日の丸構図からの卒業!一瞬でプロっぽく見える写真の撮り方とコツでアイツに差をつける!
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最終更新日:2015/05/25
カメラ、写真をメインの記事 , 撮影テクニック 写真の構図
デジカメを使って写真をうまく撮るというのは、適正露出だったりF値だったり「カメラの事を理解する必要がある」のは当然の事。
しかし頑張って撮っているのになんとなく中途半端な写真を量産していませんか?
ちょっとしたコツでうまく見えちゃう“2つの構図”について少しお話ししていこうかなと思います。
構図とは一体何
構図とは『物の配置』とでも言いましょうか、バランスを考える上で非常に重要なカテゴリーなのです。
イラストでも写真でもこの“構図”を考えるのが永遠の課題と言っても過言ではないと思います。
主題の配置、あおりorフカン、ピント位置など写真を撮る上でもとても大切になってきます。
メジャーな一般的な構図
- 日の丸構図
- 三分割構図
- 四分割構図
- シンメトリー構図
- 水平構図
- 斜線構図
- 対角線構図
- トンネル構図…
構図の法則を上げていたらキリがありません。
何十種類もあり、決まっているようで実は構図には正解がないのも事実。
なので僕は永遠の課題とも思っているのですが、ちょっと工夫するだけで全然見た目が違ってくるのです。
『写真・構図』と検索すれば鬼のように出てくるので、僕が今更そういうことを並べても意味がありません。
そこで無意味な日の丸構図をやめましょうという事で書いていきたいと思います。
中央一点の“日の丸”構図
日の丸、その名の通り中央一点に主題を配置したものが『日の丸構図』と呼ばれるものです。
安定感がありピントも合わせやすく一番メジャーで親しみやすい構図ではないでしょうか。
しかし、いいカメラを使っていいレンズを使って高解像の超絶描写をしているのになんかパッとしないのは、もしかしたら構図が原因かもしれません。
なぜ日の丸構図がダメなのか
日の丸構図は安定感が強すぎて面白みがない構図になってしまい、躍動感が感じられないというのが一番の理由。
誰もが無意識にやってしまうのが日の丸構図が故に、どうしても“ありきたり感”が拭えません。
さらにこの写真に限って言えば左右の余白がすごく無駄に感じるので、もう一工夫したいところ。
中央に配置してよい場合もある
日の丸構図を否定してきましたが、もちろん使っていい場合もあります。
それはシンメトリー構図の場合だったり丸いものをドアップで写したりと安定感を生かした構図に便利。
無意識のうちにやっているかもしれませんが、左右対称な物を撮る時の王道テクニックです。(10円玉の鳳凰堂がそれ)
日の丸構図は神社や無機質な物などどっしりと表現したい場合にとても良いのです。
※正確にはシンメトリー構図といいますが、中央に配置した場合は日の丸構図とも呼べるでしょう。
こういう風にドアップで撮る場合にも迫ってくる感じが表現できるのでまだマシ。
でもやっぱり面白みが出にくい分、さらにセンスが必要になるので日の丸構図、中央一点構図っていうのは実は難しい構図なのかもしれませんね。
躍動感が出る撮り方のコツ
ナナメ構図や三分割、四分割法などの特徴として主題をあえて中央からずらして配置している事が挙げられます。
中央から外すということはその反対側が軽くなりすぎる場合がありますが、副題でバランス調整すればいいのです。
コツは赤印で表示している被写体のポイントとなる部分を見つけ、カメラのグリッド(格子)に合わせて撮るだけ。
写真にストーリーが生まれる
例えばこちらの写真のように主題である人物を中央から外し右に置く。
すると左に何もないとバランスが悪くなるので左上に近い位置に船を配置します。
これで船と人物というテーマの写真ができます。頭に描いたイメージをもとに構図を考えてみてください。
日の丸構図とその違い
- ホワイトバランス:オート
- f/5
- 露出:+0.7EV
- ピクチャーコントロール:スタンダード
- 焦点距離:27mm(35mm換算)
みなさんもよくスマホなどでこのように撮られているのではないでしょうか?
カメラの性能が良くなって適当に撮ってもそれなりに綺麗に見えます。
関連記事:高松西植田のおしゃれすぎる【五風十雨】予約方法やメニュー|mysimasima
オシャレなカフェなどに料理を食べに行ったら写真に残したい!でももうちょっと工夫するだけでおいしく見えるので比較してみますね。
主題をあえて中央から外す
- ホワイトバランス:晴天
- f/6.7
- 露出:±0EV
- ピクチャーコントロール:ビビッド
- 焦点距離:90mm(35mm換算)
この写真はクロースアップレンズを使ったりいろんな構図や設定の複合なので、単純にずらしただけではないのですがいかがでしょうか。
写真比較
今回は料理写真を参考にしましたが風景にしても小物にしてもそう。
少し配置を変えるだけで素人感から卒業できるのなら試さない手はないですよね。
お花は真ん中に置いても存在感はありますがそれじゃぁ面白くないのです。
コスモス写真のように少し横にずらして、空いたスペースに副題を入れてやるというのもおすすめ。(周りの花など)
一枚の写真なのに副題を含めたストーリーまで見えてきそうな感じがします。
ポートレートでもずらすと面白い
記念写真で撮るときにもこの中央から被写体をずらすということを実践するだけでリアリティや臨場感が出てきます。
こちら上の写真は宇治の三室戸寺で撮った写真。
前ボケでうまく撮ったつもりだけどなんか微妙でリアル感がない気がする。
笑顔もなく面白みがないというのはごもっともなのですが、それにしても全体的にイマイチ。
対してこちらは自然な笑顔がよく、構図的にも上よりはバランスが良い。
公園の散策している感じを出すならばあえてカメラ目線じゃない写真も欲しいところですがこれはこれでいいでしょう。
とにかく、被写体を中央からずらすだけで写真に動きが出てくるのでお試しあれ!
対角線構図を利用
“対角線構図”とはその名の通り「対角線になるように物を配置する」というテクニック。
これにより躍動感やバランスもよくなるという裏技的な構図です。
花だけじゃなく幹や枝などを入れることによって単調な画面にならず面白みが出てきます。
こちらは日の丸構図だけで撮った月と桜の写真。
自分なりに良い撮り方かなと思ったのですが、よく見るとなんか物足りない感じです。
対角線構図の例
対角線構図でナナメに配置して撮った写真。
ナナメといっても、画面を斜めに傾けるという意味ではなく被写体を画面の中で斜めに見えるように(対角線)配置することです。
これにより画面に動きを生かしつつ奥行も出ますし全体をバランスよく配置できるので、何気に写真がうまく見えたりするものです。
写真における構図のまとめ
構図を意識するだけで自ずと物の配置を考えるようになり、ありきたりな中央一点の構図からドラマチックな写真へと変わるかもしれませんよ。
※ずっしりとした安定感を出したい時は日の丸構図でもよい。
- 主題を中央から外す
- 対角線を意識する
いろいろ構図がありどれから手を付けていいのか、どんなテクニックをまねをしていいのかわからないですよね。
そんな時は上記の二つのテクニックをやってみるのもいいかもしれません。
特に主題を中央からあえてずらすというのは効果がよくわかるので試してみる価値はあると思います。
おまけ
対角線を意識するというのは『線』でなくてもいいのです。
上の写真のように被写体を対角線上に配置するというだけでもバランスが良くなるので是非お試しあれ。
以上、日の丸構図から卒業しようということで『構図』のお話でした。
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