ヤマハのFG151Bのリペア
FG151Bとは、1978年にYAMAHAから製造された アコースティックギター(通称アコギ)YAMAHAの伝統的なモデルFGシリーズに採用されているドレッドノートタイプのボディが特徴的。ボディTOPの素材は、あまり聞くことのないエゾ松の合板。一般的なスプルースと同じ分類ですが響きが若干違うそうです。
大まかな作業内容としては、
- ペグの掃除と注油
- フレット磨き
- ネック調整
- ナットの交換
- ブリッジサドルの交換
- ブリッジの溝加工
今回はナットとサドルを作っていきたいと思います。
ナットとサドルの素材
素材はオーソドックスなプラスチックをはじめ、牛骨や象牙やタスクなどがあります。どの素材もプラスチックよりもきらびやかさと深みが増して倍音がきれいに聞こえるようになります。
まずは純正の幅の長さを計ります。この場合ちょうど5mm。今回は牛骨での作成なので角棒から削り出して作っていきます。
大まかに切断したあと微調整でペーパーで削っていきます。#60→#100→#240→#320最後は水研ぎしたら綺麗になります。
削るとものすごくカルシウム臭いですwww
次は、弦が乗る溝を作っていきます。ここの溝の間隔で弾きやすさも大きく変わってきます。細かくは話しませんが、溝の角度や頂点の形(実際弦が触れる部分の形)を変えることによっても音質を調整することができます。
指弾きや単音弾きを多用する人→幅を広めに
コードストローク中心の人→幅を狭く
僕は親指で6弦をミュートしたり押さえたりする事が多いので6弦側を外側にオフセットして溝を掘ることもあります。
一番手前が今回作ったナット。真ん中が純正。奥が売っている汎用品。点接触にすればきらびやかさが増しますがパワー感がなくなります。薄い音になります。面接触にすればこもりがちになります。
ブリッジの弦が当たるところを少し削ってみました。最近のギターはほとんどこの加工されています。これで弦角度がゆるくなりテンションが少し低くなります。やりすぎるとアコギ本来のパワー感がなくなってしまいます。最後にブリッジサドルの弦高調整。真っ平ら(ガラス板など)なところで削って底面をフラットにしつつ高さを決めていきます。写真はすごく弦高を下げた仕様。テンションは下がりコードを押さえやすくなって指にも優しいですが、音が弱々しくなります。サスティーン(音の伸び)も短くなった気がします。やりすぎは禁物です・・・
復活させてみての感想
30数年以上前のギターということもあり、音はものすごく綺麗です。木の水分が抜けたのかな?オール単板のような深みのある音です。
でもネックのねじれはさすがに治りませんでした・・・Orz
どう調整してもハイポジションに行くに従って音がずれてしまいます。リペアに出せば莫大なお金がかかってしまいますのでダメですねww音が良い分ちょっともったいなかった感じです^^
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