PモードとAモードの違い!プログラムシフトを使うと一眼レフが楽しくなる撮影モード
公開日:
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最終更新日:2015/07/05
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こんにちわ、D5300が相棒のしまです。
さて、カメラファンの方ならもう知っていて当然の撮影モード設定。
しかし初心者の方で絞りや露出という意味はわかっていても各モードによってどのような違いがあるのか詳しく知らないまま使っている方も多いと思います。
という事で今回はよく使うであろう“Aモード”と“Pモード”の違いについてお話しします。
露出モードとは
最近のカメラのモードダイヤルにはフルオートの他に『P、S、A、M』といったモードが付いていると思います。これが露出モードといって撮影者が意図的に絞りやシャッタースピードを変えても任意の露出(明るさ)が変わらないようにカメラが設定を割り出してくれるモードです。(Mモード除く)
今回はその中のPモード(プログラムオート)とAモード(絞り優先オート)とはどういうものなのか、まとめてみました。
P:プログラムオート
撮影者が「この明るさを基準にしよう」と露出を決めるとそれに応じてシャッタースピードと絞り値をカメラ側が自動で適正な値にしてくれるモード。
フルオートモードと似たモードですが露出や細かい設定を変えられるという事ですごく使いやすいモード。
さらにコマンドダイヤルを回すと絞り値とシャッタースピードの組み合わせを任意で変更できます。それをプログラムシフトといいます。
A:絞り優先モード
Aモードとは絞り値(F値)を任意で換える事によって主にボケ感を変えた撮影に使用するモードです。
その際は適正露出になるようにカメラ側がシャッタースピードを決定します。
もう気づいた方もいると思います。“どちらも絞り値(F値)を任意で変更できる”という事。
プログラムオート(Pモード)の仕組み
ではプログラムオート(以下Pモード)の仕組みについてもう少し詳しく見ていきましょう。
Pモードには測光した明るさ(露出)をカメラが判断して同時に二つの動きがあります。
- 絞り値を変える
- シャッタースピードを変える
上記の2値を同時に換えて適正なシャッタースピードと絞り値でバランスよく設定を割り出してくれます。
フルオートモードに似ていますが、このPモードは露出補正や測光モード、ホワイトバランスなどを変更できるので仕上がりの幅が広がるのです。(フルオートモードでは変更不可)
なので測光した値はフルオートとPモードとでは設定によって微妙に異なります。
Pモードの設定値の変化
こちらは窓ガラスの明るい部分に測光をセット。焦点距離18mm(35mm換算27mm)、露出補正は±0、ISOは320で固定にしています。
- シャッタースピード:1/500秒
- 絞り値:f11
この明るい部分を測光した場合はこの組み合わせをカメラが導き出しました。次に暗い部分を測光した場合はどうなるのでしょうか。
- シャッタースピード:1/30秒
- 絞り値:f3.5
シャッタースピードが遅くなり絞り値の数値が下がって明るくしています。
※シャッタースピードの数値の上に『?』マークがあるのですがこれは被写体が暗いのでフラッシュをお勧めしますという意味。
露出補正で明るさを上げたり下げたりするとそのつど両方の設定が変わります。
絞り優先オート(Aモード)ではこのF値が固定なのでさらに遅いシャッタースピードを要求されます。
プログラムシフトとは
Pモードは設定をカメラ任せにする方法ともう一つの機能、プログラムシフトがあります。
プログラムシフトとは、Pモードの標準(最適値)の設定から『シャッタースピードと絞り値との組み合わせ』の設定を撮影者が任意で変更することができます。
Pの右に*マークがついています。それが「現在はプログラムシフト中ですよ」という意味の表示です。
絞り優先オート(Aモード) | プログラムシフト |
---|---|
1/45 F22 | 1/45 F22 |
1/60 F19 | 1/45 F19 |
1/90 F16 | 1/60 F16 |
1/125 F13 | 1/90 F13 |
1/180 F11 | 1/125 F11 |
1/250 F9.5 | 1/180 F9.5 |
1/350 F8 | 1/250 F8(基準) |
1/500 F6.7 | 1/350 F6.7 |
1/750 F5.6 | 1/500 F5.6 |
1/1000 F4.8 | 1/750 F4.8 |
1/1500 F4 | 1/1000 F4 |
1/2000 F3.5 | 1/1500 F3.5 |
これはライブビューで設定を変えた値の一覧。
この表からわかることは“同じ明るさでの設定変更なら”両モードとも組み合わせは最適値をキープするようにカメラが割り出します。(外の明かりの基準は1/250 F8)
逆にAモードに基準はありません。測光ポイントを変えると露出の最適値は絞り値に依存します。
プログラムシフトでの設定の変化
標準値の変化はわかったのですが、ではプログラムシフト中ではどのように変化するのか。
結果は、組み合わせの値が全体的にシフトするという事が分かりました。
例えば一段明るくシフトするとシャッタースピードと絞り値の組み合わせも一段明るい組み合わせを選んでくれます。
これは他のモードと違って二つの値が同時に変化し、その値も無難な中間をキープするように設定されます。
なのでフルオートモードの派生と考えるほうが良いでしょう。
- Sモード:シャッタースピードを固定
- Aモード:絞り値(F値)を固定
- Pモード:測光した明るさによって数値が変化し続ける(ただし任意で明るさをシフトできる)
簡単にまとめると上記のようになります。
AモードとPモードとフルオートの違い
勘の鋭い方はもうお気づきでしょうか?上で紹介した表を見てもらうと微妙に誤差はありますが(ファインダーの場合の値は全く同じ)AモードとPモードのプログラムシフトでの変化は同じなのでどちらも結局は同じモードではないのか?という疑問が出てきます。
いえいえ、それぞれ役割が違うのです。上記の説明を改めておさらいしましょう。
絞り優先オート(Aモード)の特徴
- 絞り値を優先して設定する
- 絞り値はどこを測光しても固定
- シャッタースピードのみで露出を最適化する
- 撮影環境によってはカメラの限界を超えて明るすぎたり暗すぎたりしてしまう
F値を固定して被写界深度を意識したこだわり撮影に便利。
プログラムオート(Pモード)の特徴
- 絞り値とシャッタースピードをカメラが決定
- 絞り値とシャッタースピードは常に最適値になるように変化する
- プログラムシフトで簡易的に絞り値を変えられる
- プログラムシフトはカメラの限界値以上には設定できない
最適な露出を常にカメラが判断。スナップ写真や失敗が許されない一瞬の撮影などに便利。
Pモードは設定が変えられるフルオート
ここからは余談です。プログラムオートはフルオートに似ているモードですが、ニコンD5300のフルオートは20ほどある設定のうち画質モード、画像サイズ、フォーカスモード、フォーカスエリア、フラッシュの5種類しか変更できないモードです。
逆にプログラムオートはすべての機能を使えるという違いがあり仕上がりの幅が広がります。
まとめ
絞り優先オート(Aモード)とプログラムオート(Pモード)の違いは絞り固定か自動かという大きな違いがあり、しかもプログラムオートはどんな状況でも常に最適値を算出してくれるので極端な失敗写真ができないという安定感があります。
プログラムオートモードは“プログラムシフト”というやり方で設定の変更が自分好みにできるので一眼レフカメラ入門にまずオススメしたい撮影モードであります。
プログラムシフトをいじる場合はAモードの『F値を変える』という点でどちらも使い方は同じとみていいでしょう。
僕はプログラムオートの使い方を知らない頃はAモードかフルオートばかり使っていたのですが、プログラムシフトとPモードの使い分けで使用頻度がすごく高いことに気づき今ではスナップ写真の時のメインで使っています。
これを期にプログラムオートを使ってみてはいかがでしょうか?という事でカメラの撮影モードのお話でした。
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