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ZX-25Rのニーグリップパッドを自作してみた!取り付けと効果は?

公開日: : 最終更新日:2022/11/07 ZX-25R(整備・カスタム), バイク

ZX-25R
こんにちわ、紫摩(しま)です。

Ninnja ZX-25RってSSタイプなバイクの割にポジションが楽で、太腿がタンクにフィットするのでとても『乗りやすい』って感じると思います。

今回ニーグリップパッドを探していたのですが、なかなか好みに合うものが無くて結局こうして自作することになりました。

タンクパッドを付ける方がカッコいいし、ニーグリップパッドなんて街乗りじゃあまり必要じゃないんですけどね。

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ニーグリップパッドを付ける意味

ZX-25R ニーグリップパッド
ZX-25Rもフィットして乗りやすいのですが、いかんせん膝が滑るのです。
塗装部分がツルツルだし、1速6000回転からの全開加速もすごいので必要以上に太ももに力を入れるシーンもありました。

それを解消するために、ニーグリップパッド/トラクションパッドを付けるのが定石になっています。
あと塗装面の傷つきでみすぼらしくなるのを防ぐ、とか?

ニーグリップパッドって一言で言ってもいろんな種類が出ていて、何が良いのかどれを買ったらいいのかとても迷っていました。

ストンプグリップタイプ

見た目がデコボコなやつ。
トラクションパッドとも言いますかね。
バイクに乗った時に膝に当たる部分にグリップ力の高い素材を貼り付けて、安定感を増そうというもの。

これを付けている人は競技指向な人が多いです。

パンツに食い込んで、ブレーキング時にもズレないほどのグリップ力をたたき出します。
革パンだと最強です。

見た目が激しすぎるので好みが分かれるところ。
あと、専用品じゃない汎用品はカットしたときにブツブツの並びがずれていたり、断面が中途半端になってしまったり意外と悩ませます。

デメリット

このタイプは脚に食い込んで痛くなるデメリットもそうですが、身体が動かしにくくなるという弊害もあります。

ニーグリップしまたまま膝をスライドさせて体のフォームを変えるような動きはやりにくいです。
引っかかる感じ。膝を開くなら問題なし。

クッションタイプ

自分も以前VTRに付けていたものはただの硬質スポンジ。
楽天やアマゾンで探すと、クッションタイプのようなものも売ってますね。

タンク ニーグリップパッド 自作 スポンジ VTR250
「スポンジかよ!」って思うでしょうが、これが意外といい感じに滑り止めしてくれるのです。
挟み込むと凹んでギュッとフィットする感じ。クッションなので痛くもない。

力を緩めると適度に滑って身体を動かしやすいのがメリットです。

デメリット

見た目が浮いて見えるのでバイクによってはダサくなります。
既製品は高品質なので価格が高い。
自作ではスポンジのカット時に汚くなりがち。
耐久性が悪いです。

合成ゴムタイプ

ゴムタイプも試してみると意外といいことが分かります。

薄手のものが多く、ネットで売っている物は3㎜です。
ストンプグリップみたいな凹凸はないです。ざらざらしている物、ツルツルなもの、素材を変えると色々楽しい。

グロム 16 ニーグリップパッド
加工しやすくいろんな形に出来るうえにホームセンターにも売っていて手軽に作れます。
ノンスリップシートは伸縮性があるので、曲面に貼っても浮いたりしわになったりしない。




(楽天)ニーグリップパッド 商品一覧
(Amazon)ニーグリップパッド 商品一覧

デメリット

デコボコタイプと同じく、挟み込むとグリップしますがただのゴムマットなので効果は薄いです。
耐久性は商品に寄りけり。
見た目が地味で溶剤に弱い。
車種専用品はあまり売って無い。

膝で挟み込む安定感を求めて

ZX-25R ニーグリップパッド
ZX-25Rもそうですが、Ninjaって身体(脚)がフィットするのはいいけど、塗装面など滑るんですよね。
やっぱりニーグリップパッドを付ける一番の目的は上半身の力を抜く事に繋げたいため。・・・だと自分は感じています。

ブレーキングや加速時に身体がずれてしまうと、それを支えるためハンドルにしがみついて対処してしまいます。
カーブでも同じく身体を入れて行きたいが滑ってしまうと思ったようにバイクを寝かす動きができません。

どっちにしても腕で身体を支えるのはいいことが無いです

ジムカーナ バイク VTR
逆にニーグリップパッドを付けることによって脚が吸いつくようにバイクに固定されるので、腕で支えなくてもよくなるのです。

これはツーリング時の疲労軽減にもつながります。

VFR800F ニーグリップパッド 自作
新しくVFR800Fというバイクにも作ってみました。
やっぱりこのシンプルな感じが大人っぽくて好き。

(関連ページ)VFR800Fのニーグリップパッドを自作してみよう!|Mysimasima

ニーグリップパッドの作り方

ZX-25R ニーグリップパッド
既製品ではしっくりこないものが多いので、ここは好きなように作ってみたいと思います。

以前にもグロム(MSX125SF)のニーグリップパッドを自作で作ったよと言う記事をあげていますが、おさらい的に見ていきましょう。

型取りはマスキングテープで

ZX-25R ニーグリップパッド
まず初めに型取りをして行きます。

A4用紙をボディに貼り、ボールペンでアタリを付けます。
ここら辺はある程度でいいです。

ZX-25R ニーグリップパッド
そして切った紙を車体に貼ってみてください。「うーん、、、」ってなると思います。

その微妙な好みを詰めていく作業がこちら。
カーブのアール形状や、切りすぎの修正などをマスキングテープで作っていきます。

こうすることで直線も出しやすく、形の微調整が簡単に出来ます。

ZX-25R ニーグリップパッド
最終的にこういう形になりました。

フレーム部分のプラスチック未塗装部品にもゴムマットを貼る仕様にしています。

Photoshopのパスツールでアウトライン化

ニーグリップパッド 自作 ZX-25R
作った型紙をPhotoshopで読み込みます。
スキャナーが必要になります。

明るさやコントラストを調整して見やすくし、パスツール(P)で線を引いて行きます。

ZX-25R ニーグリップパッド
これをアウトライン化と言います。
こうすることで何度も複製できますし、カットするラインが目に見えてわかるのでオススメ。

一応僕が作ったZX-25RのニーグリップパッドのアウトラインデータをJPG画像としてリンクしておきますので使ってください。

【リンク】自作ZX-25R用ニーグリップパッドデータはこちら

グリップパッドに転写〜カット

ZX-25R ニーグリップパッド
印刷したら、ラインの外側1cmほど余白を残してハサミで切ります。
これはマスキングテープでマットに貼り付けるためで、ズレなければ何でもいいです。

そしてデザインナイフかチタンカッターで切って行きます。

細かいロゴステッカーの場合はデザインナイフのほうがいいですが、こういう直線が多くて力を入れてカットする場合は定規+カッターの方が安定します。

(楽天)チタンコートカッター 商品一覧
(Amazon)チタンコートカッター 3M SCOTCH

自分はこのカッターを使っています。
躊躇せず、一気に切ったほうが切り面が綺麗なので切れ味の鋭いものがいいです。

両面テープはPP用、ゴム用



引っ付きにくい両面テープであれば色々試してみてください。

ZX-25R ニーグリップパッド
表に返して、はみ出た部分の両面テープをカットすればオッケーです。
簡単ですよね。

ZX-25Rにニーグリップパッドを付けてみて

ZX-25R ニーグリップパッド
完成です。
見た目的にも違和感なくていい感じじゃないですか?

もともと太ももがフィットするのでニーグリップパッドを付けるとさらに太ももがビターと張り付きます。

ブレーキングで力がかかってもほぼ前にズレません。
シートの後方に座る“後ろ乗り”をする人なら効果は大きいです。

そしてカーブで曲がるときに外側の太ももを引っ掛けるときも力が抜けるので寝かせやすくなります。

【YouTube動画】


取り付け動画と感想、グリップ感はどうか?

ZX-25R ニーグリップパッド
既製品じゃ気になるものがないとか自分で作ってみたいという人におすすめです。
ただ表面のざらざら感は擦れてすぐ無くなりますけどね。。

黒ボディならこういうものを貼っても目立たないのでいいですね。

ZX-25R ニーグリップパッド
うん、いい感じ。(そればっかり)
既製品じゃ微妙に好みが合わなかったりするときは自作でやってみてもいいかもしれません。
『作るって難しい』って思いました。

売れるくらい綺麗に出来たし、これを自作品として販売してもいいけどしません。
ZX-25Rオーナーさんは厳しい方が多そうなので、この記事を見て「自分の方が!」って思われてる方もいるでしょう。

単なる安上がりの工作ブログとだけ思っていてください(笑)

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