ZX-25Rのリアサス交換!ZX-10R純正流用、取り付けと加工方法
公開日:
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最終更新日:2021/08/09
ZX-25R(整備・カスタム), バイク
こんにちは、しまです。
ZX-25Rブログはネタが薄いですが、カスタムの第●●弾という事でリアサスの交換してみました。
今回はタイトルにもあるようにZX-10Rのリアサスを取り付けしました。
その際の注意点と、交換方法を紹介したいと思います。
ZX-25Rのリアサス交換
まずノーマルリアショックの良いところ悪いところを話していきます。
やっぱり求める物が決まっていないと、パーツ交換する意味がないし、逆に泥沼にはまってしまう事になりかねません。
ZX-25Rノーマルリアサス
良いところ
- シンプル
- 減衰がしっかり効いている
- バネがしなやか
〃ノーマルリアサス
悪い所
- バネ交換できない
- 減衰調整がついてない
- 減衰力強すぎ
良いところ悪いところは人によって違うので参考までに。
ジムカーナや街乗り、低速ターンでの使いやすさで見た時にデメリットが多い気がします。
とにかく減衰力が強い気がします。
沈むスピードも遅ければ、一回沈んでからの浮き上がりも遅すぎます。
高速コーナーを安定して走れる感じではあります。
ただ、走っているとリア下がりで、切り返しが遅いです。
そこで減衰力の調整だけでも緩めたくて、ZX-10R(2011)のリアサスを流用することにしました。
リアサス交換方法
まずリアサスを取り付けている14㎜のボルトナットを緩めます。
今は、緩めるだけ。
下側はここ。
上側はフレームのサービスホールから長めのエクステンションを付けて外します。
フルカウルバイクなのに、超簡単、超良心的。
やっぱりレーシングバイクなんだな。
ノーマルマフラーの下側にバイクジャッキを当てて、そのまま上げていきます。
やっぱりノーマルは超便利。
社外品マフラーの人はちょっと手間ですが、フレームやステップの下側を持ち上げてください。
上げるところがほとんどないですが、短いジャッキだとカウルに当たるかも。
純正マフラーはかなり頑丈なので当てて上げても全く問題なしです。
そしてセンタージャッキを徐々に上げていくとボルトにかかっていたテンションが無くなって、ボルトが容易に抜けます。
リアサスを交換する時は、前後スタンドとジャッキが無いと始まりません。
これらは持っておくとかなり便利です。
後は引き抜くだけ。
ZX-25RとZX-10Rのサスの違い
ZX-10Rのリアサスはオークションで1万〜2万ぐらいで買えます。
単純に減衰調整機構が付いているのがおいしい。
ただ、アンダーブラケット部分の幅が違うので、そのままポンと取り付けすることは無理です。
ZX-25Rの方が細くて、約32㎜幅。
ZX-10Rとは約7㎜程違うので、そのままでは取り付けできません。
リンクプレートの内側に出ている部分(赤丸)を片側3.5㎜削ります。
上に置いたカラーと比べて見たら分かりますね。
削った後は艶消しブラックを塗るときれいに見えます。
もう元には戻れません。
まぁこういうリンクプレートは腐るほどアフターパーツが出ているので、戻すならナットやワッシャーを挟むか、交換してもいいと思いますけどね。
10R対応のリンクプレートもあるから、加工が嫌な人はそれを付けるのもアリだと思います。
減衰調整が秀逸
ノーマルショックとはいえ、さすがZX-10R。
減衰ダイヤルが付いているので、簡易的な減衰調整ができます。
しかも圧側は高速側と低速側の2ウェイタイプ。
基本的には低速側(中央のダイヤル)で調整。
そこから急激な段差での突き上げ時にダンピングが抜けるように外側の六角ナットで高速側を調整できます。
伸び側も別についているので、もうリプレイスサスの簡易版。
セッティングで重要なのは伸び側減衰です。
切り返しのスピードやブレーキングや加速時の姿勢を決めます。
インナーチューブの長さも違います。
右がZX-25R純正。
ストローク量が短いです。
これが長ければいいというものではないです。
逆にストロークに余裕があるからって、いっぱい動かすと今度はリア下がりからのブレーキングでリアが浮いて急に切れ込んだりリアタイヤが滑りやすくなったりします。
なので、まずはプリロードやバネレートでちょうどいい塩梅にセットします。
※ZX-10Rの白いバネ(2011年J/Kモデル)のバネレートは9.5kg/㎜。
ZX-25Rのバネレートは10kg/㎜。
なぜか同じ。
まとめ
取り付けました。
バネレートもほぼ同じ(らしい)、サスの全長も同じ、タンクを避けるスペースもある。
取り付けできるのがすごいね。
でもこれを付けたからって速くなるわけではないです。
調整機構が付いているとセッティング幅が広くなるから、ちゃんとセットを出せるといいけど、ただ付けているだけだと泥沼にはまってしまう事が多いです。
やっぱりZX-25Rには専用のアフターパーツがいい。
リンクプレートを加工するのも面倒だし、スプリングも多分合わない。
少し8の字、ワインディングで走ってみた感想は、やっぱり曲がりにくいというかセルフステアがかなり弱い。
プリロードが合ってなくてリア下がりなのか?
元々の純正は減衰が強すぎてリアが上がってこなかったけど、緩めると浮き上がりが速いので切り返しはまだマシになる。
しかし、伸びを緩めるとふわふわしがちになるし、リアタイヤのグリップやトラクションが下がって滑りやすくなる。
ここで車高調整がついていれば、簡単にハンドリングを変えることができます。
まぁこれでしばらく様子見してみます。
ナイトロンはやっぱり最強ですね。
車高調整もついてるけどかなり高い。
オーバーホールでは内部のセッティングもオーダーして変更できるので、アフターサービスはかなりいい。
もし競技で使おうと思っているならナイトロンがいいと思います。
そしてナイトロンのコスパがいいモデルがR1です。
減衰調整が、圧側と戻りがひとつになっているタイプで、ダイヤルは一つ。
状況に合わせていくことは難しいけど、悩む要素が少ないので走りに集中できるのでこれはこれでありかも。
YSSも大手メーカー。
CBR125Rに付けていてかなり良かったです。
最後に、僕が一番付けたいハイパープロ。
これはバネが超すごくて、柔らかいところではしなやかに、強い荷重にはグッと踏ん張ってストロークしすぎない感じ。
ジムカーナのような荷重変化が多いシーンでは特に強い。
シングルレートの方が主流だからあまり情報が無いけど、僕はこれを推します。
という事で、今回は交換手順とリアサスの紹介でした。
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