。
トースライダーはステンレススチールで、耐久性もいいのがポイントかな。
一応くるぶしやカカトなど要所要所のプロテクターは付いているので安全性は問題ないのですが、肝心のサイドのアンクルブレースが付いていないのでねじれに弱そう。
バイクに当たる靴の内側部分はバックスキン生地なので当たりが柔らかくて傷がつかない、シンプルな構造なのでヒールグリップがしやすいというメリットがあります。
とにかく使ってる人が多いので間違いはないのでしょうけど、人と違うのが欲しいと思ってしまう。
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XPD XP-5S
3Sの後継のXP-5Sは実際、機能性や履き心地などは3Sとほとんど同じ、というか全く同じコンセプト。
5000円の違いでデザインといろいろとプロテクト系が追加された感じでしょうか。
僕はこちらにお金を出すメリットがあまり無い気がしました。
どちらも言える事ですが、甲部分の段段畑みたいなジャバラ部分がちょっと好みに合わない。
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アルパインスターズ S-MX6
XPDに次いでジムカーナで使用率の高いアルパインスターズのS-MX6。
これはアウターとインナーで二重構造になっていて足を入れたときのフィット感がXPDとは全然違う。すごい密着して気持ちがいい感じ!
足のねじれを防ぐアンクルブレースも付いていて結構安全性も高いレーシングブーツ。
XPDと似ていて違う点は若干ゆとりがない事。
よく言えばフィット感という感じですが、ジッパーも結構締めにくくてマジックテープでの調整範囲もほとんど無いに等しい。
あと足の甲の部分がちょっときつく感じました。
アコーディオンカーテンみたいな部分も何かロボットっぽい。
うーん、前向きに検討します・・・
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フォーマ ICEプロ
フォーマから出ているレーシングブーツ「ICE」の後継モデルICE PRO。
パッと見がもうゴツイ。なんかガンダムチックですごいしカッコイイ!
左右のねじれを極端に抑えつつも前後の動きは阻害しにくくなっている構造がポイント。
これを試着で履こうと思ったら足の甲部分がきつ過ぎて入らなかったので断念…
欧米人のローハイトで縦長な脚にはマッチするけど、日本人独特の甲高な足の形にはちょっと無理があるんでしょうね(トホホ)
重さは上記の2点よりも若干重い感じ、でもあまり気にならない。
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SIDI ST
こちらも一流メーカーSIDIのレーシングブーツST。うん、これもかっこよすぎる!(やっぱ見た目って結構重要だ)
全体的に硬質なプロテクターが付いていてバックルとジッパーでの脱着。ふくらはぎの部分が後ろに大きく開くので筋肉質な人でも大丈夫そう。
僕が一番重視するサイドのアンクルブレース(ねじれ防止)があるのと、前後の調節バックルがあるのでニーシンプロテクターやパンツとの兼ね合いでサイズを変えられるという点がいちばんいい。
んで一番欲しいブーツ。
フォーマとは対照的に日本人の足に合わせた甲高の造りになっています。
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SIDI ST-Air
SIDI STのパンチングメッシュバージョンST Air。
真夏時の靴蒸れを防ぐための通気性がいいモデル。
ジムカーナって結構運動量が多いので、汗もかくし足も汗でぐっちょぐちょになっちゃいます。(特に僕)
てかこっちの方がスポーティでかっこよくない?
でもこれにも難点が一つあって(STも含む)、ヒールプロテクター(かかと部分)が内側に出っ張っているのでシフトチェンジやブレーキング時にバイク側のヒールガードに引っかからないか不安ではあります。
SIDIの特徴は、ソールやヒンジなどパーツ全部交換可能なので補修がきいて長く使えるという意味でもこれがいいかな。
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ガエルネ GP-1
多分僕が思うにレーシングブーツの中では一番合理的でハイスペックではないかと思うガエルネGP-1。
変な突起もなくて結構シンプルですがそれでいて高剛性。
MSGCジムカーナ練習会でもトップライダーの多くはこれを履いていた印象。
でもなぜかオススメランキングや人気ブーツで出てこないのかが不思議。
ジムカーナ用に合わせて作ったんじゃないかというぐらい、いいとこどりの性能ですがデザインがイマイチ微妙。
好みはあるでしょうが、僕的にはこの『G』マークがちょっと見た目に嫌なので無しかな…
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レーシングブーツまとめ
別にサーキットいかなくてもツーリング用で履く人もけっこういるそう。
まぁそれもそのはず。レーシングブーツの安全性はシューズに比べてダントツに高いので、もしもの転倒時にも足を護ってくれるのが心強い。
でも毎日履くかといえば「履かない」と答えるでしょう。
普段乗りなら今持っているシンテーゼ14で十分事足りるから。
でも怪我をしてわかった事なのですが、バイク用シューズのプロテクト性能ってほとんどなかったような気がしてます。
【※追記:2016.4】
やっぱりレーシングブーツは毎日履いてもいいくらい、十分な安全性と満足度がありました。
ジムカーナ、ツーリング問わず怪我をしてからでは遅いと実感しました。
関連ページ:ツーリングでもレーシングブーツ、SIDI STのインプレ|mysimasima
レーシングブーツを選ぶ基準
- 足に合うかどうか
- 安全性
- デザイン
- 履きやすさ
- 重さ
- 価格
僕がレーシングブーツを選ぶ基準はこう。
まず足に合わなければ話にならないし、転倒して怪我しても意味がない。
まぁそれもそうなのですが、デザインもやっぱり気にしてしまうので欲張るとなかなかいものが見つからないということになってしまいます。んで最後に価格。こればっかりはケチる部分ではないので・・・
今回のブーツ選びではXPDのXP-3SかSIDIのSTで絞られては来ました。
以上、レーシングブーツの個人的考察でした!
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