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【125ccと250ccの違い】維持費はほぼ同じ!バイク選びのコツは使い道と排気量で決める

公開日: : 最終更新日:2015/08/06 バイク, 比較・検証系(雑学系) ,

リード110
こんにちわ紫摩です。

皆さんバイクを買われる際に重要視するのが排気量だと思います。
が、実際のところ免許の範囲で選ぶとなると結構迷いますよね。

そこで今回は125ccと250ccに絞って選び方についてお話していこうと思います。

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バイクの排気量の選び方

エンジン左
まず始めに言っておきます。

125ccと250ccに優劣はほとんどないという事。
どちらも一長一短で使用目的や生活スタイルに合わせて選ぶ必要があります。

さて、原付(50cc)じゃないバイクに乗るには二輪免許が必要なのはもうご存知ですよね。
知らない方のために一例を載せてみました。

  • 原付免許・・・50cc未満まで(普通自動車免許に付属)
  • 小型自動二輪免許・・・125ccまで
  • 普通自動二輪免許・・・400ccまで
  • 大型自動二輪免許・・・制限なし
  • ※AT限定二輪免許・・・小型、中型、大型、それぞれのATタイプのバイクに限る。

その中でも今回は『小型自動二輪免許』で乗れる125ccと『普通自動二輪免許』で乗れる250ccの違いを見ていきましょう。

250ccのバイクの特徴

ninja250
普通二輪免許で乗れる250ccの特徴をまとめてみました。

  • 車検がない
  • 高速道路・自動車専用道路を利用可
  • パワー感は十分
  • 車種が多い
  • 任意保険に別途加入が必要
  • 車体が重い
  • 車種が豊富

一言で250ccを表現するなら『いいとこどりのバイク』といいましょうか。
400ccように車検もない上に125ccでは乗れない高速道路や自動車専用道路が利用できるという利点があります。

パワーも車種によってキャラクターや味付けが結構違いますが、概ね不満の無いレベルで加速感は十分。

そして一番のメリットといえば、車種が非常に豊富な事
新車・中古車問わず需要が多いので必然的に車種選びにも苦労しません。

125ccのバイクの特徴

トリシティ
一方、「小型バイク」、125ccの特徴は250ccとどう違うのでしょうか。

  • 維持費が安い
  • ファミリー特約が適用される
  • 車体が小さい
  • 車体が軽い
  • ローパワー
  • タイヤが細い
  • 車種が少ない
  • 高速道路・自動車専用道路が走行不可

125ccで一番に思い浮かぶのは何と言っても維持費でしょう。

別名“原付二種”とも言われ、ファミリー特約保険に加入できます。
これで年間数千円の保険で済むうえに燃費も比較的良いバイクが多く維持費がとても安く上がります。

デメリットは高速道路や自動車専用道路が利用できないのとパワーがないので高速走行には不向き。
主としては通勤通学、買い物や移動手段としての利用がメインになってきます。

利用方法の違いで125ccにするか250ccにするか決める必要があります

利用環境でのバイク、排気量の決め方

yzf-r3_yzf-r25_001
排気量のメリット、デメリットはわかりましたが、では実際どのような方がどのような排気量のバイクを買えばいいのか僕個人的な見解も踏まえてまとめました。

通勤・通学・ビジネスユースがメインの人

ホンダカブ
日常使いが多い人、仕事で毎日乗る人、駅や会社、学校までしか乗らない人であれば間違いなく125ccが便利でしょう。

  • 燃費がいい
  • 車体が軽い・小さい
  • 小回りが利く

125ccはとにかく取り回しがし安いという事が挙げられます
車体重量も100~130kg台が多く、体格にもよりますが片手で押し引きできる軽量な車体が特徴。

車体も小さいバイクが多く、駐輪スペースにも気を使うことが少ないです。
通勤だけに使用する程度の使い道であれば、維持費や車体価格の安い125cc小型バイクがいいでしょう。

維持費や保険料を気にする人

バイク 給油口
先ほどと重複しますが維持費や保険料が安いバイク・・・これも言うまでもなく125ccクラスでしょう。
125ccは鬼のように維持費がかからないバイクなのです。

任意保険の違い
  • 125cc・・・・・年間1万円程度
  • 250cc・・・・・年間3~6万(年齢やプランによる)

125ccはファミリー特約という保険の適用が受けられます。
家族で自動車を所有しているなら125ccもその自動車保険に上乗せで付属させることができます。
車の保険料が上がるという仕組みなので、バイク自体にかけることは無く台数も年齢も関係ありません。(事故での等級の影響もない)

逆に126cc以上のバイクは任意保険を個別にかけなければいけません。
個別に保険をかけるということは年齢や等級の違いで保険料が大きく変わってきます。

126cc以上は月々1万近く支払わないけない場合もありますので、自分の担当の保険会社などで見積もりをしてみてください。

排気量が小さいと燃費がいい

カブ110
物理的に言えば排気量が大きいと一回の爆発が大きい分、それだけガソリンを多く消費します。
125ccは車体も軽く排気量も小さい為、燃費も40~60km/Lと、めちゃめちゃ走ります。

125cc250cc
ホンダ
カブ110(66.0km/L)
ヤマハ
ドラッグスター250(51.0km/L)
ホンダ
グロム(63.2km/L)
ホンダ
CBR250R(50.0km/L)
ホンダ
Dio110(57.9km/L)
スズキ
ST250(48.0km/L)
ホンダ
エイプ100(55.0km/L)
ホンダ
CRF250(44.3km/L)
ホンダ
PCX(53.7km/L)
カワサキ
Ninja250SL(43.0km/L)
カワサキ
KLX125(53.5km/L)
スズキ
GSR250(40.0km/L)
ホンダ
CBR125R(52.5km/L)
ヤマハ
セロー250(40.0km/L)
スズキ
アドレスV125(52.0km/L)
カワサキ
Ninja250(40.0km/L)
ヤマハ
アクシス トリート(46.0km/L)
スズキ
スカイウェイブ(39.0km/L)
ヤマハ
シグナスSR(40.0km/L)
ヤマハ
WR250X(34.0km/L)

ホンダのカブ110は燃費がいいことで有名で、66.0km/L(ガソリン1リッターあたりの走行距離)という超経済的なバイク。(50ccなら100km/Lを超える)

125ccにはホンダ グロム(63.2km/L)やスズキ アドレス110(53.0km/L)など燃費がいいモデルも多い。
ヤマハ ダンディー
ただ、最近のバイクは排ガス規制などもありかなりエコになっています。(特にホンダ車)

ホンダCBR250R(2014)をはじめ、250ccクラスでも50.0km/L以上走るバイクも多いのが特徴。
その分、昔のバイクに比べて過激さは薄れてきているのが現状。

バイクツーリングがメインの人

バイクツーリング
ツーリングと一言でいっても近場から遠距離、宿泊を伴うツーリングまで様々。
近場でも遠距離でもやっぱり250ccが有利になってきます。

高速道路や自動車専用道路に乗れるというメリットもそうですが、一番はやっぱり250ccの動力性能ではないでしょうか。
排気量が大きいとトルクが増すので坂道でもグイグイ上ります。

逆にストレスなく加速してくれる250ccに比べ、125ccは長時間乗っていると非常に疲れてしまいます。

ツアラーというバイク

ZZR250ホーネット
現代のバイク(2015年)ではツアラーやネイキッドというカテゴリーは125cc、250ccでは販売されておらず、中古車で選ぶ方向になります。
ツアラーやネイキッドというバイクは長距離ツーリングにはとても走りやすいバイクなのです。

特にホーネットは18000回転まで回る4気筒250ccエンジン、リアモノサスペンションなど400ccクラスの車格を250ccクラスに凝縮した超人気バイク
その分、中古市場でもとにかく値段が下がらないので、好きな人は検索してみるといいかもしれません。

関連サイト

gooバイク
バイクブロス

バイクでの走りを楽しみたい人

yzf-r3_yzf-r25_004
峠やサーキット、ダート場、ジムカーナなどバイク本来の性能を使いこなして走るのって非常に楽しいもの。

このジャンルを楽しむのに排気量は関係ありません。
それよりも“どのバイクに乗るか”が重要になってきそうですね。

しいて言うならやっぱり車種の多い250ccクラスがいろんな選びができる分有利でしょう
それに250ccならパワー感も申し分ないし高速域だって問題なく出せる。

ヤマハバイク
スクーターもいいけど走るならやっぱりMTのスポーツバイク!

125ccならカワサキのKLX125、Dトラッカー、ホンダCBR125Rなど。
250ccならNinja250をはじめ、YZF-R250やCBR250Rとひとまとめにできないほど種類が多いです。

新車にこだわらなければもっと選択肢が広がる

nsr250
近年のバイクは単気筒化しており走行フィーリングや加速感はマイルドになりつつあります。

バブルの時代のホンダCBR250RRやNSR250、スズキRG250Γなど『レーサーレプリカ』と呼ばれるバイクがあります。
2サイクルエンジンや4気筒エンジンなど走行性能に特化した仕様でバイクブームの引き金になった時代で、今やプレミアが付くほどで好きな人にはたまらないかもしれません。

cb125
ただ、燃費やパーツ代、車体価格などどれも良心的ではないのがつらいところ。

でも新車には無い味やクラシック感、鼓動感、過激なフィーリングというのは今では考えられません。
排気量や維持費、燃費などそういう細かいことは気にせず、好きなバイクを選ぶのも一つの手かなとも思います。

バイクは趣味の乗り物。視野を狭めるより好きなものに乗るのが一番かもしれません

扱いやすいバイクを求める人

cbr125r 走行
扱いやすいバイクとは軽量、ローパワー、コンパクト、足つきなど取り回しに便利なバイクを言いますが、そういう点ではやっぱり125ccが強い。

現代の新型バイクは剛性や強度を考えて重量増しになっている傾向が強いです。

先ほど紹介したレーサーレプリカなどの旧車は、超軽量、低重心で一見扱いやすそうですが、サーキット走行をメインに考えているため足回りも固くエンジンもハイパワーなぶん挙動がシビアになって逆にピーキーで扱いづらくなってしまいます。

ローパワーゆえの扱いやすさ

スーパーカブをはじめ125ccのバイクはそこまで過激なパワーがないので扱いやすく、良い意味で限界を使い切る走りもできます。

押し引きや転倒時に車体を起こす場合などにも軽量なバイクが有利で、倒しそうになっても自分の脚だけで車体を支えられるのは非常に安心できます。
慣れれば250ccの方が走る楽しみは大きいですが、「慣れないうちは小さい排気量から」という理由はそこにあります。

国産4メーカーでの特徴

Ninja250 ライディング
バイクの味付けはそれぞれメーカーによって異なります。

  • ホンダ:経済的、実用的、低価格
  • カワサキ:マニア向け、良い意味で漢くさい
  • ヤマハ:高価、見た目と性能が過激
  • スズキ:好きな人は好き、嫌いな人は嫌い

やっぱり二輪業界ではホンダの独壇場な気がしますが、カワサキNinjaシリーズは人気車種の上位にいつもランクインしています。
選ぶのに迷う時は見た目やメーカー、こだわりで選んでもいいでしょう。

まとめ

125ccバイクとバイクグローブ
というわけで今回はバイクの排気量125ccと250ccの違いと、簡単ではありますが選び方についてお話してきました。

正直どちらがいいというものはありません
どちらも一長一短で、良いところもあればそれぞれに及ばない部分も多々あります。

  • 維持費:125cc
  • 単純にバイクを楽しむ:250cc

パーツ代やガソリン代など、維持費という面では125cc。
走行性能も含めて利用範囲を広げたい場合は250cc以上。

簡単にひとくくりにできないのでこればかりではないですが、迷ったら見た目で選ぶという手もアリかもしれません。

僕的には125ccは面白みに欠けたので250ccを買うべきだったと後悔…

125ccはホントに維持費が安い?

ファミリー特約と言って自動車に付属させる保険が小型バイクの最大のメリットですが、どんな人にでも安く利用できるということではないのです。

僕がよく観ている動画「二宮祥平ホワイトベース」での125ccのバイク保険について。

  • ファミリー特約とそれを使用しない125ccの保険料(全年齢)は800円/月間の差
  • 125ccと250ccの保険料(全年齢)では1680円/月間の違い

誰でもファミリー特約の恩恵が受けられるのではなく、自力でバイクに保険料をかけるのなら250ccとは、月々1680円の差しかないという事。
一例ではありますが、差が少ないのであれば維持費のみでのバイク選びもちょっと考えた方がよさそうですね。

125ccと250cc、バイクの選び方でした!

画像引用元
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Comment

  1. ブラックペース より:

    小型と中型の維持費は2倍以上違いますが・・・
    ソース元もデマとコメ欄に書かれていますよ

    • 紫摩 より:

      コメントありがとうございます。
      中型と言えば251~400ccクラスの事でしょうか?小型と中型は車検や保険料、タイヤ代などなど、維持費が2倍以上違ってもおかしくないですね。
      今回は125クラスと250クラスを比べてみました。任意保険が高くていやだ、と言う人でも実際タイヤ代や維持費を比べても驚くような差は出ないと感じました。
      ただ、維持費も使い方も乗り方も車種によっても維持費は違ってくるし、結局維持費で決めず乗りたいバイクに乗る方が断然楽しいし、出費もその人次第ではないかな?と僕は思います。
      普段あまり乗らない、メンテもあまりしないとなれば当然出費も抑えられるので軽二輪でも中型でも割と安く維持することもできそうです。
      デマかどうかはちょっとわからないので判断は各個人の捉え方にお任せします。

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