トライジムカーナ2019第1戦レポート 岡山バイクジムカーナ大会、優勝はやっぱりあの方…
今回もトライジムカーナ大会レポートを書いていきます。2019年4月21日に開催されたジムカーナ大会で、今回は61名が参加されてました。
岡山大会の会場はシティライトボールパークで、路面の舗装をやり替えたためにサラサラの路面状況での走行になりました。
見どころはやはり上級選手の速い走りは当然のことながら、初参加者、初心者を含めたNクラス勢の昇格も非常に気になるところです。
大会コース概要
今回のコースはトレインをテーマに、全体的に緩やかなコーナーが続いています。
回転や小旋回は少なめ。
スタートして右オーバルから始まり、同じ色のパイロン2個繋げて曲がるターンが多いです。
ライン取りをしっかり考えてアクセルをいかに繋げていけるかがポイントになってきそうです。
傾斜路面、新舗装の状況
坂出のHST四国と同じく、こちらも路面を張り替えて奇麗な路面になっていました。
表面がきれい=凹凸が少ないという事はグリップ力も低いわけで、あまり思い切り行くと転倒しちゃいます。
ただ、実際走ってみるとツルっとは滑らず、「意外と粘ってくれて感覚が分かりやすい」という意見も多かったのです。
雨で路面の汚れが洗い流されている感じでしょうか。
それよりも傾斜がやはり慣れないと難しい。
回転やターンの曲がり方も変わるし、上り坂では減速してしまう。下り坂ではオーバーランして大回りになっちゃう。。。
コースのライン取りもとにかく重要になってきます。
線踏みフリーセクション
上記三角形のセクションが、フリーセクション。
ここではラインが引かれており、前輪で線を踏んで通過します。
一つは内側から、左右二つは外側から線を踏むことになります。これがまた意外と難しい。
ラインの組み立て方は人それぞれで、そのあとのセクションにうまく加速して繋げていきます。右、中、左が多かった印象。
僕は安全に「よっこらせ」と前後輪踏んで通ったのですが、上級者は前輪だけ引っ掛けて、切り返しもめちゃくちゃうまかったです。
トライジムカーナ大会レポート
前回の第3戦(坂出の会場)での優勝者は橋本広昌選手(SM450R)で、優勝トロフィーを返還して、今年一発目の大会が始まりました。
コスプレ選手、オリジナルTシャツ
KPR(関西パイロン練習会)のたこ焼きレーシングTシャツをはじめ、ユニフォームやヘルメットで個性を出してオリジナリティを演出するのもジムカーナの楽しみ方のひとつ。
今回、コスプレで参加されている選手もいました。
Aクラスからはkota美ちゃん、Sクラスから白バイ隊員が出動!
YouTubeやニコ生配信など、動画で視聴するという方向性も増えているため、【観て楽しむ】という事にも注目していきたいです。
やはりこれからのジムカーナはタイムだけが全てじゃない、ギャラリーや動画視聴者を楽しませてくれるファンサービスも見どころになってきそうです。
僕もオリジナルTシャツとかコスプレでかっこよく参加したいです(笑)
結果発表、昇格者
Nクラス
- 1位 元田 哲(106.497%)→B
- 2位 加藤 一馬(116.264%)→D
- 3位 坂田 正樹(117.870%)→D
- 4位 橋爪 友志(117.871%)→D
- 5位 浅田 淳也(124.896%)→D
Nクラスは初心者、初参加者クラスです。トライジムカーナでは覚えやすいコース設定が多く、今回も遠征で初参加という方も少なくなかったです。
うまい選手ばっかりでびっくりしました。
特に1位の元田選手はめちゃくちゃ速くて僕も勝てなかったぐらい。いきなり飛び級で昇格されて次も期待大です。
NLクラス
- 1位 岡部 真希(111.125%)→C
- 2位 川原 佳那子(135.228%)
- 3位 加藤 恵(158.822%)
- 4位 大江 利子(188.610%)
NLクラスは女性ライダー限定クラス。
西日本でもこれからもっと女性ライダーのジムカーナ参加者が増えてほしいです。
岡部選手は関東の大会にも出場されている選手で、バンク角も決まっていました。
大江選手もKLX650というパンチのある難しそうな車体を操って、みごと完走。
Dクラス
- 1位 河田 崇照(112.052%)→C
- 2位 横山 芳博(112.544%)→C
- 3位 坂本 典弘(117.456%)
Nクラスから125%未満で昇格のDシードクラス。初心者にはここがひとつの目標クラスで、意外と頑張らないとなれないのもDクラスの特徴。
R25やCBR250R、Ninja250など250ccフルカウルバイクで参加している選手は割と少ないので、走っていると注目されます。
これから頑張って有名になってほしいところです。
岡山でメキメキ速くなっているとうわさの河田選手。
予想通り安定した走りで優勝と昇格を獲得です。(1ヒート目はNニュートラル発進だったそうで…)
Cクラス
- 1位 サイ ゼンユ(107.879%)→B
- 2位 野島 勝成(109.425%)→B
- 3位 和田 一樹(109.897%)→B
Cクラスになると勢いや走りもトップ選手とほとんど変わりません。
上位3選手はBクラスへ昇格されました。おめでとうございます!
サイさんはいろいろ研究熱心な方で、ライテク、ポジション、車体バランスなど探っていてとても賢い方です。
地元中国でも人気のサイさん、次回はもっと速くなってそうです。
Bクラス
- 1位 鈴木 登紀子(105.421%)
- 2位 木村 全秀(106.346%)
- 3位 山本 聡(107.121%)
Bクラスは“トライジムカーナ”の中でも一番選手が多いクラスで、混戦が予想されるクラスです。
コンマ数秒の違いで順位も大きく上下しちゃいます。
鈴木選手は1ヒート目はパイロンタッチのペナルティがあったものの、生タイムでは両ヒートともBクラストップでほぼほぼ完全勝利でした。
悔しいっ!僕も3位でしたがトップ勢に追いつけるように頑張るぞ。
Aクラスへの昇格者は今回は無し。
Aクラス
- 1位 津賀 卓哉(101.360%)
- 2位 武井 仁志(103.947%)
- 3位 岩田 新弥(103.949%)
トライジムカーナで言うこのAクラスへの昇格ラインが『優勝者の105%未満のタイムを出す』ということで、ここはまさしくトップシードクラスです。
筆者の僕、紫摩も目標にしていますがなかなか難しい。このクラスに上がれる日は来るのだろうか・・・
1位の津賀選手のきれいな走りはとにかく勉強になりました。
「VTRならアクセルを開けても滑らないのが分かったから思い切り行った。」とのコメント。
実はこの日、転倒での脇腹の怪我がまだ完治していなかったそうです。
SBクラス
- 1位 岩田新弥(GSX-R1000)
- 2位 池浦彰寿(ZRX1100R)
- 3位 鈴木登紀子(GSX-R1000)
SBクラスとはスーパービッグバイクの略で、750cc以上のバイクに乗っている方のみの表彰です。
パワーはあるけど小回りや切り返し、低速ターンが難しいので、250クラスとは違った乗り方が要求されるそうです。
表彰台はもう常連組ですね。上位15位までにSBポイントが付きます。
総合順位
- 1位 橋本 広昌(100.000%)S
- 2位 津賀 卓哉(101.360%)
- 3位 小谷 隆雄(103.079%)S
- 4位 大見 勝成(103.154%)S
- 5位 武井 仁志(103.947%)
Sクラス(トライ年間ポイントトップ6)の選手を含めた総合順位は以上の通り。
もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、総合優勝の橋本選手は前回の第3戦も総合優勝しています。
という事は連続優勝達成です!すごい。
橋本選手のコメント:「2ヒート目、津賀さん(Aクラス1位)がすごいタイムを出したので自分も気合が入りました。タイヤが滑るならわざと滑らせてコントロールする走らせ方に変わりました。」
と、いつもながら謙虚なコメントを戴きました。おめでとうございます!
まとめ
昇格者も11名で次回からの大会も頑張ってもらいたいです。おめでとうございます!
遠征組も多かったので、地元では昇格祝福ラッシュでしょうか。
だいぶ競技的にも選手的にも成長して、大会レベルも上がってきている感じです。
次回は9月1日、トライジムカーナ第2戦はKPRとの合同企画で、JAGE認定大会でもあります。
ふるってご参加ください。
関連:トライジムカーナ
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