バイクサイトも知らないTNT125のスゴイところ!グロムと比べてみた結果(ヘッドライト、フォーク、フレーム、リアサス、ブレーキ)
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TNT125(カスタム・整備), 日記
こんにちは、紫摩です。
以前もグロムとベネリTNT125の原付二種ミニバイク比較をしていましたがもうご覧になりましたか?
関連ページ:TNT125を試乗、買うべき?|Mysimasima
今回は更に気づいたグロムとの違いを紹介します。
正直ミニバイクのスペックを超えた原付二種クラスかなと思いました。
グロムとTNT125いろいろ比較
原付二種クラスの12インチホイールを履いたミニバイク、ベネリTNT125
はい、購入しました(笑)
1型後期グロムがちょうど家にあったので、比較してみます。気になるところも多いと思います。
※TNT125は慣らし中のため、加速や走行編はまた次回に。
グロムとTNT125のヘッドライトの違い
バイクで一番目立つ部分と言えばヘッドライトなどのフロント周りでしょう。
別にバカにするわけではないですし好きな人もいるので個人的感想を。
画像引用元:ホンダ
こちらも出た当初はすごく衝撃的でしたね。
かわいいスタイリングでアクティブに走れる車体。
プロジェクターライトは暗いけど見た目はおしゃれ。
グロムカスタムを見てもほとんどウインカーやヘッドライト周りをいじってますね。
ジムカーナ車両ではこのKLX風ヘッドライトにする人が多いんです。
「かっこよくなった」と言うからやっぱり軽さもあるけど、見た目も少なからず気になっていたのかな。
2016年の後期モデルになって更に個性が増しました。
ヘッドライトの癖が強い(笑)
モヒカンの生えたゴリラとかロボ●ップみたいな雰囲気でこりゃアカン。スーパーマリオのプクプクにも見える。
この二代目はフロントマスクを誰かが丸ヘッドライトカスタムにしてましたね。やっぱり嫌なのかな?
ウインカーデザインも然り。
MSXはクリアレンズで飛び出しが少なめですが、とにかくでかい。
スクリーンを付けてごまかすか?
こりゃアカン、歌舞伎の五右衛門に見える。。
馬鹿にするわけじゃないけどデザインの癖が強すぎて好みが分かれる。
画像引用元:ホンダ
来ました、2021年モデルのグロム。
メーカーも謳っているように、もう個性の塊。
スタイリッシュで精悍さを際立たせたヘッドライト。
正直どうですか?
この耳みたいなウインカーはずっと継承していますね。ホンダさん。
TNT125は4連LEDとウインカー
そして最後にTNT125のヘッドライト周り。
なんかすごすぎ。
このバイクのライト関係は、一番外側にポジション、中央上側にロービーム、下側にハイビームという組み合わせ。
ローとハイはそれぞれ別になっていて、片方のみ点灯です。
ウインカーも小ぶりなLED。
トラスフレームがかっこよすぎる
画像引用元:ウェビック
まずはドゥカティ風ダミートラスフレーム。
グロムオーナーなら一度はこういうトラスフレームに憧れた方も多いのでは?
ノーマルは中央にカブのような鉄パイプが1本ズドンとバックボーンフレーム。
外からは見えません。軽さとしなりを兼ね備えた仕組みかな。
赤トラスフレームはやっぱりカッコいいですよね。
飾りパーツでは飽き足らない方はこちら。
OVERレーシングのトラスフレーム。
タンクやシートカウルなど、いやいやもうグロムじゃない・・・。
ここまでやるか!?っていうぐらいの勢い(笑)やっぱトラスフレームはカッコいい。
タンクや外装はそのまま使いたい、と言う人はこういうアルミツインスパーフレームに交換するのもアリか?
是非お試しあれ。
TNT125はノーマルから赤トラスフレームです。
大型サイドシュラウドじゃなく小ぶりなので、チラ見せスタイルがまたニクイ。
ダイヤモンドフレーム。
溶接も特にガタガタじゃなく普通にきれいだからオシャレ。
下側に伸びたフレームにも縦型エンジンがマウントされています。
TNT125の足回りの安定感がスゴイ
原付二種で倒立フォークという豪華装備で登場したグロム。
しかしふたを開けてみれば、その足回りの頼りなさにがっかりした人も多いはず。
フニャって来てからパキンと切れるハンドル。
そしてビヨンと戻ってふらつく車体。
グロムはフロントフォークの細さが問題なのかなと感じました。
- グロム・・・アウター40㎜
インナー30.5㎜ - TNT125・・・アウター47㎜
インナー35㎜ - ZX-25R・・・アウター54㎜
インナー37㎜ - CB125R・・・インナー41㎜
※アウターはクランプ部分の太さ
取り付け部のアウターが太ければ車体的によじれなどの剛性感がアップ、インナーが太ければオイル量も多くて沈み込みなどの剛性感アップ。
まぁ太ければいいというものではないとは思いますが、確かにグロムは脚が細くてふわふわ、ぴょこぴょこです。
TNT125のフォークはもう見た目からして太いです。
それに合わせてフォーク間の取り付け幅も広いです。
- グロム 200㎜
- TNT125 210㎜
アウターも太いのも相まって、フロント周りの安定感が抜群に違います。
沈み込みもフニャ感ゼロ。
グロムで言う粘度の超高いフォークオイルを入れたような感じ。
それでいてしなやか。
バネもグロムみたいにガツンと底まで沈み込むような柔かい物ではなくてしっかりしています。
フロントホイールも3インチ(グロム:2.75インチ)でそのあたりもハンドリングに関わってきそう。
取り敢えず足回りの頼りなさは皆無です。これは攻めた走りが楽しそうだ。
純正でアルミテーパーハンドル
グロムのノーマルハンドルは22.2㎜の鉄パイプ。
実はこれがかなり曲がりやすくて、転倒するとほぼ確実に歪みます。
社外品より肉厚が薄いのかもしれません。
高さや絞り角などはかなり使いやすいハンドルです。
TNT125はグリップ部分は22.2㎜で中央が28.6㎜に太くなっているテーパーハンドル。
軽くて高剛性なのは言わずもがな。
グリップ間の幅は680㎜。
高さはグロムよりもかなり低め。
フォークのオフセット量でハンドリングが変わる
よく見るとステムセンターからフォークが前方にどれだけ位置しているかという“オフセット量”が少ない感じですね。
結果、トレール量が長くなるのでミニバイクにありがちな切れ込み過ぎ、巻き込みすぎを防いでくれそう。
セルフステアが強かったりハンドルが巻き込む車両はバンクしにくくなります。
(グロムのトレール量は81㎜)
ハンドルクランプ部分もステムセンターと同じ位置。
ハンドリングの安定感を出していた理由はこれらにもありそう。
スイングアーム、後ろの足回り
グロムのスイングアームは左右を真ん中で繋いだH型。
実はこれがかなりよじれるとの噂。
それをしなりや柔軟性と取るか、コスト削減と取るか・・・。
社外品のスイングアームにするのがグロムカスタムの定石になってます。
スタビライザーの有無は「しなりが無さ過ぎるからダメ」「重くなるし効果が分からない」などと言った賛否両論らしいですが、、、。
剛性もさることながら、部品精度が段違いらしい。
一方、TNT125のスイングアームは何やらスタビライザー的なバーが左右を繋いでいます。
これによって原付クラスの細いスイングアームでも適度な剛性が保てそう。
それはそうとインナーフェンダーの形がシャキーンってかっこよすぎ。
左右だけかと思ったら前後にもパイプが通っています。
これはリアの接地感に寄与しそうです。
スイングアームを極太肉厚にすると単純にバネ下重量が重くなるから、こういう補強を入れるというのはいいアイデア。
結局重くなってたら笑えますね。
グロムのリアサスは非調整式のめちゃくちゃ硬いものがついています。
要交換部品の一つ。
お尻や腰が痛くなるという人はシートのほかにリアサスにも原因があります。
TNT125はプリロード調整のみ付いたリアショックで、バネは7巻(グロムノーマルは5巻)。
レートは同じでも巻き数が多いほどしなやかでマイルド方向。
(巻き数が少なくなれば機敏で跳ねる方向へ。)
ノーマルでもガチガチではなく、ちゃんと沈んでそれなりにしなやかなのでいい感じ。
サイズ、取り付け寸法などはグロム/MSXのリアサスと全く同じです。
エンジン回り、マフラー
グロムのマフラーの影木パイ太さは約22㎜。かなり細くてトルク重視。
お弁当箱は幅がでかすぎてバンクすると擦ってしまうくらい。色が剥げてますね。
最低地上高
- 前期 160㎜
- 後期 155㎜
- 2型 180㎜
その代わり低速トルクと低騒音はとても高評価です。燃費もよさそう。
TNT125は28㎜のメインパイプ。
その先に触媒、お弁当箱、サイレンサーと続きます。
排気量は同じだけど、4バルブ高回転型エンジンだからマフラーも太めなのかな?
最低地上高さは初期型グロムと同じ160㎜。
お弁当箱がついていますが、丸い形なので左右で深くバンクしたときに簡単に擦るようなことは無さそうです。
排気音量は85㏈/4750rpmです。
グロムのJMCA規格社外マフラーと同じぐらい。
竹やり2連マフラーがもう社外っぽい。交換する必要なし。
ブレーキ周り
TNT125の一番の癖どころがこのブレーキシステム。(CBS:前後連動ブレーキシステム)
もしかすると今まで稼いできたグロムへのアドバンテージを、ここで一気にひっくり返してしまうことになるかも。
要は、リアブレーキペダルを踏むとまずリアが効きます。
リアブレーキの圧力が0.1MPaに達するとフロントキャリパーのセンターピストンに圧力を伝えるそう。
リアマスターからダブルディスク車のような2連のバンジョーがついています。
ひとつはリアキャリパーへ、もう一つが・・・↓
車体左側のこのボックス状の物体に繋がっています。おそらくこれが圧力を感知しているところ。
そしてそこには三つのバンジョーが。
- 右…リアマスターから
- 中央…もう一つのリザーバータンク
- 左…フロントキャリパーへ
ちらっと見える前側のボルトはもしかすると伝達圧力を変えられるボルトだったりするのかな?
もし可能ならフロントを作動しないように設定もできる?(取説には記載なし。)
リアブレーキのマスターから変な謎の箱を介してフロントキャリパーへ繋がっています。
コンビブレーキというもので、リアブレーキのタッチはABS付き車のようにふかふかです。
ただ、フロントをカチッと止めるほどの力はないのでまだよかった。
前後同時に舐め掛けするような動きができます。
タッチやコントロール性はかなり悪そう。整備性も最悪。
キャリパーが地面に当たる?
さらに、フロントのキャリパーがでかすぎて転倒したときに当たらないかという事。
立ちごけ実験では、先にステップ周りが接地、それを軸にタイヤが浮くのでキャリパー自体が接地することは少なそう。
逆ハンドル切ったり吹っ飛んだ場合は微妙。。。
ブレーキペダルがかなり押されてます。これは転倒時、最悪折れますね。
この辺りは追ってインプレをしていきたいと思います。
まとめ
値段もグロムより5万円以上安い29.8万円。
ノーマル同士で比べると明らかにオーバースペックな仕様ということが分かります。
ただ、グロムの上位互換だと思うのですが、いじったり整備したりするのは確実にグロム優勢。
パーツリストやサービスマニュアルもないから、素人がメンテや整備に手を出すのは無理に近い。
実はカスタムパーツは海外サイトで結構豊富に売られているから、カスタムパーツで遊ぶこと自体は可能。
ローダウンシートやガード、レバーを買ってみました。
関連リンク:Ali Express
故障やオイル漏れなど、致命的なネガな部分が出ないことを祈ります。。
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